Tweet 『デザイン思考と経営戦略』の中で、奥出直人さんは、「メンタルモデルの構築以外に次世代の商品やサービスを作る方法はないといってもよいくらいだ」と書いています。 奥出さんは、アンケート調査やFGIなどの「ユーザーの意見を聞く」形の消費者調査を行ないつつも、最終的にはアイデアマンが生み出す斬新なコンセプトに頼る従来の一般的な商品開発の方法を打開するものとして、民族誌的手法を挙げます。民族誌調査(エスノグラフィー)を行なうのは「メンタルモデルをエンジニアやデザイナーが作るため」だとした上で、先のようにメンタルモデルの構築を次世代の商品/サービス開発の方法とする考えを提起しているのです。 ではそもそも21世紀システムに向けてのデザインとは何か? それはいま社会で起こっている「やっかいな問題」を解決する方法である。そのために分析ではなく民族誌調査を行なう。仕様を決めて外注するのではなく、プ