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人新世の「資本論」の検索結果1 - 31 件 / 31件

  • 2021年5月10日にAmazonカスタマーサービスによって削除された斉藤幸平著 『人新世の「資本論」』への2020年9月29日投稿のレビュー|Less Than Useful

    2021年5月10日にAmazonカスタマーサービスによって削除された斉藤幸平著 『人新世の「資本論」』への2020年9月29日投稿のレビュー (注) いきなり削除されていたのでAmazonカスタマーサービスに問い合わせて削除の取り消しを希望したところ、30分ほどでガイドラインに抵触云々のテンプレートの返答が帰ってきて削除の取り消しも拒否されたので、ここに再掲しておく。斉藤幸平氏が批判するAmazonのようなワンクリックで何でも手に入る資本主義の極北みたいなシステムが、資本主義システムを批判する本への☆一つのトップレビューを、知識のコモンズを支えるネットというプラットフォームから削除してしまうっていう状況はなかなかアイロニカルでよい。もっと酷い罵倒したレビューは消されてないのに。しかしよく考えてみれば資本主義システムの欲望ドライブ+マルクス思想って、それってまんま近隣の某大国やん?ってこと

      2021年5月10日にAmazonカスタマーサービスによって削除された斉藤幸平著 『人新世の「資本論」』への2020年9月29日投稿のレビュー|Less Than Useful
    • ぜんぶ資本主義が悪い~『人新世の資本論』を読んでの所感~ - メロンダウト

      斎藤幸平さんの『人新世の資本論』を読んだ。 資本主義は限界を迎えており、格差や気候変動といった問題を資本主義による経済成長によって解決するのは、結論としてもう無理であると書かれていた。トリクルダウンのような無限の経済成長を前提とした格差の解消は失敗に終わり、資本の運動に身を任せて「成長」を続ければ世界が良くなるといったものは虚妄や神話に過ぎない。脱成長を目指し、社会のシステムを抜本的に再構築する必要があると書かれている。そのためにコモンズ(公富)によるレジリエンスが必要であると。ピケティなどの主張にも繋がる本だった。最近だとサンデル教授のメリトクラシー批判にも同様の主張が垣間見えるけれど、ようするにもはやこの世界は「公正」ではないのだとあらゆるところで書かれている。それが結論なのでしょう。いまやそれは当たり前の前提として共有されるべき話になっており、それをもとに政策を打ち出しているのがバイ

        ぜんぶ資本主義が悪い~『人新世の資本論』を読んでの所感~ - メロンダウト
      • 『人新世の「資本論」』未来を構想する新しい思想の誕生! - HONZ

        この興奮が醒めないうちに書いておきたい。凄い本を読んだ。 マルクスを現代にアップデートさせた研究で世界的な注目を集める俊英・斎藤幸平の『人新世の「資本論」』である。 新書の世界には何年かに一度、画期的な本が現れる。 物事の見方に新しい方向から光を当てたり、これまでにないアイデアを提示したりして、読者の世界の見え方を一変させてしまうような本だ。ここでは細かく挙げないが、本好きであれば何冊も書名が思い浮かぶだろう。そうした本は、時に時代の空気をとらえたベストセラーとなり、あるいは長きにわたって読み継がれる名著となる。 本書もそうした系譜に連なる一冊だ。今後、「新書大賞」や「紀伊国屋じんぶん大賞」などでは、間違いなく上位にランクインするだろう。のっけから「大風呂敷を広げている」と思われるだろうか?だが、本書の内容を知れば、誰もが納得せざるを得ない。この本にはそれほど重要なことが書かれている。 近

          『人新世の「資本論」』未来を構想する新しい思想の誕生! - HONZ
        • 細野豪志 on Twitter: "友人から勧められて斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を読んだ。資本主義の限界を説き、マルクスの思想にヒントがあると説く。若い世代に共産主義に対するアレルギーはない。日本の政治も同様。私はそのことに危機感を持つ。"

          友人から勧められて斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を読んだ。資本主義の限界を説き、マルクスの思想にヒントがあると説く。若い世代に共産主義に対するアレルギーはない。日本の政治も同様。私はそのことに危機感を持つ。

