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歴史認識問題 ヨーロッパの検索結果1 - 19 件 / 19件

  • ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史 | 長周新聞

    京都大学で13日におこなわれた公開セミナー「人文学の死――ガザのジェノサイドと近代500年のヨーロッパの植民地主義」【既報】より、藤原辰史・京都大学人文科学研究所准教授の基調講演「ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景」の要旨を紹介する。 □      □ 今日の問題提起は、ドイツ現代史研究者の一員である自分にも矛先を向けたものでもある。 ドイツ現代史研究者は、パレスチナ難民やイスラエルの暴力をまったく無視しているかといえばそうではない。批判も多々してきているが、当事者意識が欠落している。たとえば、パレスチナ問題を「生成」した問題として扱い、きわめて「他人事」として起きている「かわいそうなこと」という倫理的問題として捉えがちである。その「上から目線」がパレスチナ問題を見る目を曇らせているように思う。 そして、パレスチナとともに中東欧や南欧へも関心が低すぎる。ド

      ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史 | 長周新聞
    • 全人類が共有できる歴史はありうるのか?『新しい世界史へ』

      「歴史は勝ったほうが書く」のだから、いま主流の価値観や集団に焦点を当てるのが普通だと思ってた。各時代の支配層が、自らの正統性の証(あかし)を過去に求め、上書き保存してきたのが、歴史叙述だと考えてきた。 だから、本書で紹介される「新しい世界史」は、斬新で、困難だと考える。その一方で、この世界史を知りたい、と強く願う。 『新しい世界史へ』は、いわゆる「世界史まとめ」ではない。 よくあるWikipediaのコピペに「教養」というレッテルを貼った本でもない。そういう巷の「世界史」に隠されている先入観や意図を明るみに出し、改善策を示し、代案を提示する本だ。いうなれば、世界史を語るのではなく、「世界史の語り方」を考える一冊なのだ。 全人類に向けた世界史という、ある意味、ぶっ飛んだ構想を議論しているのは、羽田正氏である。比較歴史学の専門家で、東京大学の東洋文化研究所の所長のキャリアを持つ。著書も多数で、

        全人類が共有できる歴史はありうるのか?『新しい世界史へ』
      • 【2020年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

        2020年6月〜2020年9月の世界史関連の新刊の紹介 新型コロナウイルスの影響で各社延期していたのが一気に出たのか偶然かは分かりませんが、今期は世界史関連の本が多かったです。いつもは30冊の紹介ですが、今回は50冊紹介いたします。 この記事ですが、ブックマークしてメモ代わりに使ってもらえるといいと思います。ぼくも大型本屋に行ったときは、この記事を見ながら本探しをしています。 それでは参ります。 1. 『岩波新書〈シリーズ 中国の歴史〉 5 「中国」の形成 現代への展望』 岡本隆司 著 岩波新書 2020/7/17 「中国」の形成 現代への展望 (シリーズ 中国の歴史) 作者:岡本 隆司 発売日: 2020/07/18 メディア: 新書 さまざまな勢力が併存、角逐する一七世紀。そのカオスを収拾し、東アジアに君臨した清朝の「盛世」から、多元共存システムがほころびをみせる一八世紀。西洋の衝撃、

          【2020年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
        • オスマン帝国は「偉大な祖先」か「恥ずべき歴史」か? トルコを二分する歴史認識問題:小笠原弘幸 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト

          来年のトルコ大統領選を見据え、オスマン帝国の継承とイスラム的価値観の尊重を国民にアピールするエルドアン大統領 トルコ共和国100年の歴史において、オスマン帝国の評価は振り子のように揺れてきた。近年は「偉大な祖先」という肯定的評価が定着し、悪徳と退廃の象徴とされた「ハレム」(日本では「ハーレム」とも表記)も、帝国中枢を支える精巧な官僚組織だったと評価される。『ハレム――女官と宦官たちの世界』を刊行した小笠原弘幸・九州大学准教授がその背景を解説する。 オスマン帝国を否定して成立したトルコ共和国 2022年は、オスマン帝国滅亡100年に当たる。およそ600年の歴史を持ち、アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸に広がる領土を有したオスマン帝国は、イスラム世界の歴史上もっとも重要な国家のひとつである。ゆえに、帝国の主要な後継国家であるトルコ共和国の人々は、この帝国を自分たちの偉大な祖先として誇りに思っ

