NECとNECエレクトロニクスは12月11日、カーナビゲーション・システムなど車載マルチメディア情報機器を制御するマイコンとOSを開発したと発表した。開発にはトヨタ自動車とアイシン・エィ・ダブリュ、デンソーが協力しており、2010年以降にトヨタが発売する乗用車に搭載する計画だ。 トヨタらが開発を進めている「次世代車載情報系プラットフォーム」は、エンジンなどを制御するOSと、カーナビやオーディオを制御する情報系OSとを、1つのマルチコア・マイコン上で動かす。各OSを連携用OSでつなぎデータ交換できるようにすることで、道路情報と連動した車両制御や、運転状況の記録に基づく遠隔故障診断サービスなどを可能にする。今回、NECとNECエレが開発したのは、情報系OSと連携OS、これらが稼働するマルチコア・マイコンの3つだ。いずれも、新たに開発した独自アーキテクチャである。 現在、OSとマイコンは試作版だ