            細野豪志 on Twitter: "友人から勧められて斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を読んだ。資本主義の限界を説き、マルクスの思想にヒントがあると説く。若い世代に共産主義に対するアレルギーはない。日本の政治も同様。私はそのことに危機感を持つ。"
          • 斎藤幸平『人新世の「資本論」』 - 紙屋研究所

            リモート読書会は、斎藤幸平『人新世の「資本論」』だった。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平 発売日: 2020/10/16 メディア: Kindle版 その中身は、 気候変動が人の生活に与える影響はこのままいくと限界になる。 気候変動はSDGsやグリーン・ニューディールのような資本主義を修正する立場では対応できない。 無限の価値増殖を求める資本主義体制の変革(社会主義・コミュニズム)なしには気候変動は止められない。 しかしコミュニズムであっても経済成長を前提とする従来のものではダメで、脱成長のコミュニズムでなければならない。 脱成長のコミュニズムの中身は、国家主義でなく、生産と労働を変革し、生産手段を「コモン」として管理する民主主義である。 その動きは世界のいたるところではじまっている。 マルクスは『資本論』執筆後に、生産力至上主義・西欧中心主義・進歩史観を脱し、脱成長の

              斎藤幸平『人新世の「資本論」』 - 紙屋研究所
            • グレタ トゥーンベリさん世代に向けて 「人新世の『資本論』」 を書いた。斎藤幸平さんが伝えたかったこと

              グレタ トゥーンベリさん世代に向けて 「人新世の『資本論』」 を書いた。斎藤幸平さんが伝えたかったこと

                グレタ トゥーンベリさん世代に向けて 「人新世の『資本論』」 を書いた。斎藤幸平さんが伝えたかったこと
              • 『人新世の「資本論」』斎藤幸平さんインタビュー マルクスを新解釈、「脱成長コミュニズム」は世界を救うか|好書好日

                文:篠原諄也 写真:斉藤順子 斎藤幸平(さいとう・こうへい)経済思想家 1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。 Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』/堀之内出版)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。 近著『人新世の「資本論」』(集英社新書)は6万部を超えるベストセラーに。 気候変動を日本で論じる必要性を感じた ――人新世とはどういう時代でしょう? まだあまり一般的には使われていないので、難しそうなイメージを抱いてしまうかもしれません。地質学の概念なのですが、言わんとすることは単純です。人類の経済活動の

                  『人新世の「資本論」』斎藤幸平さんインタビュー マルクスを新解釈、「脱成長コミュニズム」は世界を救うか|好書好日
                • 斎藤幸平が英紙に語る「資本主義は我々を“通常の”暮らしに引き戻そうとしている」 | 『人新世の「資本論」』が大ヒット、英訳も刊行予定

                  東京大学大学院の斎藤幸平准教授による『人新世の「資本論」』は、コロナ禍で若者たちに響くメッセージを発信し、50万部を突破するベストセラーとなった。本書は2023年に英訳が刊行予定だ。それに先立ち、英紙「ガーディアン」がインタビューを行った。 ある日本人研究者によるマルクス主義と環境問題についての著書が、驚くほどのベストセラーとなっている。彼によれば、世界が資本主義に「緊急ブレーキ」をかけ、「新たな生き方」を見つけ出さない限り、気候危機は制御できないほど悪化していくのだという。 東京大学大学院准教授、斎藤幸平のメッセージはシンプルだ。それは、無限の利益を求める資本主義が地球を破壊しており、「脱成長」により社会の生産スピードを緩め、富を共有することだけが、そのダメージを修復できるというものである。 現実的に言えば、それはファストファッションなど、使い捨て可能な商品の大量生産・大量消費の終焉を意

                    斎藤幸平が英紙に語る「資本主義は我々を“通常の”暮らしに引き戻そうとしている」 | 『人新世の「資本論」』が大ヒット、英訳も刊行予定
                  • 人新世の資本論 - 星たちの座談会 ☆ ★ ☆ ☆ ★ ☆ 地球号の未来

