宇宙航空研究開発機構は27日、今年度中に予定していたH2A、H2Bロケット計2機の打ち上げを、いずれも来年度前半に延期すると発表した。 H2Aには、宇宙機構の水循環変動観測衛星「しずく(GCOM―W1)」と韓国の多目的実用衛星「KOMPSAT―3」などが搭載される。韓国から衛星製造の遅れを理由に延期の申し出があった。H2Bでは、国際宇宙ステーションに物資を送る無人補給船「こうのとり(HTV)」3号機を打ち上げる。延期は物資輸送計画の見直しによるものだという。 この結果、今年度の国産ロケット打ち上げは、政府の情報収集衛星を搭載した9、12月のH2A2機にとどまった。