            オスマン帝国は「偉大な祖先」か「恥ずべき歴史」か? トルコを二分する歴史認識問題:小笠原弘幸 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
          • リベラリズムが生き残る理由――『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書)/吉田徹 - SYNODOS

            2020.11.24 リベラリズムが生き残る理由――『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書) 吉田徹ヨーロッパ比較政治 #「新しいリベラル」を構想するために いわゆる「リベラル批判」がかまびすしくなってから久しい。書籍の類をざっと検索しただけでも、橘玲『「リベラル」がうさんくさいのには理由がある』、ケント・ギルバート『リベラルの毒に侵された日米の憂鬱』、中には岩田温『「リベラル」という病』、山口真由『リベラルという病』という、同じタイトルを持つものまである。ちなみに、こうした状況は日本だけではなく海外でも同様で、最近でも反響を呼んだマーク・リラ『リベラル再生宣言』(原題は『かつての、そしてこれからのリベラル』)が、アメリカのリベラルの問題を指摘している。 リベラル批判が多分に出版メディアの商業的な魂胆と関係していることは脇に置くとして、果たして「リベラル」の何がそんなに嫌

              リベラリズムが生き残る理由――『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書)/吉田徹 - SYNODOS
            • 「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐって

              「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐってあいちトリエンナーレ2019内の一企画だった「表現の不自由展・その後」。そのなかで展示されたキム・ウンソン&キム・ソギョンによる《平和の少女像》は、同展展示中止へと発展するきっかけのひとつとなった。大きな分断を可視化させたとも言えるこの作品について、小田原のどかが日韓関係を振り返りながら考察する。 文=小田原のどか(彫刻家、彫刻研究、版元運営) ソウル・在韓国日本大使館前の《平和の少女像》(2011年12月設置)と24時間の座り込みが行われているテント。現在、在韓国日本大使館は別の場所に移転し、彫刻の前には空き地が広がっている 撮影=筆者 「真の謝罪」とは何か 日韓関係におけるいわゆる「慰安婦」問題の解決には、100年近い時間が必要だといわれることがある。ここでの「100年」とは一体何を指しているのか。それは時間が解決してくれる

                「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐって
              • ドイツでも反日? 慰安婦像6体目も日韓問題に関心がないワケ - 北朝鮮ニュース | KWT

                韓国国内の「慰安婦像」(平和の少女像)は100体を超えドイツや米国などでも像の設置が進んでいる。 ドイツでは今年、6体目となる慰安婦像が設置された。 現地の慰安婦像設置の中心にいるのが、ドイツの韓国系市民団体「コリア協議会」(Korea Verband)。 南北統一や国際交流、移民など広範なテーマで活動しており、ドイツで慰安婦像の設置を支援してきたほか、慰安婦問題について日本政府の問題点を指摘してきた。 ただ、多くのドイツ人にとっては、慰安婦像の背景にある日韓問題にはあまり関心がないようだ。 これまでドイツでは、6体の慰安婦像が設置されている。 1体目は、2017年3月、バイエルン州ヴィーゼントのネパール・ヒマラヤパビリオン公園に設置された。ヨーロッパ初の慰安婦像となった。 2体目は、2020年3月にフランクフルトの韓国人教会前に設置されている。 さらに、3体目は、2020年9月に首都ベル

                  ドイツでも反日? 慰安婦像6体目も日韓問題に関心がないワケ - 北朝鮮ニュース | KWT
                • 平田オリザが 参政権集会で語った 韓国万歳語録 - 示現舎

                  自分の専門分野について、その社会的な位置づけや意義を語っただけで、「どうして自分のことばかり言うのだ!」とか「上から目線!」「選民思想」と言うのなら、日本中の科学研究費の申請書は、すべて上から目線の選民思想ということになってしまう。 — 平田オリザ (@ORIZA_ERST_CF) May 7, 2020 この投稿にも失笑が。 コロナ自粛の中で、少なくともSNS上で最も話題を振りまいた一人が平田氏ではなかったか。演劇界への公的支援を求めるが主張もかなり迷走した印象だ。シンパからは「ネトウヨの攻撃」などとフォローされていた。しかし平田氏が語るところでは従来から左派の批判も少なくないようだ。特に政権参画してからは。 『週刊金曜日』(2016年11月11日)「民主党政権の内閣官房参与として働いた平田オリザが語る政治のリアリズムと演劇のリアル」で「民主党政権に参画した経験の意味は、今、どうとらえて

