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2010年6月2日のブックマーク (28件)

  • 正義とコミュニティ : 池田信夫 blog

    2010年05月30日21:43 カテゴリ法/政治 正義とコミュニティ 「アゴラ」で紹介したサンデルの『これからの「正義」の話をしよう』はアマゾンでベストセラーの第1位になり、品切れになった。それほどとっつきやすいとはいえない法哲学のがこれほど売れるのはNHKの番組のおかげだろうが、これをきっかけに日でも下らない「格差社会」論や「市場原理主義」批判が終息して、自由や平等についてのこれまでの成果を踏まえた論争が行なわれることを期待したい。 鳩山政権のバラマキ福祉路線は、80年代にリバタリアンから攻撃されて姿を消したアメリカの民主党の「大きな政府」の焼き直しである。政府がアドホックに福祉支出を増やした結果、財政赤字とインフレでアメリカ経済はボロボロになった。政府に「平等」や「正義」の基準を決める権限はなく、その役割は「最小国家」に限られるべきだというノージックの主張は、レーガン政権以降の

    正義とコミュニティ : 池田信夫 blog
  • 鳩山由紀夫首相、辞任: 極東ブログ

    鳩山由紀夫首相は退陣すべきだと思っていたが、これまでどれほど失態しても嘘と無責任を貫いてきたので、このまま参院選で痛い目に合うしかないのだろうとも思っていた。しかも実際にはそれほど痛い目に合うこともないのかもしれない。そんな中、今日午前、鳩山首相辞任と聞いて少し驚いた。小沢幹事長も辞任すると聞いて、もう少し驚いた。辞任の弁を聞いて、呆れた。 会見では鳩山首相は涙ぐんでいるようにも見えた。辺野古に新基地を押しつけた時点で辞任を考えていたのかもしれない。が、実際に話を聞いていると、当にダメだったんだなこの人という思いを新たにした。産経新聞「鳩山発言詳報」(参照)より。また、ユーチューブにも公開されている(参照)。 ■ 国民に聞く耳がなかった、と ただ、残念なことに、そのような私たち政権与党のしっかりとした仕事が必ずしも国民のみなさんの心に映っていません。国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持

  • We only deserve what we deserve : 404 Blog Not Found

    2010年06月02日17:30 カテゴリTaxpayer We only deserve what we deserve 言いたい事全部言われちゃったよ140字以内で。 Twitter / Yukihiro Matsumoto: 公約を守ろうとすると考えが浅いと言い、守れないと公約 ... 公約を守ろうとすると考えが浅いと言い、守れないと公約違反と言い、辞めないと批判し、辞めようとすると投げ出すのかと言う。こんな民衆のために政治家になる人は今後ほとんど出ないだろうな。 でも蛇足。 鳩山由紀夫首相、辞任: 極東ブログ普通は逆であるべきだ。できるだけ国民の声を聞く耳を首相が持つべきであった。 聞いたから辞めたんだよ。 聞かなければ聞かないほど長続きする。小泉元首相も石原現都知事も、有権者の声よりでかい声で持論を展開したからこその長期政権。そういう人を、「普通」は何と呼ぶか。 「悪人」、と呼ぶ

    We only deserve what we deserve : 404 Blog Not Found
  • 正社員と非正規社員の差別がなくなると何がどう変わるのか――イギリスの労働者視線で見た「同一価値労働同一賃金」の恩恵と日本への教訓

    正規社員と非正規社員の二極化が進む日とは対照的に、イギリスではブレア政権以来、10年以上の長きに渡って「同一価値労働同一賃金」の徹底が順次図られている。パートタイム労働者、有期契約労働者に加えて、来年10月からは一定の就業期間を経た派遣労働者にも正社員との労働条件や社会保障の均等待遇が保障されることになる。彼我の差は大きい。イギリスの労働市場の流動性と柔軟性から日は何を学べるのか。現地からレポートする。 (ジャーナリスト・大野和基) ロンドンを拠地とする大手会計事務所、プライスウォーターハウスクーパース(PWC)で日担当のマネジャーを務めるフィオナ・ガーディナーさん(61歳)は30年間フルタイムの正社員として働いてきた。3年前から週3日のパートタイマー、すなわち非正規雇用になったが、給料は週5日のときの5分の3になっただけだ。フィオナさんがフルタイマーからパートタイマーになった理由

