タグ

ブックマーク / vergil.hateblo.jp (6)

  • 敗戦の翌年、中国での残虐行為を自慢していた元兵士 - 読む・考える・書く

    記事の趣旨からずれるので前回記事では取り上げなかったのだが、『砕かれた神』の著者渡辺清氏は、敗戦の翌年、中国帰りの元兵士が自分の犯罪行為を自慢気に語る場面に遭遇している。[1] 1946年3月11日の日記: 夕じゃ(二時ごろの事)に帰ったら、川端の火じろ端に宮前のほうの博労ばくろうが二人お茶を飲んでいた。肥った赤ら顔のじいさんと、こびんに大きな火傷の痕のある反っ歯の男だ。川端の種牛を見にきたらしく、はじめは牛の値がどうのこうのいっていたが、そのうちに戦争の話になっていった。おれは上がり框かまちに腰かけて夕じゃをよばれながら、反っ歯がじいさんにこんなことを自慢げに話しているのを聞いた。 「上海から南京まで進撃していく間に、そうだな、おりゃ二十人近くチャンコロをぶった斬ったかなあ。まあ大根を輪切りにするみてえなもんさ。それから徴発のたんびにクーニャンとやったけや、よりどりみどりで女にゃ不自由

    敗戦の翌年、中国での残虐行為を自慢していた元兵士 - 読む・考える・書く
  • 信用できない歴史関連本の見分け方 - 読む・考える・書く

    いま、ある調べ物をする必要から北康利『白洲次郎 占領を背負った男』というを読んでいるのだが、一読してみて、このの内容はまったく信用ならない、という結論になった。 なぜこのが信用できないかを説明していくと、ある意味、一見もっともらしいが実際には信用に値しない歴史関連の見分け方の解説にもなると思うので、ちょっと書いてみることにする。 参考文献の恣意的利用 このの中に、こういう記述がある。日国憲法のGHQ草案では国会が一院制とされていたことに関する話である。[1] このとき、松が勇気を振り絞って口を開いた。 「一つ申し上げておきたいが、二院制というのはただなんとなく二つあるというのではなく、チェック&バランスの役割を果たしているのです」 松のその言葉に対し、ホイットニーは意外にも素直に耳を傾けた。後年、「参議院など不要だ!」と発言する次郎も、このときばかりは松を応援したい気持ち

    信用できない歴史関連本の見分け方 - 読む・考える・書く
  • 自動運転車にトロッコ問題のジレンマはない - 読む・考える・書く

    ドライバーなしで完全に自律的に走行する車(自動運転車)が公道を走り出す日が近づくにつれて、どう運転しても死者の出る事故を避けられないような状況に陥ったとき、AIはどのような判断を下すべきか、という問題が話題になっている。 wired.jp ブレーキが故障した乗用車が、歩行者5人のいる横断歩道に突っ込もうとしている。クルマに乗っているのは運転者(引用者注:AIによる自律走行なので運転はしていない)だけだ。クルマを横断歩道の手前にある障害物にぶつけて止めれば歩行者5人は助かるが、車内の1人は死ぬ。逆に、1人を助ければ歩行者5人が犠牲になる。 この場合、たいていの人は歩行者5人を助けるべきだと考えるだろう(クルマに乗っているのが自分自身や家族だったらという問題はあるのだが、これについては後述する)。 それでは、問題をもう少し複雑にしてみよう。クルマを運転しているのは妊婦で、さらに実はもう1人の乗

    自動運転車にトロッコ問題のジレンマはない - 読む・考える・書く
  • 学者をなめてる小林よしのり - 読む・考える・書く

    倉橋耕平氏をエセ学者呼ばわり 「反省のできない漫画家」小林よしのりが、ゴー宣を批判されてまたこんなことを書いている。 BLOGOS(10/24): 漫画家をなめてるエセ学者・倉橋耕平 今朝、10月24日の朝日新聞の「耕論」というページで、倉橋耕平という自称・社会学者が『ゴーマニズム宣言』は読者参加型でポピュリズムであり、「真実」を描いていない、「主観」で描いていると、批判している。 生憎だが、わしは膨大な専門家の書籍・歴史資料を基に、「客観」で描いている。 つまり「史料批判」は厳密にやっているということだ。 (略) 実際の小林よしのりはというと、書斎の中だけでも、数千冊のが収容されていて、もう置き場所もなく、リビングにも、卓にも書物が積み重ねられていて、からいつも怒られる事態になっている。 さらに福岡には3LDKのマンションを持っていて、ここも書庫になっているから、まあ、そこいらの学

    学者をなめてる小林よしのり - 読む・考える・書く
  • 朝ドラ「まんぷく」の拷問シーンに「憲兵が気の毒」などと噴き上がるウヨさんたちの脳内ファンタジー - 読む・考える・書く

    この10月から始まったNHKの連続テレビ小説「まんぷく」で、主人公福子の恋人立花萬平が憲兵隊に拷問されるシーンが酷すぎるとウヨさんたちが噴き上がっている。 だが、立花萬平のモデルである日清品の創業者安藤百福が憲兵隊に拷問されたのは、自伝にも書かれている実話である。[1] 国から支給された物資を横流ししている人間がいるというので警察に相談したら、私が憲兵に取り調べを受ける羽目になってしまった。憲兵のK伍長と、横流しした者とが裏でつながっていたらしい。そのことに、後になるまで気が付かなかった。 「よく考えておけ」と放り込まれた留置場には6、7人の男たちが肩を寄せ合っていた。おたがい体を伸ばして寝られないほどの狭さだった。我が家との差は身にこたえた。私に対する暴行も、いつ果てるともなく続いた。 いつの間にか、私を犯人にした自白調書が作られ、判を押せと強要された。罪を認めれば、この責め苦からは解

    朝ドラ「まんぷく」の拷問シーンに「憲兵が気の毒」などと噴き上がるウヨさんたちの脳内ファンタジー - 読む・考える・書く
  • 天皇裕仁のワースト・オブ・クソ「思し召し」大会 - 読む・考える・書く

    特攻隊は「よくやった」(1944年10月)→特攻作戦続行・拡大 戦争終結は「もう一度戦果を挙げてから」(1945年2月)→東京大空襲、全国焦土化、沖縄戦 「海軍にはもう艦はないのか?」(1945年4月)→大和特攻、2時間で4千人戦死 沖縄をアメリカに売った「天皇メッセージ」(1947年9月) 戦争責任は「言葉のアヤ」、原爆投下は「やむを得ない」(1975年10月) こちらの記事へのコメントで要望を頂いた件、面白そうなのでやってみた。 昭和天皇裕仁のクソな「思し召し」と言えば、すぐ思い当たるのはつぎのようなものだろう。 特攻隊は「よくやった」(1944年10月)→特攻作戦続行・拡大 海軍特攻隊の生みの親と言われる大西瀧治郎は、必ずしも特攻作戦に積極的ではなく、これを「統率の外道」と呼び、こんなことまでしなければ戦えない状況になっていると知れば、天皇が戦争を止めてくれるだろうと期待していたと言

    天皇裕仁のワースト・オブ・クソ「思し召し」大会 - 読む・考える・書く
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2018/08/17
    なんか、これの広告が「大腸へ、この1粒!」って…あ、そっか、「クソ」の文字で引っかかったか。
  • 1