まとめ読み「横綱の暴行 日馬富士が引退届」はこちら 引退時点で日本国籍を取得していない日馬富士関は、親方として相撲協会に残ることができず、今回の引退で角界を去ることとなった。 記者会見で今後について問われた横綱は、「相撲に恩返ししたい気持ちがあった」と明かした。実は、日馬富士関は既に日本に帰化する意向を固め、具体的な手続きを進めている最中だった。周囲には、将来は親方として部屋を持ち、後進の指導にあたる構想も漏らしていた。 「17年間、一生懸命やってきて、一瞬ですべてを失った」。暴行騒動がエスカレートし、瀬戸際に追い込まれていた日馬富士関は、協会関係者に思わずこう漏らしたという。2000年9月に16歳で来日して以来、ここまで積み重ねたものが、自身の愚行でもろくも崩れた無念さを象徴する言葉だった。