                    斎藤幸平著「人新世の資本論」という本を読みました。 現在の資本主義から脱成長に向かいましょう。 という内容だと思います。 自分には少し難解で、多分こういうことだろうと。 始めのほうに書いてある、先進国による発展途上国からの資源の掠奪は、日本に住む自分には心が痛かったです。 この本、もっと多くの人に読んでもらいたいと思います。 ただ自分のように、あまり頭の良くない人にも読めるように平易な文章に書き直した本を出してくれないかな? と思います。 この本の提案する社会に世界が近づいてゆくと良いな。 にほんブログ村

                      人新世の資本論 - 星たちの座談会 ☆ ★ ☆ ☆ ★ ☆ 地球号の未来 
                    • ベストセラー新書「人新世の『資本論』」に異議あり 「脱成長」思想の裏にある“弱さ”とは何か | 文春オンライン

                      「脱成長」を掲げるベストセラーに物申す。批評家・先崎彰容氏による「『人新世の「資本論」』に異議あり」を一部公開します。(月刊「文藝春秋」2022年2月号より) ◆◆◆ かつて、批評家の吉本隆明は『共同幻想論』の中で、人間の正常と異常について書いている。普通では理解しがたいことを、人間はするものだ。個人で冷静なときには変だとわかっていても、私たちは状況が変われば簡単に巻き込まれて悪行をなす。その理由は、人と人との関係がもたらす「幻想」に憑かれて状況判断ができなくなるからだ――これが吉本の主張だった。言いかえれば、僕らの正常・異常の判断など曖昧なもので、てんであてにならないという意味である。 イデオロギーへの“熱狂”という危険 吉本は戦時中、今回の戦争が絶対に正しいと考え、疑いをもたなかった。でも8月15日を境に、善悪の基準は正反対になってしまった。善悪の基準の瓦解を体験した吉本は、深刻な精神

                        ベストセラー新書「人新世の『資本論』」に異議あり 「脱成長」思想の裏にある“弱さ”とは何か | 文春オンライン
                      • 「人新世の『資本論』」に異議あり 先崎彰容|文藝春秋digital

                        「脱成長」を掲げるベストセラー。その思想に著者の「弱さ」を見た。/文・先崎彰容(批評家) 先崎氏人との関係がもたらす「幻想」 かつて、批評家の吉本隆明は『共同幻想論』の中で、人間の正常と異常について書いている。普通では理解しがたいことを、人間はするものだ。個人で冷静なときには変だとわかっていても、私たちは状況が変われば簡単に巻き込まれて悪行をなす。その理由は、人と人との関係がもたらす「幻想」に憑かれて状況判断ができなくなるからだ——これが吉本の主張だった。言いかえれば、僕らの正常・異常の判断など曖昧なもので、てんであてにならないという意味である。 吉本は戦時中、今回の戦争が絶対に正しいと考え、疑いをもたなかった。でも8月15日を境に、善悪の基準は正反対になってしまった。善悪の基準の瓦解を体験した吉本は、深刻な精神的危機に陥ってしまう。もがき苦しみながら、吉本は人間にとって「信じる」とは何な

                          「人新世の『資本論』」に異議あり 先崎彰容|文藝春秋digital
                        • Amazon.co.jp: 人新世の「資本論」 (集英社新書): 斎藤幸平: 本

                            Amazon.co.jp: 人新世の「資本論」 (集英社新書): 斎藤幸平: 本
                          • 2023.2.17 『「人新世」の資本論』 - カメキチの目

                            前回のはじめに「人間はもともと孤独」と書いたけれど、独りであっても 人は社会の中でしか生きられないから、社会のことは気になり、知りたい。 どうしたらいいのかわからなくても、そういう問題があるという事実だけでも 知りたい。 人が生きるということは、実際は個人が自分自身を生きることだから個人の数だけ さまざまな世界、事情があるけれど、何らかの社会問題にぶち当たることがある。 しかし、そのぶち当たる物事や障害を、「問題」とするかどうかは人によって違う (たとえば「非正規雇用」。 日本は資本主義社会だからあって当然、という人には問題とされるどころか意識にものぼらない) 先日の、悲惨きわまるトルコ・シリア国境の大地震。 自然は、一度に大勢の人に、しかも差別することなく一様に、害、大災害を 及ぼしているかに見える。 しかし、被災した人々とそうではなかった人々、被災程度が軽かった人々と 重かった人々人の

