これまでにも、あちこちに書いている文章を読んできたし、何より、一緒に本作りに関わったりもしましたから、その文章力も、内容のおもしろさも、よく知っているつもりだったけど、でも、あらためて、こうしてまとまった分量を読むと、この人の書くものは、ほんと、おもしろいなあ。 なんの話かというと、この本のゲラを読ませてもらったのです。 島田潤一郎『あしたから出版社』〈就職しないで生きるには21〉(晶文社) サイトの内容紹介を引きます。《吉祥寺のひとり出版社 夏葉社 の 5年間の歩み!! 設立から約5年――。一冊一冊こだわりぬいた本づくりで多くの読書人に支持されるひとり出版社は、どのように生まれ、歩んできたのか。編集未経験からの単身起業、ドタバタの本の編集と営業活動、忘れがたい人たちとの出会い……。いまに至るまでのエピソードと発見を、心地よい筆致でユーモラスにつづる。》 ブックンロールまであとひと月だし、