太陽光発電の導入が増えるにつれ系統に対する昼間の需要は減少し、夕方のピーク需要上昇のギャップが拡大する傾向にあります。 特に太陽光発電ピーク時は、電力会社から供給される電力の一部が過剰になり、余剰電力が発生し系統の不安定化を引き起こす原因のひとつになります。さらに、従来は、負荷変動に追随して、出力変化速度が比較的大きなLNG、石油、揚水発電などが需給バランスを維持してきましたが、太陽発電の普及が進むと系統に対する昼間の需要が大きく減少し、調整力を出していたこれら発電機を停止させなければならなくなります。調整力不足などの電力需給問題が顕在化してくる恐れがあります。 また夕方の急峻な需要の増加に対しても、従来の発電機での供給が追従できなくなり、需給バランスの制御が困難になります。