                              2023.2.17 『「人新世」の資本論』 - カメキチの目
                            • グローバル資本主義が招く災厄と、行き着く4つの未来像。〈コモン〉を重視する社会への転換を<『人新世の「資本論」』著者・斎藤幸平氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン

                              ―― 斎藤さんは新著『人新世の「資本論」』(集英社新書)で、新型コロナウイルスの感染拡大は「人新世」(ひとしんせい)の帰結だと指摘しています。そもそも「人新世」とは何でしょうか。 斎藤幸平氏(以下、斎藤):  人新世とは地質学の新しい時代区分として提唱されているものですが、近年、人文学や社会科学を含めた、様々な分野で注目を集めています。一見難しそうな言葉なのですが、意味するところは非常に単純で、地球の最新の地層は、人間の経済活動の痕跡が堆積したものだということです。 実際、地球は人の手で大きく変えられています。地表はビルや工場、道路、農地、ダム、ゴミ捨て場などで埋め尽くされ、海洋にはプラスチックが大量に浮遊し、大気には二酸化炭素が増加している。 要するに、人新世とは、手つかずの自然はもはや残っていない時代のことなのです。それは同時に、人類が地球規模での開発によって、地球全体に前代未聞のダメ

                                グローバル資本主義が招く災厄と、行き着く4つの未来像。〈コモン〉を重視する社会への転換を<『人新世の「資本論」』著者・斎藤幸平氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン
                              • グローバル資本主義が招く災厄と、行き着く4つの未来像。〈コモン〉を重視する社会への転換を<『人新世の「資本論」』著者・斎藤幸平氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン « ページ 2

                                ―― ただ、脱成長に向かうというのは、難しい選択肢に思えます。 斎藤: もちろんです。ただ、今のままの経済成長戦略と技術楽観主義ができるのは、問題の先送りでしかありません。そのような先送りは将来の危機を悪化させるだけです。 2050年までの脱炭素化に向けて、二酸化炭素排出量を今すぐ大幅に減らすためには、脱成長しか道はないのです。そして脱成長を実現するには、資本主義に緊急ブレーキをかけるしかない。けれども、現実を直視しないで、資本の側にとっての時間稼ぎに加担すれば、数十年後に待つのは、1%の超富裕層は別として、庶民が苦しむ分断型格差社会です。 ―― しかし、コミュニズムとなれば、ソ連の失敗を繰り返すだけではないですか。 斎藤: ソ連を目指そうという話ではありません。私が重視するのは、〈コモン〉です。 資本主義社会では、地球上のありとあらゆるものが、独占されて、商品化されていきます。元来、共有

                                  グローバル資本主義が招く災厄と、行き着く4つの未来像。〈コモン〉を重視する社会への転換を<『人新世の「資本論」』著者・斎藤幸平氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン « ページ 2
                                • 【書評】人新世の「資本論」 - 本が友達の大人の読書感想文

                                  どうも。takaです。今回はこちら、『人新世の「資本論」(集英社新書)』についての感想です。 リンク 本の内容 経済発展のために破壊されていく自然。それを放置していくと気温上昇と自然災害がますますひどくなっていきます。そうなれば熱中症による死者の大幅増加、食料不足等今起こっているコロナ騒動などちっぽけに感じる程の混乱を招き、最悪地球に住めなくなってしまうという未来が待ち受けている。 この本は今の世界に対する警告書です。 綻びはもう出ている 近年では自然災害が起こる頻度が高くなってきているように見受けられます。 長野県では一昨年台風の影響で北陸新幹線が被害を受け、昨年、今年と豪雨で交通網の被害。特に2021年は石油輸送にも影響が出ました。 ここから世界に綻びが出ていることは確かだと考えることが出来ます。 どこかで満足しないといけない ある程度人が満足出来るレベルに達したら、科学、経済の進化は