                    平田オリザが 参政権集会で語った 韓国万歳語録 - 示現舎
                  • この喧騒は日韓関係の断末魔の叫びなのか?【木村幹】【川島真】

                    『公研』2019年9月号「対話」 木村 幹・神戸大学大学院国際協力研究科教授×川島 真・東京大学大学院総合文化研究科教授 日韓関係は悪化の一途を辿っている。この背景には何があるのだろうか。東アジアのパワーバランスの変遷から考える。 昔のイメージで韓国を語る人は未だに多い 川島 今日は、日韓関係を中心に東アジア情勢について考えていきます。韓国は世界トップ10に入ろうかという大きな経済力を持つ日本の隣人で、東アジアの重要な存在であることは間違いありません。しかし、韓国と日本との関係は一筋縄ではいかないところがあって、今まさに両国の関係はかつてないほどに悪化している。木村先生は韓国をご専門にされていますが、そもそもなぜ国際政治学のなかで韓国を扱うことに決めたのでしょうか。 木村 僕が大学に入ったのは1986年でしたが、韓国は先進国とはみなされていなくて、NIES(新興工業経済地域)の一つとして位

                      この喧騒は日韓関係の断末魔の叫びなのか?【木村幹】【川島真】
                    • ドイツでも反日? 慰安婦像6体目も日韓問題に関心がないワケ | コリアワールドタイムズ

                      ドイツで慰安婦像設置を進める韓国系市民団体 韓国国内の「慰安婦像」(平和の少女像)は100体を超えドイツや米国などでも像の設置が進んでいる。 ドイツでは今年、6体目となる慰安婦像が設置された。 現地の慰安婦像設置の中心にいるのが、ドイツの韓国系市民団体「コリア協議会」(Korea Verband)。 南北統一や国際交流、移民など広範なテーマで活動しており、ドイツで慰安婦像の設置を支援してきたほか、慰安婦問題について日本政府の問題点を指摘してきた。 ただ、多くのドイツ人にとっては、慰安婦像の背景にある日韓問題にはあまり関心がないようだ。 慰安婦像6体が公開されたドイツ これまでドイツでは、6体の慰安婦像が設置されている。 1体目は、2017年3月、バイエルン州ヴィーゼントのネパール・ヒマラヤパビリオン公園に設置された。ヨーロッパ初の慰安婦像となった。 2体目は、2020年3月にフランクフルト

                        ドイツでも反日? 慰安婦像6体目も日韓問題に関心がないワケ | コリアワールドタイムズ
                      • ドイツでも反日? 慰安婦像6体目も日韓問題に関心がないワケ(コリアワールドタイムズ)|dメニューニュース

                        韓国国内の「慰安婦像」(平和の少女像)は100体を超えドイツや米国などでも像の設置が進んでいる。 ドイツでは今年、6体目となる慰安婦像が設置された。 現地の慰安婦像設置の中心にいるのが、ドイツの韓国系市民団体「コリア協議会」(Korea Verband)。 南北統一や国際交流、移民など広範なテーマで活動しており、ドイツで慰安婦像の設置を支援してきたほか、慰安婦問題について日本政府の問題点を指摘してきた。 ただ、多くのドイツ人にとっては、慰安婦像の背景にある日韓問題にはあまり関心がないようだ。 これまでドイツでは、6体の慰安婦像が設置されている。 1体目は、2017年3月、バイエルン州ヴィーゼントのネパール・ヒマラヤパビリオン公園に設置された。ヨーロッパ初の慰安婦像となった。 2体目は、2020年3月にフランクフルトの韓国人教会前に設置されている。 さらに、3体目は、2020年9月に首都ベル

