岡村浩嗣『ジムに通う人の栄養学』(講談社)2013年 スポーツ栄養学の副題がついている通り、運動と絡めた観点からの栄養学の解説。 俗説や経験則から世間で言われていることが本当かどうか、最新の研究成果で裏を取って確認していく良書。 中で触れられている通り、この本で書かれていることは普遍的な話でジムに通っているかどうかはあまり関係ない。 p14 母乳で授乳すると母体から一日あたり牛乳200mlに含まれる量と匹敵する200mgのカルシウムが失われ、母親の骨密度が低下する。しかし授乳期間中に筋力トレーニングをしていると骨密度の低下が軽度に抑えられることが実験の結果わかっている。 これは運動が体内でのたんぱく質やカルシウムの利用効率を高めることによると考えられている。運動が摂取した栄養素の栄養効果に大きな影響を及ぼす例とされる p32 脳は血中ブドウ糖をほとんど唯一のエネルギー源とする 脂肪がエネル