老舗企業を「婿経営者」として承継し、複数社の経営統合やコロナ禍での売り上げ減という問題に立ち向かった文明堂東京の宮﨑社長が、内田洋行が開催したイベント「UCHIDA ビジネスITフェア2023」に登壇し、変革の舞台裏について語った。 文明堂は「カステラ一番、電話は二番」のキャッチコピーで知られる老舗菓子メーカーだ。娘婿として文明堂東京の社長に就いた宮﨑進司代表取締役社長は、東京だけで幾つもの法人に分かれていた「文明堂」をまとめ、経営理念をあらためて再整理することで、従業員の一体感を醸成し、コロナ禍での大幅な売り上げ減を乗り切った。宮﨑氏が老舗企業の継承と変革について語った。 「あなたは今日、社長に就任します」急きょ老舗菓子メーカーの社長に 宮﨑氏は新卒で三菱電機に就職し、半導体の営業職に就く。28歳の時、交際相手に結婚を申し込む時になって初めて、相手の父親が文明堂のオーナー経営者であること