県は、今年度国内で出版される全ての児童書約5000冊を購入する方針を決めた。児童書は市町の図書館にも貸し出し、県内各地で子どもが本に親しめる環境を整える。一方で、県立図書館(佐賀市)の蔵書数は収容可能冊数を大幅に超えており、県は今年度中にも機能強化を含めた整備について検討する方針だ。(光安素子) 全児童書の購入は、結婚や出産で切れ目のない支援体制を整え、子育てしやすい県づくりを目指す「子育てし大県“さが”プロジェクト」の一環。県は、県議会9月定例会に提案した今年度一般会計補正予算案で事業費約1300万円を計上した。 事業には、児童向けサービスの充実を目指し、絵本や児童文学など今年度に出版されるほぼ全ての児童書購入のほか、オンライン百科事典の導入や司書の増員を盛り込んだ。 山口知事は10日の県議会で、「購入した児童書は市町図書館にも貸し出す。読み聞かせは、読み手の心や感情を伝える力がある。子