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ブックマーク / medicalnote.jp (5)

  • 梅毒とはどんな病気?―早期発見・早期治療が大事!

    「性感染症」というテーマは、日常生活の中ではなかなか話題にしにくいものかもしれません。しかし、性感染症の知識は、私たちがきちんと身につけておかなければならないものです。 さまざまな性感染症について、性感染症学会の代議員としてわが国における性感染症予防・治療を牽引し、ご自身の診療所でも長きに渡り性感染症の患者さんと向き合われてきた尾上泰彦先生に伺います。今回は「梅毒」についてのお話です。 梅毒とは 梅毒とは「トレポネーマ・パリダム」という細長いらせん形の細菌によって全身に症状が出る性感染症です。 梅毒の名は、第2期に見られる赤い丘疹が楊梅(ヤマモモ)の果実に似ていることから楊梅瘡(ようばいそう)と呼ばれたことが由来です。その後、楊の字が取れ、次第に梅瘡→黴毒→梅毒へと呼ばれるように変わっていったそうです。 また、梅毒はコロンブス一行が1492年に新大陸の発見と共に原住民の風土病だったものがヨ

    梅毒とはどんな病気?―早期発見・早期治療が大事!
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2024/06/19
    梅毒の和名の由来
  • 「Shared decision making」とはなにか

    「Shared decision making(シェアード・ディシジョン・メイキング)」という言葉を聞いたことがありますか。これは医療者と患者さんがエビデンス(科学的な根拠)を共有して一緒に治療方針を決定するというもので「共有意思決定」と呼ばれます。近年の医療の場では、それが必要とされる場面が多くなりつつあります。今回は、「Shared decision making」とは何か、またその際注意しなければならない点について、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻 健康情報学分野 教授 中山健夫先生にご説明頂きました。 「Shared decision making」とはなにか 前の記事(「ヘルスリテラシーの向上に重要なもの-医療情報と向き合う」)で述べたように、医療情報をうのみにせず、落とし穴に注意してしっかり見ることは非常に重要です。しかし、情報に注意してみれば見るほど、実際の医療には

    「Shared decision making」とはなにか
  • 性分化疾患(DSD)とは?性分化疾患の種類や特徴について

    赤ちゃんが生まれた時、親御さんが真っ先に確認するのは「元気かどうか」ですが、次に確認するのは「男の子か女の子か」ではないでしょうか。ところが、およそ5,000~6,000人に1人の赤ちゃんは、外性器の特徴から男女を判別することが難しい状態で生まれることがあります。DSDについて、東京医科歯科大学小児科の鹿島田健一先生にお話をうかがいます。 受精卵から男性と女性に分かれる性分化のしくみ 主に男性ホルモンの量によって決まる 赤ちゃんのもとになる受精卵は卵子と精子からできますが、もともと男女の違いはありません。この受精卵がお母さんのお腹の中(胎内)で赤ちゃんになる間に男性女性の区別がはっきりし、性別が決まります。これは主にお腹の中で浴びる男性ホルモンの量によって決まるのですが、さらには生まれたあとも思春期を経て男性らしさや女性らしさを獲得していきます。このすべての過程を広く定義して「性分化」とい

    性分化疾患(DSD)とは?性分化疾患の種類や特徴について
  • 臨床こそが原点―小阪憲司先生がレビー小体病を発見するまで(記事1)

    小阪憲司先生は「レビー小体型認知症」という精神医学の歴史を塗り替える発見をした、日が世界に誇る精神科医です。さらに小阪先生はレビー小体型認知症だけでなく、「石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病」(小阪・柴山病)と「辺縁系神経原線維変化型認知症」を合わせ、3つの病気を発見しています。小阪先生はこれらの病気を、すべて自分が主治医をしていた患者さんから発見しました。「臨床こそが自分の原点」と語る小阪先生に、レビー小体型認知症を発見するまでについてを伺いました。 尊敬する先生の影響 私は学生時代を金沢大学で過ごしました。学生時代に所属していた部活動はバスケットボール部です。当時、バスケットボール部の顧問は、精神医学において有名な鳥園安雄教授でした。鳥園先生は実直で謙虚な方で、その影響で、私は医学生の頃からずっと、脳に関係する仕事をしたいと考えていました。 尊敬する鳥園先生には大学生活を通して大

    臨床こそが原点―小阪憲司先生がレビー小体病を発見するまで(記事1)
  • “自然に授からない”カップルにチャンスをくれた「エドワーズの卵」

    「試験管ベビー」といわれた世界初の体外受精児が誕生してから、昨年(2018年)は40年の節目の年でした。体外受精技術をきっかけに、子どもがほしいカップルに福音をもたらす「生殖補助医療技術(assisted reproductive technology=ART)」は長足の進歩を遂げました。ただ、日では技術が先行する一方で社会制度が追い付かないという現象も起きています。 妊活“ステップアップ”を希望するカップルの質問 「これまでの妊活がうまくいかなかったので、体外受精に挑戦した方がいいのではないかと夫婦で話し合ってきました。ただ、私たち2人とも、体外受精ってどういうものなのか詳しくわかっていないので、最終的な決断の前にきちんと知りたいと思っています」。診察室でそう話したのは、結婚して5年、30代半ばのご夫婦です。結婚当初は「子どもは自然に授かるもの」と思っていたそうです。ところが、4年たっ

    “自然に授からない”カップルにチャンスをくれた「エドワーズの卵」
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