米国がレアアース確保に本腰、尖閣対立が契機 米国がハイテク製品の生産に不可欠なレアアース(希土類)の世界需要の90%以上を生産する中国への対応に苦慮している。日本と中国が尖閣諸島(中国名・釣魚島)のをめぐり対立したのを契機として、「パワーチャイナ」の現実が確認された背景には、中国がハイブリッド車、戦略兵器などに使われるレアアースの対日輸出を中断する脅迫したからだった。 米国はレアアースの禁輸といった事態が米中関係でも起き得るとみて、緊急対策を取りまとめている。27日付フィナンシャル・タイムズによると、米エネルギー省は近く、レアアースの生産を増やす一方、代替素材を確保する戦略を立てる方針だという。エネルギー省のサンダロー次官補は「最近の事件(日中対立)はレアースのほか、重要資源の供給先を多角化することの重要性を示している」と指摘した。 米議会でも警戒感が高まっている。民主党のダールケンパー下