  • <連帯保証人>説明義務規定を検討 法制審(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

    生活破綻(はたん)や自殺の要因になるとの指摘を受けている連帯保証人制度について、法相の諮問機関である法制審議会は、保証人を保護する観点から民法改正の検討に着手した。保証人への事前説明や、債務者の資金繰りなどの情報提供を金融機関に義務付ける制度を導入する是非について議論を進める。 連帯保証は、不動産などの担保を持ち合わせない中小企業経営者らが融資を受ける際、自身の信用を補うために第三者が連帯して債務を保証する制度。通常の保証制度と異なり、連帯保証人が債務者と同様の返済義務を負う。債務者が行方不明になった際には、貸手は債務者を捜す必要もなく、連帯保証人に返済を請求できる。金融機関などの融資の大半は連帯保証人制度が使われている。 一方で、契約する際に必ずしも連帯保証人への説明が十分でなく、知らない間に多額の返済を迫られるケースも多い。連帯保証契約を結んだ直後に債務者に計画倒産されるような詐欺

  • 鳩山総理と小沢幹事長の間を緊張させる官僚の「罠」(佐藤 優) @gendai_biz

    現下政局の焦点は、鳩山由紀夫総理と小沢一郎・民主党幹事長の真実の関係がどうなっているかだ。 普天間問題をめぐり、内閣支持率が急速に低下しているため、民主党参議院議員のうち今回改選になる議員が「このままでは戦えない」と小沢幹事長に泣きつき、それを受けて、鳩山下ろしに小沢幹事長が走ったという見方が主流だが、この見方はあまりに皮相だ。このような情勢論の位相で情勢分析を行っても、問題の質は見えてこない。 情勢論で議論するならば、 「ここで誰を次の総理にするのか。菅直人副総理(兼財務大臣)を新総理にしても、辺野古への普天間移設を決定した閣議了解に署名している。普天間問題で総理の交代が起きるのであれば、筋が通らないではないか」 「菅副総理は元全共闘活動家だ。あの連中は質においてマキャベリストだ。小沢幹事長が因果を含めて総理に据えても、しばらく経てば『政治とカネ』の問題を口実に、小沢排除に動くのでは

    鳩山総理と小沢幹事長の間を緊張させる官僚の「罠」(佐藤 優) @gendai_biz
  • 鳩山首相「普天間公約反故」でも5月政変がない3つの理由(佐藤 優) @gendai_biz

    鳩山首相「普天間公約反故」でも5月政変がない3つの理由 しかし沖縄差別への闘争は静かに、したたかに広がっていく 5月4日、鳩山由紀夫総理が沖縄入りした。午前中、鳩山総理は、仲井眞弘多沖縄県知事、高嶺善伸沖縄県議会議長と会談し、その後の記者会見でこう述べた。 「今日は沖縄にお邪魔をして、まず基的なわたくしの考えは、きょうも今シュプレヒコールがありますけれども、沖縄の皆さんの率直なお気持ちをうかがいたいと、それが一番の目的でございます。その中で、沖縄の仲井真知事と面談をいたす機会をいただきました。 そこでわたくしから申し上げたのは、やはり、えー、この現在のアメリカ、日米同盟の関係の中で抑止力を維持する必要性というようなことから、国外あるいは県外にすべてを、普天間の機能をですね、移設することは難しいということに至りました。 したがって誠に申し訳ないという思いで今日はおうかがいしたんですが、沖縄

    鳩山首相「普天間公約反故」でも5月政変がない3つの理由(佐藤 優) @gendai_biz
  • 現代ビジネス [講談社]

    立教大学の助教授が「不倫相手の教え子」を殺害して一家心中…教え子が最期に残した「メッセージ」と遺体の発見場...

    現代ビジネス [講談社]
  • 鳩山総理辞任を「官僚の勝利」として読み解く (OTOSHA.COM)

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  • 絵心教室DS

    全国のニンテンドー3DSステーションで体験版がプレイできます。詳しくはこちら。 トップページ | 『絵心教室DS』とは | 絵を描くコツを収録した10のレッスン | 鉛筆や絵具を使う | 自由に描けるフリーペイント | 作品ギャラリー 任天堂ホームページ | ニンテンドーDSトップページ

