寺子屋ネット福岡の代表として、小学生から高校生まで多くの十代の子供たちと関わってきた鳥羽和久さんの連載第11回。大好きな先生はいますか? この連載は大幅に加筆し構成し直して、『君は君の人生の主役になれ』(ちくまプリマー新書)として刊行されています。 刊行1年を機に、多くの方々に読んでいただきたいと思い、再掲載いたします。 先生の悪口が好きな子どもたち 中高生たちって同じ学校の生徒が何人か集まると、きまって学校の先生の悪口を言い始めます。きっと彼らにとっての鉄板ネタなんでしょう。槍玉(やりだま)に上がりやすいのは、上からモノを言う高慢(こうまん)な先生、生徒の言い分に聞く耳を持たない独善的な先生、授業中に自分の話ばかりする(しかも面白くない)先生、しゃべり方のクセが強すぎる先生、清潔感がない先生……などでしょうか。 子どもが先生のことをまるで不良品みたいに悪く言ってしまうのは、先生のことを十