駆動用のEV電池が注目される背景には、世界的なEVの普及がある。特にEV電池の原料となるレアメタル(希少金属)を産出する中国の勢いはすさまじく、世界シェアの大半を中国企業が占めている。 一方で日本の自動車メーカーや、その他の日本企業も、次第に車載電池に関連した取り組みを本格化させつつある。この記事では、EV電池をめぐる国際的な動きと日本企業の動きを、過去記事から振り返ってみる。 CATL・BYDだけじゃない 電池主要4部材で中国企業シェア7~8割の衝撃 EV電池は、EVのコストの3割を占めるという。EVの普及に欠かせないEV電池だが、世界的なシェアの約半分を中国企業が独占している。特に世界1位のシェアを持つ寧徳時代新能源科技(CATL)や同3位の比亜迪(BYD)の2社を合わせると世界シェアは5割にもなり、日本のメーカーは大きく引き離されている。
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