通勤。細い路地から車道へ。電動アシスト付きクロスバイクに乗ったスーツ姿のサラリーマン(単にそういう格好をしている休日中の漁師である可能性もあるが)が通りすぎる。その後につづく。電動アシスト付きクロスバイクというのはどういう乗り心地なのかしらん、と思ったその瞬間、左肩のうしろにバタバタバタ! なにかに取りつかれる。なにか? いや、一瞬でわかる。セミである。セミはおれのすばらしいtimbuk2のバッグのショルダーあたりにつかまって「ジジ……」とか音を出している。払いのけたい、払いのけたいけど、自転車運転中。速度を落として、ちょっと右手を左肩あたりに手をやってみる……と、またバタバタ! となって、今度は右肩の方にとりつくではないの。で、また「ジジジ……」とかいうモードになってる。 このまま放射火炎を……じゃない、ミンミン鳴かれたりしたらどうしよう。【不審者情報:肩にセミを乗せた不審者が自転車で走