12月1日に開通する首都高小松川ジャンクション下は、かつて「幻の私鉄」の駅があった場所だった。鉄道空白地域だった江戸川区周辺の資産家たちが作った城東電気軌道である。せっかく整備された私鉄が、たった25年ほどで消えてしまった理由とは?(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也) ● 小松川ジャンクション下に 存在した「幻の私鉄」の駅 首都高速道路は10月18日、整備中の小松川ジャンクションを12月1日午後5時に開通すると発表した。首都高小松川線(7号線)と中央環状線(C2)はこれまで、交差しながらも連絡していなかったので、千葉から埼玉方面に向かうには都心環状線(C1)を経由せざるを得なかった。しかし今後は小松川ジャンクションで小松川線の千葉方面と中央環状線の埼玉方面が結ばれ、所要時間の短縮、周辺道路の混雑緩和、事故時の迂回ルートになることなどが期待されるという。 この小松川ジャンクションの足元に、かつ
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