「ジャパニーズウイスキー」の人気が過熱している。ここ10年近く、炭酸水で割った「ハイボール」ブームや、関連ドラマの放送を機に国内での消費が復活、さらに国際的な品評会で受賞する銘柄が相次ぎ、世界での評価も一気に高まっている。国産ウイスキーは需要増から原酒も不足。熟成期間の長い品はオークションでの取引や、投資対象としても注目を集めている。 日本酒や焼酎を手がける宝酒造が1日、1本462万円の「白河1958」(700ミリリットル入り)を70本限定で発売したところ、わずか1日で受注が予定数に達した。同社が平成15年に閉鎖した福島県白河市の工場で昭和33年に蒸留された原酒のみを使ったシングルモルトウイスキーという。 サントリーも令和2年にシングルモルトウイスキー「山崎55年」を100本限定で売り出したところ、1本330万円(700ミリリットル入り)が完売するなど、高額にもかかわらず購入者が後を絶たな