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ブックマーク / typogra.blog33.fc2.com (4)

  • カタカナを考える1|書体研究blog

    語はひらがな・カタカナ・漢字・アルファベット等を織り交ぜて使用している。このうちカタカナは主に外来語を日語表記することに用いられている。古くは漢文書き下し文に使用されていた。いまでも日語に関する文章を読んでいると、まれに「漢字ひらがな交じりよりカタカナ交じりのほうがいい」という意見を目にする。 つまり、現在の「漢字ひらがな交じり」を楷書漢字(漢字)と草書字体漢字を表音的に使用した文字(ひらがな)との混用と考えると、「漢字カタカナ交じり」は楷書漢字(漢字)と楷書表音文字(カタカナ)となり、このほうがよいという意見になる。 個人的には、昔の格調高い文章や漢文書き下しの場合は、ひらがな交じりでは文の雰囲気がやわらかくなって気持ち悪くなる場合があり、編集者の方にはなんとか気を遣って頂きたいところである。旧字体の作品は旧字体で、カタカナ交じりのものはカタカナでやってもらわないと、別の作品にな

    sphynx
    sphynx 2010/07/17
  • 丸ゴシック体を考える①

    丸ゴシック体は(角)ゴシックの線の両端を丸くした書体であり、ゴシック体の到来以前から日には似た特徴を持つ篆書体が既にある。古いには角ゴシックの角を嘗(な)めた文字とも書かれている。 『フォントスタイルブック2008』を見た限りでは、欧文では丸ゴシック体と同じ特徴の書体があまり無いようである。アルファベットの両端を丸くすると丸さがきわだってしまうことが原因だろうか。 美術の方面では曲線的なアルファベットも使用されている。19世紀末にアール・ヌーボーが流行し、ほぼ同時期か少し遅れて日にも流入している。フランスで活躍したアール・ヌーボーの代表的イラストレーターであるアルフォンス・ミュシャの絵画などには曲線的な図案文字が使用されている。 下の図は大正時代の広告である。活字ではあまり見られないものの、図案文字では丸ゴシック風の文字が少なからず見られる。 1916 仁丹の広告 日では西洋の図案

  • 『グーテンベルクの銀河系』を読む。

    メディア論で有名なマクルーハンの『グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成』原書を読む。原題は『The Gutenberg Galaxy: The Making of Typographic Man』で、1962年に出版されている。 ちなみに邦訳も出版されているが、値段が倍以上である。原文は英語だが引用が多くて、その引用に対する背景知識がないから難しくて、ページをとばし読みしている。 題に戻ると『銀河系』は、タイポグラフィについてもいくらか述べている。興味深いのは、日人はローマ字を表音文字と呼び、母国語話者は苦労なく読むことができると考えているが、英語はスペルと発音が異なっており、また発音規則が単純ではない。 そのため英語が母国語でも発音とスペルが違うことはストレスになるらしい。マクルーハンは発音記号のようなアルファベットをこのの中で紹介している。下記URLは書に収録されている図では

  • 「書体」概念の分析

    書体は今日的には文字のデザインと捉えられていると言っていいと思う。字・文字は言葉を書き表す記号として、字体がこれに当たる。その字体の表現様式として書体がある。 現在普通に用いられている「書体」概念は、言葉で表すと「文字を構成する線のデザインにおいて共通した特徴を所有した概念」と言える。縦画が太く横画が細く、ウロコが付いていれば明朝体を概念として表す。明朝体と言っても無数のフォントがあるが、個別具体的な文字のかたちは字形と呼んで書体と区別しうる。 書体という名称について調べていくと、「書体」という言葉は明治期から使用され始めたような雰囲気を感じる。江戸時代に「書体」という言葉が使われていたか定かではない。文字の姿を現す場合、「書体」以外の言葉を用いていることがほとんどなのである。 江戸時代は毛筆が筆記具であり、印刷物も木版製版は毛筆風の文字を彫っている。毛筆は手の動きをよく再現するため、文字

    sphynx
    sphynx 2009/05/21
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