経産省・増子副大臣に緊急提言のオープンレター! 主要先進国の需要飽和と新興国市場・産業の台頭、そして環境・安全投資負担の急拡大と、世界の自動車産業は今、100年来の大構造転換期にある。現状もっとも高い競争力を持つ日本の自動車産業も、自己変革を怠れば、あっという間に「負け組」に転落しかねない微妙な時期だ。こうした中、経済産業省の主唱のもと、産学官の錚々たる顔ぶれがメンバーとして加わったオールジャパンの「次世代自動車戦略研究会」が発足したことは高く評価できる。だが、公開情報を見る限り、議論の前提が果たして正しいのか不安を覚えた。そこで今回は、日本ではあまり使われない手法だが、欧米のメディアでは頻繁に行われている“オープンレター(公開状)”の形式で、筆者の提案を伝えたいと思う。同会議の事実上のまとめ役である経産省の増子輝彦副大臣に宛てる。 (ジャーナリスト・桃田建史) オープンレター(公開状)