  • 革命=支配層の逆転 - Chikirinの日記

    「革命」とは何でしょう? どういう条件があれば、私たちはそれを「革命」と呼ぶのでしょう? 「産業革命」や「IT革命」という言葉はよく聞きますが、火を使えるようになったことや、電話の発明について、「火革命」、「電話革命」とは言いません。 また、フランス革命、ロシア革命とはいいますが、明治革命ではなく明治維新だし、中国に関しても、ロシアと同じように共産革命を実現したはずなのに中国革命とはあまり言いません。「辛亥革命」や「文化大革命」の方がよほどよく聞きます。 こういう例を見ながら、「何を革命と呼び、どういう場合は革命とは呼ばないのか」と考えてみると、「権力の交代が起こった場合」のみ革命と呼んでいるように思えました。 今までの支配者層が没落し、それまで抑圧されていた層が権力を握る。支配者と被支配者のふたつの層が逆転したら革命と呼ばれるのです。 たとえばフランス革命、ロシア革命では、支配者層である

  • 【知的生産】『一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術』齋藤 孝 : マインドマップ的読書感想文

    一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術の概要】◆今日ご紹介するのは、おなじみ齋藤 孝先生の現時点での最新刊(数日内に新刊が出ますがw)。 実際、齋藤先生は、著作がやたらと多いのですが、ビジネススキルに関してだけなら、実は思ったほど多くなく、かつ、中身がテクニカルでネタが多いのが特徴かと。 アマゾンの内容紹介から。上司への面倒な話も、ぶ厚い資料の要約も、1分で終わらせる。 「1分分割法」「3秒ルール」「要点仕分け」 「カオスマップ」「ここが違うよシート」 「疑問三銃士」「三点倒立文章法」...... 自分の考えが一瞬でまとまる! 気持ちいいほど会話が進む!! パッと結果を出す19のテクニックを伝授。 なるほど確かにネタ満載でした。 いつも応援ありがとうございます! 【目次】STEP1 かいつまんで話をまとめる3つの手法 1 話は暗記せずに「構造化」する 2 あっという間に要点を整理するワザ

  • 思考停止と疾病利得 - 内田樹の研究室

    政治向きのことをブログに書くと、しばらく接続が困難になるということが続いている。 べつにサイバー攻撃とかそういうカラフルな事態ではなく、一時的にアクセスが増えて、「渋滞」しちゃうのである。 それだけ多くの人が政治についてのマスメディアの報道に対してつよい不信感をもっており、ミドルメディアに流布している現状分析や提言に注目していることの徴候だろうと私は思う。 今回の普天間基地問題をめぐる一連の報道によって、私は日のマスメディアとそこを職場とする知識人たちはその信頼性を深く損なったと思っている。 新聞もテレビも、論説委員も評論家も、「複雑な問題を単純化する」「日の制度的危機を個人の無能という属人的原因で説明する」という常同的な作業にほぼ例外なしに励んでいた。 ほとんどのメディア知識人が「同じこと」を言っているのだから、「他の人と同じことを言っていても悪目立ちはしないだろう」という思考停止が

  • さよならアメリカ、さよなら日本 - 内田樹の研究室

    新聞の電話取材で、またまた米軍基地のことを訊かれる。 グアムへの米軍基地の移転コストを日政府が肩代わりしたり、「共同開発」名目で米軍の支出を予算的に「思いやったり」することについてどう思うかというお訊ねである。 しかたないんじゃないの、とお答えする。 「厭です」といって払わずに済むものなら、とっくにそうしているはずである。 「厭です」と言えない事情があるから、泣く泣く「みかじめ料」を出しているのである。 もちろん近代国家同士のあいだの話であるから、別に米軍が日にドスをつきつけて「払わんと痛い目にあわせるど、こら」と凄んでいるわけではない。 「払わないと、そちらさまがとっても『たいへんな目』に遭われるのではないでしょうか。いや、われわれはまあよそさまのことですから、どうだっていいと言えばどうだっていいんですけど、まあそちらさまとも先代からの長いお付き合いですから、老婆心ながら・・・」と言

  • 森見登美彦さんがはてなを訪問!新作『ペンギン・ハイウェイ』の紹介も - はてなニュース

    現在、ノイタミナ枠で放送中のアニメ「四畳半神話大系」の原作を始め、『太陽の塔』『夜は短し歩けよ乙女』などの作品で知られている作家・森見登美彦さん。id:Tomioとしてはてなのブログサービス「はてなダイアリー」をご利用いただいているご縁もあり、新作『ペンギン・ハイウェイ』を携えてはてな京都オフィスに遊びに来てくれました。今回は特別に、はてなスタッフとの交流の様子や、森見さんの“ブログ観”、最新作にまつわるお話などをお届けします。 ▽この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ ▽はてな ■まずははてなの社内を見学 <オフィスランチに興味津々> はてなでは、ブックマークチーム、うごメモはてなチーム、ダイアリーチームなど、それぞれのチームをブースで区切って作業しています。マーケティング担当id:kiyoheroのガイドで、はてな社内をぐるりと見回す森見さんの目にとまったのは、「おからハンバーグ」や「

