パソコンメーカーの多くが生産拠点を中国などの海外に移すなか、富士通は「国内生産」にこだわる数少ないメーカーだ。島根富士通は、富士通のノートパソコンの製造を一手に引き受ける生産拠点(写真1)。プリント基板から一貫して国内で生産しているのは、ここ島根富士通と松下電器産業の神戸工場くらいだ。 島根富士通の操業開始は1990年。デスクトップの製造も行っていたが、1995年からノートパソコンの生産拠点になる。現在では、1日1万3000~1万5000台のノートパソコンの出荷が可能な日本でも有数のパソコン生産拠点となった。去年1年の出荷台数は約230万台。従業員数は約1500人。 マザーボードを月産17万枚 プリント基板の生産ラインは全部で11で、生産量は1日に17万枚。工程はほとんどの部分で自動化されており、24時間体制でフル稼働している(写真2)。
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