なぜ、これほど「有料着席サービス」が人気なのか、鉄道ライターが解説する。 「基本は、朝日新聞の記事が指摘した通りです。国土交通省の調査では、1975年度における首都圏の鉄道混雑率は221%でした。それを2009年度に167%まで下がりましたが、その後は横ばいが続いています。全く改善しないラッシュ時の混雑に音を上げた通勤・通学客が『数百円で座れるのならいいか』と購入しているのでしょう」 首都圏の傾向として、夜の下りダイヤを充実させているようだ。東急の「Qシート」は平日の21時以降から登場。他の東武、小田急、西武、京王、京急も、帰宅時のラッシュに対応した下り電車の方が多い。朝のラッシュには耐えられても、残業や飲み会で遅くなると座りたくなるということなのかもしれない。 朝日新聞の記事も鉄道各社の動きを伝え、最後は東急の《「Qシートの乗車率は9割と好調。増便、路線拡大も検討していく」》というコメン