                                  • 斎藤幸平「人新世の「資本論」」アマゾンレビュー - jun-jun1965の日記

                                    「NAM」再びみたいな感じ 星1つ、2022・4・7 前半部分は分かりやすく、気候変動の危機(とその原因が資本主義であること)について語っている。中ごろへ来ると、マルクスの晩年の思考の考察になってくるが、著者の専門は哲学であって経済学ではないので、マルクスが偉いということを語りすぎていて、いや、私らにとってはマルクスが偉いか偉くないかより、今どうしたらいいかが重要なんですが、と感じる(このマルクス上げは最後まで続く)。あと「古代の奴隷は・・・大事にされた」(253p)とか、資本主義を呪うあまりの前近代美化がひどくて、英国が支配する前のインドのカースト制について、英国が悪化させたというならそれを説明してほしいし、前近代の身分制について何も言っていないし現代の身分制である君主制についても何も言っていない。あと、水と石炭について希少性があるから資本主義は石炭を、というところ(240-42pp)、

                                      斎藤幸平「人新世の「資本論」」アマゾンレビュー - jun-jun1965の日記
                                    • 『人新世の資本論』資本主義の代替システムを構想する新しい『資本論』 - HONZ

                                      「一体あとどれくらい経済成長すれば人々は豊かになれるのだろうか?」 これが本書の投げかける根源的な問いである。 この問いに対して正面から答えてきた人はどれだけいるだろうか? そして、これこそが、今、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリに代表される世界のジェネレーションZ(1990年代中盤以降に生まれた世代)やジェネレーションY(1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代)と呼ばれる若い世代から、旧世代に向けられている怒りの本質でもある。 自身がジェネレーションYに属する著者の斎藤幸平は、世界が幾ら経済成長しても豊かになるのは極一部の超富裕層だけで、大半の人々は豊かにはならないと断言する。そして、これまでの資本主義を維持し、修正しながら騙し騙し続けていく、グリーン・ニューディール、緑の経済成長、気候ケインズ主義、ラディカル・キャピタリズムからESG(環境、社会、ガバナンス

                                        『人新世の資本論』資本主義の代替システムを構想する新しい『資本論』 - HONZ
                                      • 【読書感想】人新世の「資本論」 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                        人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤 幸平集英社Amazon Kindle版もあります。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平集英社Amazon 内容(「BOOK」データベースより) 人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。 中学生になった僕の息子は、ソ連という国にけっこう興味があるみたいなのです。 1970年代のはじめに生まれた僕は、資本主義と社会主義の対立のなか、子ども時代を過ごしてきました。 「1999年に恐怖の大王がや

                                          【読書感想】人新世の「資本論」 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                        • 「人新世の『資本論』」なぜここまで売れるのか 著者が「一番の事件」と感じた現象:朝日新聞GLOBE+

                                          止まらない格差拡大、不安定な雇用、迫りくる気候危機……。そんな現実を前に、社会の仕組みを根本から見直さないといけないのではないかと考える若者たちが増えている。その現れの一つが、カール・マルクスの「資本論」ブームだ。約150年前の思想を独自の切り口で分析した「人新世の『資本論』」は刊行から1年近くたつ今も異例の売れ行きが続く。若者たちの心をひきつけるものは何か。(中村靖三郎) 「資本主義に自由はない、脱成長が魅力的だ、と素直に受け入れる層が出てきた。それが一番の事件という気がします」。5月下旬。東京・代官山の蔦屋書店が開いたオンラインのトークイベントで、著者の斎藤幸平・大阪市立大准教授(34)は世間の反響の大きさをこう表現した。 「マルクスで脱成長なんて正気か」。そんな批判を覚悟しながら執筆したという。出版前の話し合いでは「あまりそういう形で打ち出さないほうが……」と心配する声すら出た。前面

                                            「人新世の『資本論』」なぜここまで売れるのか 著者が「一番の事件」と感じた現象:朝日新聞GLOBE+
                                          • 人新世の「資本論」 斎藤幸平著 - dalichoko