                          ドイツでも反日? 慰安婦像6体目も日韓問題に関心がないワケ(コリアワールドタイムズ)|dメニューニュース
                        • 吉田徹『アフター・リベラル』(講談社現代新書) 6点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                          11月3 吉田徹『アフター・リベラル』(講談社現代新書) 6点 カテゴリ:政治・経済6点 副題は「怒りと憎悪の政治」。近年の政治におけるさまざまな問題点を分析した本になります。タイトルからもわかるように「リベラル」という政治のスタイルの行き詰まりを描いているのですが、同時に「リベラル」という概念の変質や拡散も追っており、けっしてわかりやすい本ではないです。 本書には、本当にいろいろな要素が詰め込まれており、現代の政治の問題点がずらりと並べられた本という感じです。著者が出してきたさまざまな論点が終章の見取り図でうまく整理されているかどうかというのは意見の分かれるところでしょうが、本書を読むことで現代政治(特にヨーロッパ政治)の論点と問題の根深さは知ることができるでしょう。 目次は以下の通り。序章 「政治」はもはや変わりつつある第1章 リベラル・デモクラシーの退却第2章 権威主義政治はなぜ生ま

                          • 「日本はなぜ冷戦時代に繁栄できたか」から考える、イデオロギー対立の無意味さ【連載】|FINDERS

                            CULTURE | 2020/12/30 「日本はなぜ冷戦時代に繁栄できたか」から考える、イデオロギー対立の無意味さ【連載】 【連載】あたらしい意識高い系をはじめよう(10) 倉本圭造 経営コンサルタント・経済思想家 1978年神戸市生まれ。兵庫県立神戸高校、京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。国内大企業や日本政府、国際的外資企業等のプロジェクトにおいて「グローバリズム的思考法」と「日本社会の現実」との大きな矛盾に直面することで、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感、その探求を単身スタートさせる。まずは「今を生きる日本人の全体像」を過不足なく体験として知るため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、時にはカルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働くフィールドワークを実行後、船井総研を経て独立。企業単位のコンサルティングプロジェクトのかたわら、「個人の人生

                              「日本はなぜ冷戦時代に繁栄できたか」から考える、イデオロギー対立の無意味さ【連載】|FINDERS
                            • 第二次世界大戦前における「植民地」言説を巡る一考察 木村 幹

                              103 はじめに 英語の文献では、日韓併合のことを「アネ クセイション」 (annexation)と表現する。 これは「植民地化」を意味する「コロナイゼ ーション」 (colonization)とは概念が異なる。 前者は従属関係ではなく対等という意味合 いであるが、後者には征服や略奪が伴ってい る。 前述したように、日韓併合について、ほと んどの英語文献では「アネクセイション」と 書かれている。韓国、台湾併合時代に、帝国 大学がそれぞれ韓国と台湾に設立されている ことからも、植民地支配ではなく併合であっ たことは明らかだろう1 。 慰安婦問題や徴用工問題、更には歴史教科 書問題や靖国参拝問題。所謂「過去の歴史」 を巡って対立する両国の議論において、その 根幹を占める議論の一つがそもそもの日本に よる朝鮮半島支配をどの様に考えるかであ る。韓国憲法前文の文章に典型的に表れてい る様に、韓国に

                              • 木村幹『誤解しないための日韓関係講義』(PHP新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                2月28 木村幹『誤解しないための日韓関係講義』(PHP新書) 7点 カテゴリ:政治・経済7点 韓国といえば、K-POPをはじめとして韓国の文化がTVなどで好意的に紹介される一方で、一部の論壇誌やネット記事では「韓国経済崩壊!」みたいな見出しが踊るという、日本のメディア上ではよくわからない状況になっています。 そんな状況に対して、さまざまなデータを用いて、韓国の現在の姿と、そこから生じる日韓関係の変質を丁寧に論じた本になります。 韓国人の「民族性」を明らかにするような書き方ではなく、韓国の経済発展や韓国を取り巻く国際情勢の変化を示すことで、韓国政治の変質を説明しています。 また、「日本は韓国を植民地支配していない」という言説に対しても、丁寧にその問題点を指摘しており、歴史認識問題を考える上でも参考になる本ではないかと思います。 目次は以下の通り。第1章 ステレオタイプな日本の韓国認識第2章

                                • 尹大統領就任、どうなる日韓関係 神戸大大学院・木村幹教授が解説

                                  韓国の新大統領に、保守派の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏が就任し、早々とバイデン米大統領との首脳会談を実現させました。尹政権には、対北朝鮮政策の転換や、冷え込んだ日韓関係の改善が期待されていますが、韓国研究で知られる神戸大大学院教授の木村幹氏(56)は「新政権が気にするのは、北朝鮮や日本ではなく中国」と強調します。30年にわたり韓国をウオッチしてきた同氏が「手ごわいライバル」と語る尹新政権。安全保障政策を加速させる韓国の現状を、解説してもらいました。(聞き手・霍見真一郎) ■北朝鮮は緩衝地帯 -得票率の差が憲政史上最も小さい0・73ポイントと、大統領選は大接戦でした。尹氏は検事出身で政治経験がなく、所属政党「国民の力」が持つ国会の議席は過半数を大きく割っていますが、なぜ勝てたのですか。 「勝因は明確で、所得格差の拡大です。実は格差の幅自体は、日本と韓国でそれほど違いません。ただ韓国の問題は、

