脱原発を訴える福島県の女性らのグループが七日、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた政府の動きに反対するため、首相官邸前の歩道に横たわる「ダイイン」で抗議した。 この日は午後二時すぎから福島県や東京都などの女性約七十人が参加した。行動を呼び掛けた市民団体「原発いらない福島の女たち」のメンバーは、官邸に向かって拡声器で「口先だけの安全宣言でつくろい、再稼働を急ぐのは暴挙以外の何ものでもない」と声を張り上げた。
脱原発を訴える福島県の女性らのグループが七日、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた政府の動きに反対するため、首相官邸前の歩道に横たわる「ダイイン」で抗議した。 この日は午後二時すぎから福島県や東京都などの女性約七十人が参加した。行動を呼び掛けた市民団体「原発いらない福島の女たち」のメンバーは、官邸に向かって拡声器で「口先だけの安全宣言でつくろい、再稼働を急ぐのは暴挙以外の何ものでもない」と声を張り上げた。
折れた男体山頂上の剣。右に根元が残っている(現在は、写真右奥の二荒山神社奥宮社務所に保管されている)=日光市で 今年で開山千二百三十年を迎えた栃木県日光市の男体山(標高二、四八六メートル)山頂のシンボルだった鉄製の大剣が折れてしまい、関係者が対応に苦慮している。山を管理する日光二荒山神社中宮祠(ちゅうぐうし)(同市中宮祠)は、七月三十一日から八月七日まで営まれる登拝大祭までに対策を講じたい考えだが、見通しは立っていない。 (石川徹也) 同神社によると、剣は長さ約三メートル、幅約十五センチの鉄製で、大人三人でやっと持てる重さ。一八七七(明治十)年、茨城県結城地方の人が、宇都宮市の刀鍛冶に作らせて奉納したとされる。 剣は、山頂の三角点横の岩をうがって、天にそそり立つように突き立てられた。片刃の刃は、神同士で争ったとの伝説が残る群馬県の赤城山の方向に向けられていた。 この岩は、日光山を開祖した勝
米国の連邦準備制度理事会(FRB)が年2%の物価上昇率をめざすインフレ目標政策の導入を決めた。日本はデフレ脱却を掲げながら、いまだ実現できていない。日銀も導入を検討すべきだ。 インフレ目標は中央銀行が長期的な物価上昇率の目標を掲げて金融政策を運営する手法だ。世界ではイギリスやニュージーランドなど多くの国で導入されている。標準的政策といってもいい。
東京都新宿区大久保で昨年十一月、木造の古いアパートが焼け、生活保護を受けていた高齢男性五人が死亡した火災。遺体は生活保護の葬祭扶助で荼毘(だび)に付されたが、四人の遺骨は引き取る人がなく、山梨県上野原市の寺に安置されていることが分かった。一人は今も身元が確定せず、三人は親類が引き取りを拒んだ。都会で孤独死することの厳しい現実が突き刺さる。 (大野孝志) 「故不詳男性 新宿区11-02018」。火災後に重体が続き、十二月四日に死亡した男性の遺骨の箱には名前がなく、番号が付いていた。新宿区などによると、元路上生活者だった男性の身元は今も確認できず、親類らの連絡先も分かっていない。他の四人のうち一人は引き取られたが、三人は区の担当者が親類に連絡しても、引き取りを拒否された。
日暮里富士見坂から望む富士山。大久保三丁目西地区開発計画地に高さ約160メートルの高層住宅・事業棟が建つと、オレンジ色の線の部分で富士山の姿が消滅する=富士見坂眺望研究会が作成したシミュレーションから 東京都荒川区西日暮里にある通称「日暮里富士見坂」から見ることができる富士山の眺望が、六・二キロ離れた新宿区大久保三丁目に建設される高層ビルにより、ほぼ喪失することが分かった。同坂はJR山手線内と外側周辺で「富士見坂」と名のつく約二十カ所の坂のうち、今も富士山を望める最後の場所。地元住民は「江戸の昔から愛された貴重な風景遺産を残してほしい」と訴えている。
出会い系サイトでメールをやりとりした相手は会員になりすました「サクラ」だったとして、埼玉県内の三十代の女性が東京都渋谷区の情報提供サービス会社「NOW(当時アバンテ)」と代表者を相手取り、利用料の返還など約六百万円の支払いを求めた訴訟の判決が、さいたま地裁越谷支部であった。佐藤美穂裁判官は「詐欺に該当する違法なサイト運営」と認定し、会社側に全額の支払いを命じた。
きのうの朝、通勤電車から降りると空気が変わっていた。電車に揺られていた三十分ほどの間に夏の熱気は消えた。やがて空から滴が落ち始め涼しい一日になった。「電気予報」が気になった今年の夏も、暑さの峠はどうやら越えたようだ▼都心でも三六度を超す猛暑日だった十八日、東京電力の最大使用電力は今年最高の四千九百三十六万キロワットに達したが、供給力に占める使用率は90%にとどまった。こんなに余裕があるのかと驚いた▼自動車業界などの「輪番操業」や家庭や個人の節電努力、七月下旬から涼しい日々が続いたことも、消費電力の削減に大いに貢献したが、もともとの電力需要の推計はかなりお粗末だった▼資源エネルギー庁は東京電力の推計を基に、夏のピーク時の需要予測を発表している。そこで示された平均的な「家庭像」は現実離れしている。かなり大型のエアコンが二・六台稼働し、家庭用最大級の冷蔵庫が通常使う電力使用量の倍以上を消費するこ
