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ブックマーク / project.nikkeibp.co.jp (7)

  • 人への応用が期待される「腸呼吸」治療法とは?

    「腸呼吸」という言葉を聞いたことがあるだろうか。たとえばドジョウは水中ではエラ呼吸だが、泥などの低酸素環境下に置かれると腸を介して酸素を取り込む。驚くことに、私たち人間にもこのような腸呼吸の能力が備わっているらしい。東京医科歯科大学統合研究機構先端医歯工学創成研究部門の武部貴則教授は、呼吸不全に対する新たな呼吸管理法を模索する中で、この腸呼吸に注目。マウスやブタなどの哺乳類でも、腸呼吸によって呼吸不全が改善することを突き止めた。 そうして全く新しい呼吸管理法として開発されたのが、「腸換気(EVA)法」。浣腸の要領で肛門に器具を入れ、腸から全身に酸素を送り込む。最初は「そんなバカな!?」「肺以外で呼吸できるはずがない!」などと、まともに取り合ってもらえないことが多かったそうだが、試験結果がすべてを覆した。今年にはヒトを対象にした臨床試験も開始予定。5年以内の実用化を目指す。新型コロナウイルス

    人への応用が期待される「腸呼吸」治療法とは?
  • 技術予測の誤謬|日経BP 総合研究所

    未来に向けてテクノロジーをサービスや製品に結びつけ、新たな価値をどう生み出していくか。多くの企業の課題である。そのために欠かせない作業が技術予測ということになる。 誤れば機会を逸し、結果として主幹事業を失い、市場からの退場を余儀なくされることすらあり得る。「自動運転という技術革新を目前に控える自動車関連企業」といった具体的な状況を想像してみれば、ことの重大さを生々しく理解できるだろう。 技術予測にはいくつもの落とし穴がある。まず、従来型の「各分野の技術専門家が集まって作成した予測」にどれほど信頼が置けるかという点だ。 それらの多くは、技術の潜在能力を示すものであっても、実際にいつどれほど進化するかを示すものではない。欠けているのは、「燃料なくして技術の進化はない」という認識であろう。燃料とは研究開発に投入される人的、金銭的リソースを指す。 リソースを投入することで技術は進化するのであり、進

    技術予測の誤謬|日経BP 総合研究所
  • 人体とエレクトロニクスの架け橋、  “電子皮膚”が可能性を拓く(後編) | 未来コトハジメ

    今後、世界に類を見ない超高齢化社会に突入する日にとって、フレキシブルデバイスのPHR(Personal Health Record)への応用は非常に大きな可能性を秘めている。病気予防、健康維持のためには、日常的なバイタルデータの収集が鍵を握る。ハードルの一つは、バイタルデータを取得するためのデバイスを身につける違和感。そこでフレキシブルデバイスが威力を発揮する。フレキシブルデバイスのキーパーソンであり、「フレキシブル医療IT研究会」を立ち上げた東京大学大学院 工学系研究科の染谷隆夫教授に話を聞いた。 ――「生体調和エレクトロニクス」に取り組んだきっかけについて教えてください。 この研究を始めたのは2001年頃。ルーツはフレキシブルディスプレイや電子ペーパーなど、紙のような表示媒体ですが、これを他の分野に応用できないかと考えたのが始まりです。トランジスタや回路が曲がるようになれば、ディスプ

    人体とエレクトロニクスの架け橋、  “電子皮膚”が可能性を拓く(後編) | 未来コトハジメ
  • 人体とエレクトロニクスの架け橋、 “電子皮膚”が可能性を拓く(前編) | 未来コトハジメ

