日経エレクトロニクス分解班は,表示部背面の筐体を取り外した。現れたのは,液晶パネル・モジュールの背面に整然と取り付けられた各種の基板類である(図1,Tech-On!関連記事)。 分解に立ち会った技術者の一人は言う。「今まで,何回か日立の液晶テレビを分解してきた。今回は,以前と比べると筐体を取り外したときの印象があまりにもスマートで,『日立らしく』ない。これまでの同社のテレビは,とにかく『重装備』なことで有名だった。今回は同社にとってかなりの冒険だっただろう」――。前回の記事(Tech-On!関連記事)にあるように,ほかの技術者が思わず「シンプルだ」と声を上げた理由の一つはここにある。 いよいよ,目の前に現れた基板類の分析に入る。と,その瞬間,技術者の手が止まった。 「見たことがない」――。 技術者はつぶやいた。 視線の先には,今回の製品を実現した主要技術である超薄型電源基板とみられるユニッ
日立製作所の超薄型液晶テレビ「Wooo UTシリーズ」を入手した日経エレクトロニクス分解班(Tech-On!関連記事)。説明書のこだわりを探すなどの回り道(Tech-On!関連記事)をせず,今回は早速分解に取りかかった。 分解は,実にやりやすい。つい先日まで,有機ELテレビを分解していたから,そう感じるのだろうか…(Tech-On!関連記事,詳細は日経エレクトロニクス最新号を参照)。表示部を壊さないように恐る恐る分解していた有機ELテレビのときとは異なり,遠慮なくどんどんネジを外していく(図1)。 まず最初に表示部を支える台座を取り外した後,表示部背面の筐体を外しにかかる。吸気と排気のための穴をそれぞれ上部と下部に備えるだけで,それ以外の部分は穴のないフラットな形状に仕上げられた,あの筐体だ(図2,Tech-On!関連記事)。 ネジを一通り外し終わり,いよいよその筐体を取り外す。 「シンプ
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