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  • 47NEWS(よんななニュース)

    [能登半島地震]被災の能登牛、新潟上越地域などの畜産農家が引き取り 「同業者の助けになれば」現地牧場の復旧支援も

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  • 鳩山首相、辞任。お疲れ様でした。 - やまもといちろうBLOG(ブログ)

    昨日まで、死にそうな顔だった鳩山さんが、晴れやかな表情で辞任会見をしているのを見て複雑な心境になるのでありますが…。お疲れ様でした。 こうなってしまった以上、鳩山政権のあれこれを語るのも野暮な気もするのですが、最後の最後で鳩山さんが小沢さんに幹事長職の辞任勧告をするという選挙対策的道連れをするなど、鳩山さんらしい党人派的言動が出たなあという気もします。実質的に、小沢さんが鳩山さんの首を取った、という一連の動きの含意もあるのかなあ。この手の自爆に関する美意識は、鳩山さん独特のものだなあと強く思いました。 改めて、首相は善人では務まらない、ということを示した事例だったろうと思います。自身の高額子供手当て問題やら普天間問題やら、すべての問題において首相はその場その場は誠実に対応されようとしていました。彼の中に、打算はあまりなく、かなり気で、自身の理想を周辺からの「アドバイス」とミックスして語ら

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  • 少年ガンガン20年史 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    が:少年ガンガン<名> 現スクウェア・エニックス(合併以前はエニックス)から発売されている少年誌。 驚異的というべき漫画家の育成能力を活かした、「鈍器」とすら呼称される分厚い誌面で知られている。 ゲーム部門が伝統的に集英社と縁が深いことからくる王道少年漫画路線と、90年代中頃に独自の地位を築いたサンデー的/少女漫画的なほのぼの路線の二つの路線を内包していて、両者の対立は、編集者及び漫画家の独立闘争にまで到った。ほか、ドラクエ4コマ劇場以来の「反逆の伝統」も特筆すべき作品傾向である。 代表的な連載作は『魔法陣グルグル』『鋼の錬金術師』。その歴史はこの2作を基準点として、グルグル以前のロト紋・パプワ時代、グルグル時代、両作品の中間期である月天時代、ハガレン時代、ハガレン以降の5期に分けられる。 ロト紋・パプワ時代 創刊時のガンガンの看板作は『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』(91-97)。(

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  • ファンタジーという四つ首の龍 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    ジャンル小説というのもいろいろあるけれど、「ファンタジー」ほどつかみどころのない“ジャンル”はそうそうないと思う。 境界線論争始めるとキリがないジャンルとしては「ミステリ」なんてのが目立つけれど、ミステリとその周辺ジャンルなんて、たどっていけばだいたい乱歩か清張にたどり着く。外の境界線は定かではないが、中の核は明確だ。「SF」なら70年代頃の翻訳・同人関係者が作っていたコミュニティ。「歴史小説」なら、まあ吉川・司馬。「時代小説」なら捕物帖まで遡らずとも、池波・藤沢あたりの名前を挙げておけば、とりあえず問題ないだろう。 「ファンタジー」の共通の祖は? というと、これはもうJ・R・R・トールキンまで遡らないといけない。 日国内で「ファンタジー」という看板をつけられている作品は、だいたい4つの系統に分けられてしまう。 ハードカバーやハヤカワ・創元の“海外文学”系 図書館の児童コーナーでよくお目

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  • ハーレム系作品史 1992 天地無用!の必"要"性 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    えー、11月中にはやるというお話の、ハーレム系作品史『天地無用』の話。 とくめーにはとにかくそのとき出せる情報を全部叩き込まねば気がすまないという悪癖がありまして。アニメ史的な位置づけに注目して語っていったら、8kb。4000文字ぐらいの長文になってしまいました。 前回の『GS美神』のことはきれいさっぱり忘れて、先々月の『うる星』のアニメ版の話に戻りましょう。結局のところ。押井守は『うる星』を途中降板しています(84)。原作者との軋轢や映画版作成に伴うスケジュールの混乱など、好き放題の責任を取らされた。80's中頃から、地上波アニメでは、製作者の暴走が以前ほど許されなくなりました。たとえば富野なら『Zガンダム』(85-86)の次作が、暗いのダメよという会社の意向で『ガンダムZZ』(86-87)、その後しばらく地上波を離れていたり。 当時、漫画界で異常な強さを誇っていた集英社と、その相方であ

