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ブックマーク / reki.hatenablog.com (15)

  • 消火器の歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    これまで数多くの人命を救ってきた消火器の発展の歩み 消火器は1723年にイギリスで発明されました。 19世紀に近代的な消火器が誕生して使い勝手が向上し、20世紀になり性能が向上し普及が進んでいきました。消火器の歴史は、効率と消火能力をさらに高めるために、設計にさまざまな変更を重ねてきた技術改良の歩みです。 1. 火事の種類と用途 一口に消火器と言っても、用途によって様々な種類があるのをご存じでしょうか。 消火器でも買ってみよっかな、的な、筋トレグッズを買うようなノリで買うものではなく、ちゃんと考えて買わないとダメなのであります。 消火器を購入する際は「火災種別」と「薬剤種別」の二つを鑑みて選ばなくてはなりません。火災種別とは何が燃えているかの種別で、薬剤種別とは消火剤の種類のこと。 火災はA~D級に分類されます。この種別によって使う消火器を使い分けます。 A級火災とは「木材、紙、繊維などが

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    takuwz 2020/08/26
  • 「反穀物の人類史」書評 - やっぱ国家ってロクなもんじゃねえな - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    世界史を見る視点が大きく変わる壮大な文明論 「反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー」ジェームズ・C・スコット著(みすず書房)を読みました。 紀元前4000年から紀元前2000年の時期に、我々の祖先が作り上げた「国家」という仕組みがどのように成立したか、その中で穀物がどのような役割を果たしたかを、考古学・人類学のファクトを元にし壮大で大胆な仮説が提示されています。 その中で国家が民を支配していく中で、税が課され、兵役や労役が課され、疫病が流行り、ロクなもんはえず、人間が自分たちをどんどん不幸な方向に追い込んでいく様が描かれます。 賛否はあると思いますが、「何だ、やっぱ国家ってロクなもんじゃねえな」という感想を持つ人もいるかもしれません。 1. なぜ国家は生まれたのか 書の筆者ジェームズ・C・スコットはイェール大学の人類学者・政治学者。東南アジアをフィールドとし、地主や国家の権力

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    takuwz 2020/05/05
  • 古代の人々が夢中になった7つのボードゲーム - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    古代から人々の暇を潰してきたボードゲーム ボードゲームの人気がずっと続いてますね。 ちょっと前までは、ボードゲームといえば、伝統的な将棋や碁、麻雀、チェス以外には、オセロ、ドンジャラ、人生ゲーム、モノポリーくらしかありませんでした。 今や、海外製のユニークなボードゲームがたくさん入ってきて、子ども向けの分かりやすいものから、大人が眉間にしわ寄せて考える戦略的なものまで様々あります。 ボードゲームは古代から様々な種類があり、碁やチェス、バッグギャモンのように古代に生まれて現代まで遊ばれ続けているものもあります。 今回はあまり日では知られていない古代のボードゲームを紹介しようと思います。 1. セネト(古代エジプト) 世界最古のボードゲーム セネトは古代エジプトで人気のあったボードゲームで、その歴史は紀元前3100年ごろとも言われるエジプト第一王朝にまで遡ります。エジプトではかなり普及してい

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    takuwz 2020/04/28
  • マーガリンの歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    驚くべき進化を遂げた「バターの代替品」の歩み マーガリンが植物性だということはご存じだと思います。 安いし植物性だからという理由でマーガリンを買う方もいるでしょうし、トランス脂肪酸が体に悪いと考えて意図的に避けている方もいると思います。 マーガリンは「バターの代替品」という出自もあって、長年酪農産業やバター産業からの攻撃や規制を受けてきたし、消費者からも疑惑の目を向けられてきました。 しかし絶え間ない技術革新と進化により、確実に消費者によって信頼され市場を形成してきた歴史があります。 1. マーガリンとは Photo by SpooSpa マーガリンとバターは見た目も味も似ていますがまったく異なります。 バターは乳脂肪を撹拌し固形化させたもの。一方マーガリンは植物性の油を練り合わせたもの。コーン油、大豆油、紅花油など味に合わせて様々な種類の油が用いられています。 乳製品っぽい味がしますが

