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2014年10月21日のブックマーク (1件)

  • 1人で出版社作った女性、消えたあの名作を刊行 : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    取材をすれば相手の心の奥底にまで潜り込み、時に彼らの行動にも影響を与える。原稿を書けば寝を忘れ、しばしば栄養失調で倒れてしまう。命を削るようにして書くと評され、その言葉を体現するかのように2001年3月、44歳で急逝したノンフィクション作家がいた。井田真木子。才能を惜しむ声は多く、翌年には遺作『かくしてバンドは鳴りやまず』が未完のまま刊行されたが、出版不況の影響もあったのだろう、いつしか彼女の著作はすべて書店から消えていた。 「命がけで書かれた作品をもう読むことができないなんて、おかしい」 そんな一人の編集者の思いが今夏、『井田真木子著作撰集』(里山社)という形で実を結んだ。『かくして――』や大宅賞受賞作『プロレス少女伝説』、書籍未収録の短編、エッセーなどを収めた1冊。里山社は、フリー編集者の清田麻衣子さん(37)が一昨年、既存の版元からの出版は難しいであろう若手写真家の写真集を刊行する