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  • ハーレム系作品史 1991 GS美神 極楽大作戦!! - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    前回紹介作の『うる星やつら』が実際にはハーレム作品ではないという結論だったので、今回がハーレム系作品史の事実上の編第1回ということになります。なにを語るかといえば、『うる星』路線をかなり強く継承した作品である『GS美神』です。連載開始は91年でOVA『天地無用! 魎皇鬼』(92-)よりわずかに早い。だからといって、『GS美神』を「いちばん最初のハーレム作品」に認定するつもりはありません。ってーのは、『GS美神』がハーレム系の方向性を示すのは中盤以降、92年になってからの話だからです。 もともと、椎名高志は「短編の名手」として漫画界にデビューしました。その頃の作品は『(有)椎名百貨店』の名でまとめられています。GS美神の初期エピソードも、『椎名百貨店』に、あるいは『うる星やつら』に近い“短編連作”形式です。 諸星あたる系列のスケベキャラである横島忠夫が、ボディコンイケイケ霊能力者美神令子の

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  •  ハーレム系作品史 1978 うる星やつらはハーレムか? - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    ええ、ハーレム小説リンク集管理人、とくめーです。 5000PV/dayのリンク集とか取り回している以上、うん、まあ、一応この方面について極めて数少ない専門家の一人を名乗らせていただくことにいたします。 世間様というか評論家様の間では、どうにもこの手の作品は低俗なモノとして軽視される傾向が強く、文壇方面での言及とかはっきり言って全くもってなっていないので、私ごときが駄文を連ねることにも、それなりの意味があったりするのではないでしょうか。 というわけで、これから時間をかけて(とくめーは遅筆だ!)タラタラと気まぐれにハーレム系作品について語っていきたいなあなどと思うのです。 通説的には、ハーレム系作品の祖は『うる星やつら』(78-86)だということにされています。少なくとも新城カズマ『ライトノベル「超」入門』(06)なぞではそう言われている。経歴と作風からして、アレが願望充足的なエンタメ路線につ

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  • オタクの本当の危機 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    近年のライトノベルってかオタク文化全体の状況として、当にヤバいのはコンテンツの消費速度の加速だと思うのですよ。 ゴジラは50年保つコンテンツだったわけじゃないですか。ウルトラマンやライダーもこのままいけば50年くらいもちますよね。ガンダムは既に30年オタクの共通認識であり続けてる。 そういう神話世界の人たちを挙げなくても、第三世代オタクの一部はエヴァで10年以上遊んでいます。Kanonが今年で10年ですか。あかほりが関わったものでいえば、サクラ大戦が「10年戦えるコンテンツ」ですな。 ……いまの作品に、それだけの力があるのがいくつあるかな。あるいは、今の世代のオタク、第四世代の人たちが、一つの作品の記憶を10年も大事に抱えていられるかな。萌えキャラは量産されてますが、10年はちと厳しいにしても、5年付き合える娘さんはどんだけいます? 10年どころか、1年、半年で(つまりコミケごとに)、業

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  • 前島賢『セカイ系とはなにか』/「私たち」ではなく「彼ら」の歴史 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    前島賢『セカイ系とはなにか』、もう少し落ち着いて再読。 所感は変わらず。私は前島さんと同じ「オタク第三世代」なんだけど、「私たち」の話でなく「彼ら」の話としか読めなかった。 『セカイ系とは何か』で語られていたのは、『エヴァ』に始まる、自意識を持て余す製作者と読者の話。その持て余した自意識が、悩める非力な主人公とか、メタ言及的な作品とか、作品に過剰に自己投影した評論になってあらわれてくるっていう。 流れとしてはよくできていた。「彼らの歴史」としてはよくまとまっていたと思う。 でもさ、私はそれを「オタク歴史」とは認めたくない。何度もいってるように『Fate』と同じくらい『ToHeart2』だって売れた。『ToHeart2』や他の学園モノエロゲの名と、それを買っていたオタクの姿が、この「オタク史」には存在しない。 わかりやすく、おねかのえあの例を挙げてみましょう。この3作でいちばんの人気作は『

