印刷 関連トピックス野田佳彦海江田万里 野田佳彦財務相が29日に民主党の新代表に選ばれ、金融市場では野田氏が訴えてきた「財政再建」に関心が集まった。国の借金体質にメスが入ることへの期待と、増税で景気が悪くなるのではないかという不安が入り交じっている。 1回目の開票結果が出た午後1時過ぎ、野田氏が決選投票に残ると市場が動いた。国が借金のために発行した国債を売買する債券市場と、株式市場だ。 債券市場は「財政再建が進めば、国債の信用が高まる」との見方から買い注文が急増した。債券価格は上昇し、価値が上がった分、金利は低下した。長期金利の代表的な指標となる「新発10年物国債」の流通利回りは一時、前週末よりも0・020%幅低い年1・015%をつけた。 最近、海江田万里経済産業相が優勢との見方から金利が上がっていた。候補のうち唯一、増税に前向きな野田氏が勝利し、流れは一変した。 逆に、売られた