                                    尹大統領就任、どうなる日韓関係 神戸大大学院・木村幹教授が解説
                                  • 韓国新政権は「手ごわいライバル」 神戸大大学院・木村幹教授が指摘する、日本がすべきこと(神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース

                                    韓国の新大統領に、保守派の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏が就任し、早々とバイデン米大統領との首脳会談を実現させました。尹政権には、対北朝鮮政策の転換や、冷え込んだ日韓関係の改善が期待されていますが、韓国研究で知られる神戸大大学院教授の木村幹氏(56)は「新政権が気にするのは、北朝鮮や日本ではなく中国」と強調します。30年にわたり韓国をウオッチしてきた同氏が「手ごわいライバル」と語る尹新政権。安全保障政策を加速させる韓国の現状を、解説してもらいました。(聞き手・霍見真一郎) 【写真】「大阪の鶴橋には、韓国ドラマに出てくるようなお店が多い」NMB初の韓国出身メンバーが推し ■北朝鮮は緩衝地帯 -得票率の差が憲政史上最も小さい0・73ポイントと、大統領選は大接戦でした。尹氏は検事出身で政治経験がなく、所属政党「国民の力」が持つ国会の議席は過半数を大きく割っていますが、なぜ勝てたのですか。 「勝因は

                                      韓国新政権は「手ごわいライバル」 神戸大大学院・木村幹教授が指摘する、日本がすべきこと(神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース
                                    • 日韓関係:韓国・尹大統領の閣議冒頭発言全訳「日本はすでに、数十回にわたり反省と謝罪を表明している」 | 週刊エコノミスト Online

                                      日韓関係について踏み込んだ発言をした韓国・尹錫悦大統領 Bloomberg 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3月21日の閣議冒頭で語った言葉には驚いた。日本でも報道されたが、「日本はすでに、数十回にわたって私たちに歴史問題での反省と謝罪を表明している」などというものだ。日韓関係の重要性について、多様な観点に立って真正面から力説した。韓国の大統領が日韓関係の重要性を語るのは珍しくないが、ここまで思い切った言葉は聞いたことがない。しかも、徴用工問題の解決策発表とその後の訪日を巡って野党から「屈辱外交」などと猛烈な批判を浴びているタイミングでの発言である。 「豪速球を投げる直球勝負の人で、カーブは投げられない」(政権要人)という尹氏の性格を反映したものだろう。国際会議などへの出席を目的としない、純粋な首脳往来として12年ぶりとなる訪日の成果を誇示し、自らの対日政策について「正しい方向に進

                                        日韓関係:韓国・尹大統領の閣議冒頭発言全訳「日本はすでに、数十回にわたり反省と謝罪を表明している」 | 週刊エコノミスト Online
                                      • 近代化論の発想──S・M・リプセット著『政治のなかの人間』

                                        【連載】前田健太郎「政治学を読み、日本を知る」(2) 民主主義と近代化論 民主主義が繁栄するための条件は何か。この問題について論じる際、政治学では経済的な要因を重視する。中でも重要なのは、近代化論という学説である。それによれば、経済発展が進むほど民主主義は安定する。アメリカの社会学者S・M・リプセットの一九六〇年の著作『政治のなかの人間』(内山秀夫訳、東京創元新社、一九六三年)は、この近代化論の出発点であった。 S・M・リプセット 著, 内山秀夫 訳『政治のなかの人間』(東京創元新社) 本書の学説史上の意義は、まず何よりも、定量的な手法を用いたことにある。具体的には、世界五〇カ国の民主国家と独裁体制について統計データを収集し、前者の方が経済的な豊かさや産業化の水準が高いことを示したのである。この手法は、政治現象の普遍的な法則性を探求するという観点から、以後の民主化研究で広く用いられることに

                                          近代化論の発想──S・M・リプセット著『政治のなかの人間』
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