東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、すべての住民が避難している福島県楢葉町について、政府は17日、ことしのお盆の時期までに避難指示の解除を目指す考えを明らかにしました。避難指示が解除されればすべての住民が避難している自治体では初めてとなります。 それによりますと、町のほぼ全域が避難指示区域に指定され、およそ7400人の住民が避難している楢葉町について、政府は町内で生活する環境が整ったとして、ことし8月のお盆の時期までに避難指示の解除を目指すとしています。そのうえで、避難指示の解除によって住民が帰還を強要されるものでなく、政府として支援を継続することを強調しました。 また、4月から認められている帰還の準備を進めるための宿泊は、解除されるまで延長するとしています。 一方で、住民の間には放射線に対する不安や医療機関などの生活インフラの整備が不十分だとする声が根強くあることから、政府は今後