京阪電鉄は、「滑らない」との験担ぎで受験生を応援しようと、車輪の滑り止めとして線路にまいている砂を小袋に詰めた「スベリ防止砂『勝利を砂(さ)ポート』」を、滋賀県の浜大津駅などで無料配布している。 2005年から、毎年受験シーズンに配布している。急勾配の多い京津線の線路にまいている砂を袋(縦7センチ、横5センチ)に詰め、今シーズンは約7000袋を用意。運気がよくなるようにと、合格した受験生から返却された砂も混ぜている。 大学受験を控え、砂をもらった比叡山高3年、岡本将さん(18)は「自分の努力と験担ぎの力で、合格を目指したい」と話した。 砂は京阪石山、京阪膳所、浜大津、皇子山駅のほか、琵琶湖ホテルなど全国の京阪グループのホテル10か所で「受験生用宿泊プラン」を利用した受験生にも配られる。駅での配布は2月28日まで。問い合わせは同電鉄お客さまセンター(06・6945・4560)。(佐々木伶)