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  • 前島さんの『セカイ系とはなにか』を入手 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    前島さんの『セカイ系とはなにか』を入手。パラパラと流し読み。 なんていうか、こういう90年代観が「正史」になったらいやだなあと常々危惧していた歴史認識。「90年代はエヴァの時代だった」的な。よくまとまってるから、なおさらイヤ。 たしかにこういう流れはあるんだけど、それはオタク流ではなくてあくまで評論界隈の狭い世界の話。前島さんを含めた「自意識を語る少数人」をベースに「オタク」を論じるという典型的な「立脚点の誤り」が見られる。『ポスト・エヴァオタク史』というサブタイがついてるけど、実態は『ポスト・エヴァオタク評論史』程度のものだと思う。 前島さんも、その前提となる論者たちも、最終兵器彼女―イリヤ―ほしのこえ的な「女の子を守れない/女の子に守られる」フィクションの存在を過大評価してるけど、オタク文化における美少女と主人公(キミとボク)の関係性の流は、『天地』から『ゼロ魔』『禁書』まで

    前島さんの『セカイ系とはなにか』を入手 - とくめー雑記(ハーレム万歳)
  • 碇シンジでは夜神月は止められない。だが―― - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    21日付エントリで、私は、90年代的「萌えオタのルール」「セカイ系のルール」と00年代的「中二病のルール」を、図表化して対比してみました。 どういう「意味」を持つのか整理できてない、と21日には書いたけれど、こうやって図にしてみると、多少いろいろなものが見えてきます。それをちょろっと書いてみましょう。 『ゼロ年代の想像力』のテーマに対する、とくめーの回答みたいなエントリになってしまいました。 90年代的なものとゼロ年代的なものを比較する(09,06/22版) 90年代的作品の傾向 ゼロ年代的作品の傾向 ムーヴメント 90年代葉鍵系ブーム 90年代セカイ系ブーム 00年代異能バトル系諸作品 原風景 能天気な80年代 バカ騒ぎのバブル バカ騒ぎのバブル 暗い90年代 暗い90年代 空虚な00年代 ベースとなった文化 サンデー・少女漫画 アニメ・ブンガク ジャンプ・新格 ファンの世代 オタク

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  • 90年代的傾向とゼロ年代的傾向を比較する - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    前回書いた、90年代とゼロ年代の主人公像の話をもっと普遍化して―― 葉鍵系に代表される90年代美少女ゲームブームから派生した「90年代的な作品群」と、新格ブームを原点とすると思われる「ゼロ年代の作品群」の全般的な傾向を図表化して比較対象してみました。 ここでは仮に「90年代的」「ゼロ年代的」という表現を使っていますが、これはあくまでほかに言いようがないゆえの便宜上の表現であって、2008年〜09年においても、電撃の『とらドラ』、ジャンプの『To Loveる』など、「90年代的傾向」を持つ作品は十分な成功を収めています。 その一方で、たとえば『ラブひな』と『ネギま!』の差異を鑑みるに、「普通の主人公から特異な主人公へ」「情報量の抑制から情報量の過剰へ」「ご都合主義から厨設定へ」などといった傾向は確かに存在していると思います(人命軽視の流れまで受け入れなかったのは良識でしょう)。 こういう傾

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  • 90年代とゼロ年代と10年代の主人公と思想 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

    90年代とゼロ年代の違いはなにか、と一言で言うならば、そこは「主人公」におくべきなのではないかととくめーは考えています。 「90年代の主人公」といった場合、なんか評論畑では碇シンジをイメージするらしいのだけど、むしろ私がイメージするもっとも典型的な「90年代的主人公」は、ハーレム系作品史の企画で取り上げてきた、柾木天地―柏木耕一―藤田浩之―相沢祐一といった、ちょっと鈍くて底抜けに善良な普通の少年(少女)。その言動の元になる思想を一言でいうならば『ヒューマニズム』といったところで、このスタイルをもっともよくあらわしたキャラクターはエヴァ・葉鍵から始まる90年代の一連のブームの系譜の最後の終着点である「福沢祐巳」となる(もう一つの終着点はキョン君)。こういう凡人語り部キャラというのは、読者が受け入れやすいように、平凡で善良なキャラクター設定が為され、結果的に特異な属性を持つヒーローキャラよりも

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