「「攻殻機動隊」「電脳コイル」の世界を実現! ARToolKitを使った拡張現実感プログラミング」 について各所で反応があったので,今日は補足記事でも書いてみようと思います. ■ ARとMR 拡張現実感(Augmented Reality:AR)という言葉とならんで複合現実感(Mixed Reality:MR) という言葉もあります.同じような技術で,実際のところ両者を分ける明確な境界はありません. AR=MRとする人もいます. 僕は「ARの中にMRが含まれている」と考えています. ARという言葉を使うときは,「現実の世界に仮想情報を重畳提示する」という部分が ミソであって,オブジェクトの3次元位置合わせには特にこだわっていない場合が あります.これに対して,MRという言葉を使うときは,現実の3次元空間に,仮想の 3次元物体を置くことが主題になっている場合が多いです.MRのほうが3次元寄り