    スマートウォッチや活動量計を超え、より人体に負荷のかからないウエアラブルデバイスの研究が進んでいる。肝となるのは伸縮性のある素材を用いたフレキシブルデバイスだ。装着していることすら意識しない“電子皮膚”が普及すれば、在宅ケアや先端医療、日常の健康予防などへのアプローチが根底から変わる。 ウエアラブルデバイスと聞くと大抵の人は、スマートウォッチや活動量計など「腕に巻く」タイプを思い浮かべるだろう。スマートフォンの普及とともに広まったこれらのデバイスは、“生体情報をカジュアルに計測する”ことに貢献した。ほんの5年前と比較しても、パーソナルヘルスに対する意識はぐんと高まっている。 世界では、さらにその先を行くウエアラブルデバイスの研究が進む。その多くが柔軟性・伸縮性を備え、まるで皮膚のような形状だ。ここ数年、パッチ型や絆創膏型のプロトタイプが続々と発表され、肌に貼り付けて生体情報を収集することに

    人体とエレクトロニクスの架け橋、 “電子皮膚”が可能性を拓く(前編) | 未来コトハジメ
  • 第73回 「おじさん構文」、ご存じですか?

    現実の世界と同じく、SNSでも世代が違うとお互いの文化を理解しづらい面があります。同じツールを使っているのに使い方が異なるため、驚くこともあるでしょう。そんな文化の違いから生まれたキーワード、「おじさん構文」をご存じでしょうか。 おじさん構文とは、LINEなどのメッセージアプリで使われるおじさんならではの言い回しを指します。「おじさんLINE」とも言われます。 おじさん構文は、例えばこんな文章です。 「ともチャン、ゆっくり、休んでね!仕事は、大事。でも休みも、大事!!元気になったら、おじさんが、癒やしてあげるヨ。ナンチャッテ!!」 文字だけだと伝わりにくいですが、来はここに絵文字がふんだんに入ります。特に多用されるのは、汗や汗をかいた笑顔の絵文字、赤いビックリマークなどです。また、句読点が多め、もしくは不思議な位置に入ったり、改行が何度も入る長文だったりといった特徴もあります。 おじさん

    第73回 「おじさん構文」、ご存じですか?
  • 父親の精子から子どもの自閉症リスクを予測

    父親の精子の中に、子どもの自閉症スペクトラム障害(以下、自閉症)のバイオマーカーとなり得るDNAメチル化可変領域を見つけたとする研究結果を、米ワシントン州立大学のMichael Skinner氏らが発表した。このバイオマーカーを調べることで、自閉症の子どもが生まれるリスクのある男性を特定できる可能性があるという。研究の詳細は、「Clinical Epigenetics」に1月7日掲載された。 今回の研究でSkinner氏らは、自閉症の子どもを持つ男性13人と、自閉症のない子どもを持つ男性13人から集めた精子検体を用いて、エピジェネティクス(DNA塩基配列の変化を伴わずに遺伝子発現を制御する仕組み)、特に、DNAメチル化可変領域に焦点を当てて調べた。DNAメチル化とは、DNA中の塩基の一つにメチル基が付加される化学反応で、遺伝子発現のオン/オフを切り替える働きを持つ。DNAメチル化のレベルが

    父親の精子から子どもの自閉症リスクを予測
  • 遺伝情報による差別をどう防止するか

    ゲノムデータは、疾患リスクに関する遺伝的特徴を推定することができるため、個人とひも付けられると雇用や保険、婚姻等における差別につながる恐れがある。遺伝情報の法的保護や倫理上の問題に対して日では法による規制はないが、今後必要となるのか。生命倫理学が専門で、『ゲノム編集と細胞政治の誕生』『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』などの著書がある県立広島大学准教授の粥川準二氏に聞いた。 「ゲノムデータを巡る倫理問題で最も重要なのは差別の問題。何か1つのことで解決できるものではない。対策の選択肢の1つとして法律があるという位置づけで法制化を捉えている。問題を検討しつつ、対応の仕方を更新し続けなければならない」と粥川氏は言う。 目下、同氏が問題とみるのは、倫理的な問題と経済的な利益との相反がある場合に、経済的利益を優先する論調になりやすい傾向が感じられること。差別を防ぐ対策が後回しになる事態は避

    遺伝情報による差別をどう防止するか
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2019/12/28
    "法律として明文化すると…"、参考文献は報告書の類ばかり?
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