                                            たまたまだが、昨日ノーベル物理学賞の発表があって、機構物理学者の真鍋淑郎氏が受賞されたが、本書にも重なる部分がある。 実はこの本の前に『真説 日本左翼史』という佐藤優さんと池上彰さんの対談本があって、その中で触れていて興味が湧いた。それはつまり「資本論」という共通項によるものだ。斎藤幸平氏の著書を紹介したい。 冒頭のリードがすごい。「SDGsは大衆のアヘンである」とか、「私達は毎週、クレジットカード1枚分のプラスチックを食べている」とか、炭素税を否定するなど、あらゆる社会構造を否定する。全否定だ。この毒々しさは、まさにグレタ・トゥーンベリさんの活動を遠回しに支援しているようにも感じさせる。(本書でもトゥーンベリさんのことは触れられている。) 第一章 気候変動と帝国的生活様式 大加速時代。日本を含む二酸化炭素最大排出量上位5カ国で世界の60%の二酸化炭素を排出している、という事例を皮切りに”

                                              人新世の「資本論」 斎藤幸平著 - dalichoko
                                            • 『人新世の「資本論」』斎藤氏が警告 コロナ後に人類の本当の危機が来る

                                              歴史的には白亜紀、ジュラ紀といった地層時代があり、現在は258万年前に始まった新生代第四紀の完新世が1万年ほど続いているとされてきた。しかし、地球環境は一変した。ビルが乱立し道路や農地、ダムやゴミ捨て場など手つかずの自然は存在しなくなっている。大気には二酸化炭素、海にはマイクロプラスチックだ。つまり、地球の表面全体を資本主義が作り出したものが覆うようになっているのだ。これはもはや今までの地層とは違い人類が生み出した地層になっている。そこでクルッツェンは完新世が終わりを告げて人新世という時代に突入したのではないかと提案したが、その背景には、資本主義が地球にダメージを与えているかという環境危機への鋭い問題意識がある。 地層は通常、人間から独立して形成されてきたものだが、それさえも人間の経済活動が変えるようになった。それほどまでに資本主義が地球環境にもたらす負荷は大きい。では人間が自然を操れるよ

                                                『人新世の「資本論」』斎藤氏が警告 コロナ後に人類の本当の危機が来る
                                              • 「人新世の「資本論」」斎藤幸平 - 手探り、手作り

                                                「人新世の「資本論」」斎藤幸平 集英社新書 2020 収奪 資本主義は人間から収奪する。また環境から収奪する。それは際限のない運動だ。 資本主義とは、価値増殖と資本蓄積のために、さらなる市場を絶えず開拓していくシステムである。そして、その過程では、環境への負荷を外部へ転化しながら、自然と人間からの収奪を行ってきた。この過程は、マルクスが言うように、「際限のない」運動である。利潤を増やすための経済成長をけっして止めることがないのが、資本主義の本質なのだ。 117頁 いま、人間からの収奪は人類史上かつてなかったような非人道的なまでの格差社会を生み、環境からの収奪は自然災害の頻発というかたちで人類の存続を脅かしつつある。成長を諦め、資本主義とは別のシステムへの移行を目指すほかない。 成長をやめよう、資本主義は限界だ、という意見に対して、いや豊かさを諦めるのは無理だという反論がでてくる。なるほど、

                                                  「人新世の「資本論」」斎藤幸平 - 手探り、手作り
                                                • 「脱成長」で危機を乗り越えよ <新書大賞2021>大賞受賞『人新世の「資本論」』斎藤幸平氏インタビュー|新書大賞|中央公論.jp

                                                  ――大賞受賞おめでとうございます。『人新世の「資本論」』は2020年9月の刊行間もなく注目を集めています。反響をどう感じていますか。 2020年は世界がコロナ禍で大混乱した一年でした。方々で議論されたように、新型コロナウイルスは人間が自然界を大きく侵食したことで現れたグローバル化の徒花です。また昨年は、ブラジルやオーストラリアでの大規模森林火災、日本でも熊本の水害など、世界的に異常気象が頻発した年でもありました。近年地球の環境異変が問題視されてきましたが、その異変を多くの人が肌で感じるところまできたのです。これらの問題の根源は何か。資本主義です。資本主義は際限なく膨張し、人間社会の基盤となる自然や資源を食い尽くす。さらには貧富の格差を生み、人間の尊厳をも踏みにじります。 ノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェンは、地球を覆いつくすまでに人間が活動するこの時代を「人新世(ひとしんせい)」