地上波民放唯一の連続時代劇で、四十年以上続く人気番組「水戸黄門」が十二月に終了することが発表されたが、CS放送の「時代劇専門チャンネル」は好調。このほど視聴可能世帯が八百万世帯を突破した。時代劇を求めている人はたくさんいるようだ。同チャンネルを運営する「日本映画衛星放送」の杉田成道社長に聞いた。 (宮崎美紀子) 時代劇専門チャンネルは今年六月末集計で、視聴可能世帯が八百万七千世帯に達した。一九九八年に開局し、ケーブルテレビや、「スカパー!」「スカパー!e2」を通じて放送している。内訳はケーブルテレビが最も多く、約六百三万世帯。おおむね年五十万世帯ずつ増えてきたが、二〇一〇~一一年にかけて一気に百万世帯増えた。 八百万世帯突破はCS局では七番目、国内ドラマ系では「ファミリー劇場」に続き二番目。CSアナログ時代からの老舗局やファン層が広いアニメ系に、「二十四時間、時代劇だけ」の特殊なチャンネル
民主党などで検討されている永住外国人への地方参政権付与をめぐり、東京都の石原慎太郎知事が十七日、都内の集会で「帰化された人、そのお子さんはいますか」と会場に呼び掛けたうえで、「与党を形成しているいくつかの政党の党首とか与党の大幹部は、調べてみると多いんですな」と発言をした。 発言は、自民党を中心とした地方議員ら約五百人が参加して千代田区内で開かれた「全国地方議員緊急決起集会」の席上であった。「(帰化した人や子孫が)国会はずいぶん多い」といい、根拠を「インターネットの情報を見るとね。それぞれ検証しているんでしょうけれど」と人物は特定せずに説明し、与党にも言及した。 石原知事は「それで決して差別はしませんよ」としながらも、続けて朝鮮半島の歴史に触れ、韓国政府が清国やロシアの属国になるのを恐れて「議会を通じて日本に帰属した」として一九一〇年の日韓併合を韓国側が選んだと話し、「彼らにとって屈辱かも
女児に絶大な人気を誇るテレビ朝日のアニメ「プリキュア」の第六弾「フレッシュプリキュア!」(日曜午前8時30分)が今月一日に始まった。シリーズ六作目突入は、国内外で一大ブームになった「美少女戦士セーラームーン」(1992−97年)の五作を上回る記録。「女の子は成長が早く、すぐ飽きられる」といわれヒットが出にくい女児向けアニメで、プリキュアが支持される理由は−。製作した東映アニメーションの梅沢淳稔(あつとし)プロデューサーに聞いた。 (石原真樹) プリキュアは、普通の中学生の女の子が戦士に変身し、悪を倒す物語。取り立てて珍しい話ではないが、シリーズを通して幼児向け番組としては高視聴率を維持。第五弾の平均視聴率は5・6%だった。
テレビアニメ「電脳コイル」は不思議な作品だ。舞台となる街は二〇二〇年代だが、住宅地に田畑が隣接する現代の地方都市そのまま。宇宙人もロボットも登場せず、描かれるのは小学生の日常生活だ。たった一つ、主人公の小学生たちが掛けている“電脳メガネ”−現実の世界に仮想のペットなど電脳世界の情報が重なって映し出される−だけが目立つアイテムだが、設定やキャラクターで奇抜さを競い合う最近のアニメの中では、際だって地味。なのに、現実と電脳世界を行き来する物語に引きずり込まれてしまう。 「子どものころから、日常世界のすぐ近くに見えない世界があるという感覚が好きでした。電脳メガネを使えば、そんな世界が描けるかなと思ったのが構想の最初です」。原作者で、本作が初監督作品の磯光雄さん(42)はそう語る。昨年五月から放映されると、反響は終了後も続き、東京国際アニメフェア、文化庁メディア芸術祭などで次々と受賞。今月二日、第
「わが国は日中戦争に引きずり込まれた被害者」という田母神俊雄航空幕僚長の文章に、近現代史に詳しい学者らはあきれ顔。内容をことごとく批判し「レベルが低すぎる」とため息が漏れた。 「小学校、中学校から勉強し直した方がいいのでは」と都留文科大の笠原十九司(とくし)教授(日中関係史)は話す。空幕長の文章は旧満州について「極めて穏健な植民地統治」とするが、笠原教授は「満州事変から日中戦争での抗日闘争を武力弾圧した事実を知らないのか」と批判。「侵略は一九七四年の国連総会決議で定義されていて、日本の当時の行為は完全に当てはまる。(昭和初期の)三三年にも、日本は署名していないが『侵略の定義に関する条約』が結ばれ、できつつあった国際的な認識から見ても侵略というほかない」と説明。「国際法の常識を知らない軍の上層部というのでは、戦前と同じ。ひどすぎる」と話す。 「レベルが低すぎる」と断じるのは纐纈(こうけつ)厚
勝ち誇るのを見せつけられるというのは、あまり気分のいいものではない。スポーツでいえば、ガッツポーズのはんらんである。 たとえば高校野球だ。塁に出ればガッツポーズ。ホームに帰ればガッツポーズ。喜びの素直な表れなのかもしれないが、年若い少年たちとはいえ、高いレベルにいる競技者がちょっとのことにも大げさなしぐさを連発するのは、いささか見苦しい。指導者たちはそれをよしとしているのだろうか。 スポーツの勝負にはそれなりの礼節が欠かせない。相手のことを思いやり、尊重する気持ちがなければ、白熱の戦いもただの争いごとになってしまう。だが、お互いにこぶしをふりかざして勝ち誇ってばかりいるようでは、そんな気持ちも生まれないだろう。
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