JRなど鉄道各社が、現在は10円刻みとなっている鉄道運賃を1円刻みにする案を検討し始めたことが2日、分かった。 2014年4月の消費税率引き上げに伴い、増税分を運賃に適切に反映する狙いがある。 JR東日本の「Suica(スイカ)」や関東私鉄の「PASMO(パスモ)」など交通系ICカードの普及で、1円単位の精算ができるようになったことも検討の背景にあるという。ただ、券売機のシステム変更は難しいため、切符を購入する場合は10円刻みの運賃を維持する方向だ。 切符とICカードでは同区間の運賃に差が出る「二重運賃」となるほか、運賃表でどう表示するかなど、導入に向けては課題も多く、鉄道各社は慎重に検討を進める。