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    takuwz 2020/03/10
  • 決闘(デュエル)で死んだ政治家たち - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    政府高官も活動家も皆決闘(デュエル)が好きだった ヨーロッパでは19世紀まで自らの名誉を守るための決闘(デュエル)はわりとポピュラーでした。 国王や政府や私闘を禁じてはいたものの、その国王や政府を支える貴族や政治家たちが頻繁にやっていたのだから取り締まりも何もありません。20世紀に入って決闘が古臭くてダサいという価値観が浸透してようやく廃れていきました。 今回は来は禁じるべき立場なのに率先して決闘をやり、しかも敗けて死んだ著名な政治家をピックアップします。 1. ウィリアム・ドゥルーリー(イギリス) どちらが上席かをめぐる口論の末に決闘 ドゥルリー家はイングランド東部のサフォークの地主階級の一家。ウィリアム・ドゥルリーは1557年に父、1558年に祖父の土地を受け継ぎ、ドゥルリー家の当主となります。 1582年にサフォークの高位保安官、1584年~1586年にサフォークのナイト・オブ・ザ

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    takuwz 2020/02/11
  • なぜチェコとスロバキアは分離したのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    同じ西スラブ族の「兄弟」はなぜ決別したのか かつて中欧には「チェコスロバキア」という国がありました。 1990年以前に教育を受けた人には馴染みがあると思います。 ところがこの国は1993年1月に分離をして、チェコ共和国とスロバキア共和国の2つの国に別れてしまいました。かつてのユーゴスラヴィアのように分離にあたって流血の事態に至らなかったので「あれ?いつの間に?」と思った人もいたのではないかと思います。 そんなに理性的に別れられる知恵があるなら賢く統合を維持できなかったのか?など部外者は考えたりしますが、実際に別れても両国の国民は親密だし、むしろ統合していた時より良好な関係であるようです。 今回はチェコとスロバキアが分離するに至った歴史的な背景をまとめていきます。 1. 1993年のチェコとスロバキアの「円満離婚」 冒頭に述べた通り、1993年1月1日に実施された分離は、一滴の流血や暴動も伴

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    takuwz 2019/03/22
  • タコスの歴史 - なぜタコスは日本で流行らないのか? - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    メキシコの民族から世界のファストフードへ タコスべたことありますか? 「はい!」とまっすぐ手を挙げられる人ってそんなにいないんじゃないかと思います。ナチョスとか、トルティーヤとか、ブリトーとか、それっぽいものはべたことあるけど何をべたかあまりよく覚えていない、という人も多いんじゃないでしょうか。 まだまだ日人には馴染みの薄いべ物ですが、健康の人気が高まりでコーン100%グルテンフリーのべ物としてタコスに注目する人もいます。 いつか来るであろう「タコス・ブーム」の前に、タコスの歴史をまとめておきます。 1. タコスの原型 日では一般的には「タコス」と言われますが、アメリカやメキシコでは"taco(タコ)"と呼ばれます。 タコスは大きく分けると、ソフトタイプとハードタイプに分けられます。 ソフトタイプはとうもろこしの粉を溶かして焼いた柔らかいトルティーヤを使います。タコスの

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    takuwz 2019/03/22
  • 建国神話にみる「なぜ私が王なのか」の理由説明 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    支配を正当化する神話という文脈 集団の中で誰かが何か新しいことを始め、それが他の人にも影響を及ぼす場合、必ず「理由」の説明が必要です。 盗塁率アップのため、坂道ダッシュを毎日やりましょう。 社員のモチベーションアップのため、新オフィスに移転しましょう。 増え続ける社会福祉をまかなうために、消費税を上げましょう。 ところが昔から現代まで最ももめるのが「誰がトップになるか」です。 もめるから人類は「選挙」といういちおう公平なシステムを作り上げたのですが、 そんなものがない時代、トップの支配を正当化したのは「神話」でした。 様々な民族や勢力が入り混じった東南アジアは神話の宝庫で、かついかに為政者たちが神話を活用して支配を正当化しようとしたかがいきいきと伝わってきます。 1. スマトラ北部・パサイ王国の神話 北スマトラの物産の玄関口だったパサイ王国 13世紀終わり頃に成立したパサイ王国は、胡椒など

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    takuwz 2019/02/12
  • インドネシア共和国の建国神話と伝統的文脈 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    多民族の島を一つの国家として統合する神話 このブログではインドネシアを単体で何回か取り上げています。 歴史文化・風土などとても興味深く、ぼくは「人間のありよう」の大部分はインドネシアを知ることで分かってくるとすら思っています。 特に興味を持っているのが建国神話で、いかにして歴代の王が多民族を支配するために知恵を絞って支配正当化を図ったかが生き生きと理解できます。 前の記事で、スマトラ島・パサイ王国、マレー半島・マラッカ王国、タイ・アユタヤ王国の神話を紹介しました。 今回はその続きになります。 1. ジャワ島中部・マタラム王国の神話 オランダと妥協したジャワ島内陸勢力 16世紀に中部ジャワで台頭したマタラム王国は、豊かな農業生産力を背景に近隣の港市を影響下に組み入れていき、17世紀前半に中・東部ジャワを勢力下に収めました。 当時はすでに東南アジアに進出したオランダが、西部ジャワのバタヴィア

