場内が暗転すると、静寂の中アコースティックギターを手にしたミト(B)が登場。ステージにはセットはおろか、楽器や機材もいっさい設置されていない。ミトは、まっさらな舞台の縁におもむろに腰掛けると、ギターを爪弾きながら「Slight Slight」を訥々と歌いはじめる。彼の歌声に観客が静かに耳を傾ける中、しばらくするとステージ下手から原田郁子(Vo, Key)が鍵盤ハーモニカを手に現れ、ステージに合流。続く「サラウンド」で、カホンを抱えた伊藤大助(Dr)が登場し演奏に加わると、3人の奏でるピースフルなサウンドが、ステージ上のガラリと広い空間を満たしていった。「ある鼓動」の演奏が進む中、ステージには徐々に楽器と機材が運び込まれていく。セッティングが完了すると、メンバーはそれぞれ持ち場に着き、バンドセットで「ウイスキーが、お好きでしょ」をムーディに届けた。The Talking Headsのライブド