                                                    「脱成長」で危機を乗り越えよ <新書大賞2021>大賞受賞『人新世の「資本論」』斎藤幸平氏インタビュー|新書大賞|中央公論.jp
                                                  • ベストセラー『人新世の「資本論」』を メッタ斬り!【古田博司・朝香 豊】

                                                    20万部を超えるベストセラーとなった斎藤幸平氏著『人新世の「資本論」』。しかし本書を読んでみると危険な社会変革をもあおる〝過激思想〟の匂いが…。かつて『資本論』を精読した二人、古田博司氏(筑波大学名誉教授)と朝香豊氏(経済評論家)が『人新世―』をメッタ斬りします!「(『WiLL』2021年6月号初出) 『人新世の「資本論」』(斎藤幸平氏著・集英社新書)が20万部を突破したという。中央公論新社が主催する「新書大賞2021」にも選出された。 「最先端のマルクス研究」とのことだが、地球温暖化論の焼き直しらしい。ということは、「石油が枯渇する」「森林がなくなる」と同類の〝あおり〟なのか。 〝人新世〟とは聞きなれないが、「人類が地球を破壊しつくす時代」だという。 だだ『人新世──』は危機をあおるだけでなく、危険な社会変革をもあおる〝過激思想〟だ。さすがはマルクス研究者、著者の斎藤幸平氏は地球温暖化の

                                                      ベストセラー『人新世の「資本論」』を メッタ斬り!【古田博司・朝香 豊】
                                                    • 『人新世の「資本論」』30万部の斎藤幸平 若き経済思想家の真意

                                                      経済思想家・斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』(集英社新書)が30万部超の異例のヒットとなっている。 人類の経済活動が地球全体に影響を及ぼす時代=「人新世」。現代の環境危機の解決策を、マルクスの新解釈の中に見いだすという硬派な内容ながら、コロナ禍にあって売れ続けている。1987年生まれの若き思想家が本書を執筆した背景とは。 さいとう・こうへい。1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx's Ecosocialism: Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy でドイッチャー記念賞を史上最年少で受賞。『人新世の「資本論」』(集英社新書)で新書大賞2021を受賞 ──ベストセラーとなっている

                                                        『人新世の「資本論」』30万部の斎藤幸平 若き経済思想家の真意
                                                      • 『人新世の資本論』斎藤幸平が唱える脱成長を批判する声まとめ - はーとぼいるどワンダフル。

                                                        『人新世の資本論』斎藤幸平が唱える脱成長を批判する声をまとめてみた。 ハフポストより 成田悠輔(イェール大学助教授) バカと呼ばれるポジションを堂々ととるっていうのは偉い 心ではわかるが頭で考えるとダメな立場の典型が脱成長 ホリエモン(堀江貴文) 脱成長の主張をしたがる人は論理的思考が苦手 柿埜真吾(思想史家) 経済成長こそが災害の被害を減らしてきたということが明らか 宮台真司(社会学者) 脱成長・脱資本主義はデータで完全に説き伏せられる 箕輪厚介(編集者) 定期的に来る社会主義ムーブメント、絶対騙されちゃいけない 成田悠輔(イェール大学助教授) 成田悠輔は、YouTubeの配信で斎藤幸平の『人新世の資本論』の感想が聞きたいと聞かれて、こう答えている。 バカと呼ばれるポジションを堂々ととるっていうのは偉い 箕輪:読んだでしょ!!?? 成田:読んでないんです。 箕輪:ただなんとなくわかるでし

                                                          『人新世の資本論』斎藤幸平が唱える脱成長を批判する声まとめ - はーとぼいるどワンダフル。
                                                        • 人新世の「資本論」 - 集英社新書

