こちら米国では、Occupy Wall Street のムーブメントが日増しに大きくなっている。彼らが何を主張しているかは、ナオミ・クラインのスピーチを読むのがたぶん一番分かりやすいが、ひとことで言えば「ごく一部の金持ちが自分たちの利益のためだけに、残りの人たちを搾取し、限りある地球の資源を浪費し続けているのは大きな間違いだ」という叫びである。 日本の場合は、米国ほどの目に見える形の貧富の差はないものの、霞ヶ関のエリート官僚と大企業の正社員たちが「安定した職」や「天下り先」や「参入障壁」という目に見えにくい「富」を自分たちの都合の良いようにコントロールし、目先の利益のために環境問題・財政赤字・地方の過疎化・使用済み核燃料などの問題を先送りして逃げ切ろうとしている様には多くの共通点がある。 福島第一の事故や巨大地震と大津波によって引き起こされたが、それは「誘因」でしかない。根本の原因は、国民