後宮を舞台に「毒味役」の少女がさまざまな難事件を解決する、この秋注目のTVアニメ『薬屋のひとりごと』。原作をこよなく愛し、シリーズ構成を兼任する長沼範裕監督のインタビュー後編は、こだわりの色彩や音の制作秘話。作品に込められた熱い思いとともに、謎解きエンターテインメントの美しい世界観を読み解こう。 ――第3話まで見たとき、各話のラストに必ず印象的な引きが入っているのに唸りました。あの余韻はミステリアスですし、後宮が舞台ということもあり、漂う空気感や光、そしてキャラクターたちの動きがたおやかで、本当に美しいです。 長沼 ああ、それはよかった。作っているときには視聴者がいないので、そう感じていただけるとわかってうれしいです。余韻とおっしゃいましたが、アニメだけが唯一表現できる、他の媒体と違うものって「絵が動く」ことですよね。動くからこそ、その「間」と「色」、そして「音」を、自分の中ではいちばん大
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