                                                          【「新書大賞2021」受賞作!】 人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。 気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。 それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。 いや、危機の解決策はある。 ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。 世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす! 【各界が絶賛!】 ■佐藤優氏(作家) 斎藤は、ピケティを超えた。これぞ、真の「21世紀の資本論」である。 ■ヤマザキマリ氏(漫画家・文筆家) 経済力が振るう無慈悲な暴力に泣き寝入りをせず、未来を逞しく生きる知恵と力を養いたいのであれば、本書は間違いなく力強い支えとなる。 ■白井聡氏(政治学者) 理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。 ■坂本龍一氏(音楽家) 気候危機を

                                                            人新世の「資本論」 - 集英社新書
                                                          • 斎藤幸平『人新世の「資本論」』 SDGsで温暖化止まらず|好書好日

                                                            著者は1987年生まれの社会思想家。フンボルト大学で博士学位を取得し、権威ある国際的な賞を最年少・日本人初で受賞した華麗な経歴だ。NHKテレビ番組「100分de名著」でマルクスの『資本論』の解説を担当し、他の多くの媒体にも登場しているので、親近感をもっている方々も多いだろう。 本書の論旨は明快である。気候変動は地球に確実に危機をもたらす。気候変動の原因である資本主義を温存したままでは、どのような弥縫(びほう)策も気候変動と危機を止めることはできない。資本主義の本質を見抜いていたマルクスもそのことを指摘していた。それゆえ、私たちは資本主義を脱して、エネルギーや生産手段など生活に不可欠な〈コモン〉を自分たちで共同管理する「脱成長コミュニズム」に進まなければならない。以上。 気候変動と資本主義の問題点を豊富なデータや研究により喝破してゆく迫力はすばらしい。「SDGs(持続可能な開発目標)」でも「

                                                              斎藤幸平『人新世の「資本論」』 SDGsで温暖化止まらず|好書好日
                                                            • 今更ながら斎藤幸平 著『人新世の「資本論」』を読んだ - 謙虚な天狗が送る毎日

                                                              資本主義が抱える矛盾とは…… 2020年9月に発売されてからコロナ禍のなかで爆発的な人気を博し、約45万部の売上を達成、2021年の新書大賞も受賞したのが、斎藤幸平氏による『人新世の「資本論」』である。 人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」において、このまま気候変動を放置すれば人類の歴史が終わってしまう。それを阻止するには際限なき利潤追求をやめ、資本主義と決別する必要がある。しかし、資本主義を捨てた社会に豊かな暮らしは実現できるのだろうか……? 【45万部突破!★斎藤幸平『人新世の「資本論」』】 今朝は、毎日新聞に斎藤幸平さんが登場。気候変動とベジタリアンについて寄稿しています↓https://t.co/UB1TgmsjsK 異常な暑さと集中豪雨で苦しむ日本も、そろそろ気候変動対策に本腰を入れないと・・。詳しくは『人新世~』でどうぞ。 pic.twitter.com/ikgMMefq3

                                                                今更ながら斎藤幸平 著『人新世の「資本論」』を読んだ - 謙虚な天狗が送る毎日
                                                              • 『人新世の「資本論」』 ~家の近くに森林公園があれば結構しあわせなので - 晴天の霹靂

                                                                最近、巷で色々と話題の『人新世の「資本論」』、大変おもしろかったです。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平 集英社 Amazon こういう本はアマゾンのレビュー欄が大変おもしろいですよね。 「人新世」っていう、別ジャンル(地質学)の新しい言葉に、「資本論」っていう業の深い言葉がくっついてるので、タイトルだけで十分危険な予感はします。 レビューでは「賛否両論」のうちの「否」のほうの熱量がすごくて、あんまりうっかり「おもしろかった」とか言ってしまうと出会い頭の事故に巻き込まれて死んでしまうのではないかと不安がよぎるのだけども、最近読んだ本の中でも超おもしろかったのだから、仕方ない。 20年くらい前から天気の良い日に森なぞを散歩しながら思ってはいたのです。 いい陽射しとか、森林とか、空気とか、人生の中で最も深い恵みにあたるものってだいたいタダだし、むしろいくら金を積んでも買えるも

                                                                  『人新世の「資本論」』 ~家の近くに森林公園があれば結構しあわせなので - 晴天の霹靂
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