私の書く本は、基本的に、そのテーマに興味のある人であれば広く一般に読んでもらえるように書くことを心がけているんですが、この『知財部という仕事』は例外です。 企業で知財の仕事をしている人をターゲットに絞っている本です。めちゃめちゃ狭いよ。ここまでニッチな本が他にあるのだろうか? 内容は、知財部で働く人々が、周囲のステークホルダーと、良好な関係を維持しながら仕事で成果を出すにはどうすればいいのか?を、100のケーススタディ形式で論じるものになっています。 ここでいうステークホルダーというのは、例えば、上司や部下、社内の開発部門や事業部門、経営者、共同開発先や業務委託先、企画会社やデザイナー、競合他社、模倣業者、特許事務所や法律事務所といった、仕事上のあらゆる関係者です。 四の五の言うより内容を紹介しましょう。 知財担当者なら震える事態ですね。 人が考えていることだもの。同じ時期に他人が同じこと