■家族って:2 「父親も育児に参加を」。国がそう呼びかける時代になりました。でも「男は仕事」という意識からの転換はちょっと大変――。
札幌市豊平区で40人以上が負傷した建物の爆発・炎上。一夜明けた17日、被害の全容が見えてきた。前日まであった建物は消え、がれきが散乱、周辺の建物の窓は割れた。その威力を前に、住民らは言葉を失った。爆発はなぜ起きたのか、警察や消防による原因究明が始まる。 「年内は営業が難しいかもしれない」 札幌市豊平区平岸3条8丁目の爆発現場から約50メートル離れた不動産会社の男性従業員は嘆いた。店内のガラスは割れて飛び散り、照明の一部も壊れてつかない。17日昼過ぎも、ほうきでガラスの破片を集めるなど片付けに追われた。 札幌市消防局によると、17日午前5時時点で、爆発した建物の半径約100メートルで建物20棟、車両26台の被害が確認された。 周辺住民への影響も続く。札幌市は爆発から30分後の16日午後9時、豊平区の「平岸まちづくりセンター」を一時避難所として開放した。爆発によって住宅の窓ガラスが壊れたり停電
電動アシスト自転車に乗車中の高齢者が、事故で死亡するケースが増えている。運転免許の返納後の新たな交通手段や、自転車の運転を体力的にあきらめた年齢層の新たな「足」としての利用が広まる。ただ、体力や判断力の低下を理解したうえで乗る必要がありそうだ。 8月12日、愛知県春日井市の信号のない十字路交差点で、自転車とタンクローリーが出合い頭に衝突する事故があり、自転車の川井晧(あきら)さん(当時93)が死亡した。 川井さんが乗っていたのは電動アシスト自転車。8年前、「これなら乗れるかな」と約8万円で買った。一昨年までは毎年海外へ旅行に行くほど体力があった川井さん。90歳を超えてもアシスト自転車に乗り、一人でスーパーや病院、図書館へ行っていた。妻(88)は「坂道を得意げに『どうだ』と言って走っていました。アシストなら乗れるし、普通はいけないところにもいける。『本当に電動自転車のおかげね』と言って暮らし
いまや生活に欠かせないネットは、育児のありようを変えつつあります。親を助けたり、子どもの才能を開花させたりする一方、「スマホ育児」といった批判や、子どもへのさまざまな悪影響も指摘されています。 「ぎゃー!」。東京都の女性(33)は4月、風呂場で絶叫した。髪を洗っていると、さっきまで浴槽で立っていた11カ月の息子が体勢を崩し、沈みかけていた。 一時もじっとしていない息子。その日の出来事をイラストにし、「自分のからだ、ちゃんと洗えていません」というつぶやきとともに、写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿した。すると、「うちもこれありました!浴槽の床の滑り止めは便利」「(子どもを)バケツに入れてます。マイ風呂って感じで入ってくれて、おすすめです」。あっという間に60件のアドバイスが届いた。 昨年出産し、初めての育児だ。海外で仕事をする夫は月に1度しか帰宅せず、女性は1人で息子に向き合う。話し合え
手が離せない時、子どもがスマホを見ていてくれたらとても助かる。でも、「いい子育てなのか」という罪悪感もある――。そんなジレンマを抱える親に、子育ての当事者ではない人たちの声が追い打ちをかける。 「目に悪いし、依存症になったら困る。使わせない方がいいんじゃない」。タブレットで動画を見ている孫の姿に、東京都の女性会社員(33)の母親(57)は眉をひそめた。「私たちのころは、そんなものがなくても子育てしたわよ」 女性は「昔とは違う」という言葉をのみ込んだ。正社員として働きながら、保育園児の6歳の娘と4歳の息子を育てる。夕食の支度中にも仕事の連絡が入れば対応する。その間、子どもたちはタブレットやインターネットにつないだテレビで動画を見て過ごす。 エンジニアの夫とも話し合い…
スマートフォンを乳幼児期の子どもに使わせる家庭が増えている。情報通信技術(ICT)に早めに親しんでもらえるという賛成論の一方で、心身への悪影響があるのではないかという反対論も根強い。正解が見えにくい問題を反対・賛成の立場から2人の識者に聞いた。 議論のポイント・乳幼児から使わせるべきか ・子どもの知能や情緒を育成するか ・親が「子守」として頼ってよいか 【反対派】心身への悪影響、軽く見過ぎだ日本小児科医会理事・内海裕美さん 日本社会は、スマホが、子ども、特に乳幼児にもたらす悪影響を軽く見過ぎています。 企業はアプリでかなや漢字を覚えたり、お絵かきもしたりできるなど便利さを宣伝しますが、実際に「子どもの学力が上がった」「幸福感が向上した」といった研究データはあまりみたことがありません。 一方で、小中学生の視力は年…
親の知らない間に、小学生の我が子がスマホで過激な性的描写のあるサイトを見ていた――。そんなトラブルが増えている。法外な料金を請求するケースもあり、国民生活センターは注意を呼びかける。 神奈川県の会社員女性(47)は、小学6年生の息子の携帯を何げなく見ていて言葉を失った。閲覧履歴に、アダルトサイトと思われる言葉がいくつも並んでいた。 塾に通う時のために持たせ、主に家族間の連絡用に使っていた。どんなサイトを見ているのか気になってのぞいてみたが、まさか子どもがアダルトサイトを見ているとは、予想も覚悟もしていなかった。「まさか、まだ小学生なのに」。ショックのあまり、翌日は会社を休んだ。 自分で見る勇気がなく、夫に確認してもらうと、過激な性描写が続くアニメ系のサイトだという。1人で過ごすことが多い放課後、音楽の動画を見ていた拍子に表示されたらしい。「もしかすると、友達から『そういうものが見られるらし
3月に創業100年を迎えるパナソニックの創業者、松下幸之助(1894~1989)。「経営の神様」と呼ばれた幸之助の教えは、経営哲学にとどまらず、人間の生き方にも及ぶ。その教えは時代や国境を超えて、今もたくさんの人が学んでいる。
101年目のパナソニック 岐路に立つ:1 大きな窓のそばのソファで、若者たちが議論する。 「こんなものがあったら便利じゃない?」 「こうやったらできると思うんだよね」 やりとりを聞いていたデザイナーがパソコンをいじり映像化。これをもとに、すぐに模型のような試作品ができあがる。 ここは米シリコンバレーにある、パナソニックのオフィス。昨年できたばかりの、商品開発拠点だ。 メンバーは20~30代が中心の約30人。家電、電子部品、住宅設備など、出身母体もさまざまだ。これまでに1千以上の商品やサービスの種が生まれた。最終製品に近い試作品も三つできた。チームを率いる馬場渉(40)は「(製品を)出しながら社会に問いたい」。 パナソニックは、苦い経験を繰り返してきた。例えば、掃除ロボット。米アイロボット社がルンバを発売した2002年、パナソニックも試作機を発表した。しかし発売は13年後。すでにルンバのシェ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く