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    takuwz 2019/02/12
  • 史上最も短命な国家ベスト10(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ちょっと目を離したらもう無くなっていた国 日という国は有史以来、国体の継続性を保っているということに一応なっていますが、現在の日国政府の発足は1952年のサンフランシスコ平和条約からなので、日国は65年間続いていることになります(2017年現在)。 たったそれだけか、と思う人もいるでしょうけど65年間も続いてるのは立派な方で、歴史上には1年どころか1ヶ月ももたなかった国がいくつもあります。 10位:バイエルン・レーテ共和国(1919年4月6日〜5月3日 27日間) 世界で3番目に建国された共産主義国家 第一次世界大戦中の1918年10月29日、ドイツ艦隊の水兵1,000人の出撃命令拒否から、ドイツ全土で労働者の暴動が発生。ドイツ革命が勃発し、後に皇帝(カイザー)が退位しドイツ帝国が崩壊しヴァイマル共和国が成立するのですが、ミュンヘンを中心とするバイエルン王国では独自の革命が進行してい

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    takuwz 2019/02/12
  • 【WW2】枢軸国に入る可能性のあった中立国・準枢軸国 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    もしかしたら枢軸国の一翼になっていたかもしれない国 第二次世界大戦における枢軸国の主要参加国は、ドイツ、イタリア、日の三国です。 この他に枢軸国側で参戦した国は、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スロバキア、クロアチア、フィンランド、タイが挙げられます。その他には傀儡政権がいくつか枢軸国入りしたケースもあります。例えば、ヴィシー・フランス、ギリシャ、アルバニア、ビルマ、ベトナムなどです。 連合国も活発な外交を繰り広げ自陣の国を増やしていたわけですが、枢軸国も様々な外交チャネルや陰謀を駆使して自陣を広げるべく画策していました。 その結果いくつかの国は、何らかの条件が重なれば枢軸国入りをしていた可能性がありましたが、結局中立を保つことになりました。 1. スペイン国 最も枢軸国側での参戦が有力だった国 1936年〜1939年のスペイン内戦は後に第二次世界大戦の実験場と言われた戦いで、ナチス

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    takuwz 2019/02/12
  • 歴史的な価格下落をした6の通貨 - ハイパーインフレはなぜ起こったのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    お金とは何なのか、を考えざるを得ないハイパーインフレの世界 2007年から2009年にかけてジンバブエ・ドルが狂ったようなインフレを起こし、最後は100兆ジンバブエ・ドルまで発行されたのは記憶に新しいと思います。 この件は結構ネタ的に語られることが多かったですが、実際銀行に預金をしていたであろう庶民はたまったもんじゃありません。預金にあった1000万円が、ある日1円まで値下がりしてたみたいな話ですからね。庶民もバカじゃないので、金やドルに変えて持っておくとかそれなりの自衛策はやるんでしょうが、経済や市場は大ダメージを受け庶民生活にも影響があるのは必然でしょう。 今回はかつてハイパーインフレを起こした6の通貨から、どのようなタイミングで起こるものかを学んでいきたいと思います。 1. ハンガリー・ペンゲー(1945-1946) 国民生活の保証のために大量に紙幣を刷ったことで発生 史上起こったハ

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    takuwz 2019/01/15
  • 日本軍政下でのインドネシア独立準備の過程 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    決断と行動が遅い日、急ぐインドネシア インドネシアは太平洋戦争の日敗戦のわずか2日後、1945年8月17日に独立宣言を発表しました。 その後植民地再獲得を目論むオランダとの戦争、地方勢力や共産ゲリラとの内戦を経て、連邦共和国として独立を果たしたのは1948年のことです。 スカルノやハッタといった独立運動家を中心に組織的に独立戦争を戦い抜けたのは、日軍政下で独立に向けた準備をおおよそ終えていたからなのですが、日がこれに積極的に協力したからということではなさそうです。 インドネシア側の粘り強い交渉と努力により、腰の重い日を動かし、時には無視する形で独立準備を進めていったのでした。 1. インドネシアの帝国編入論 日軍のプロパガンダ 日軍はオランダ領東インド(後のインドネシア)に侵攻するにあたって、 「日はインドネシアをオランダの圧政から解放するためにやってきた」 という内容の宣

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    takuwz 2018/11/06
  • 幻に終わったナチスドイツの「アメリカ本土爆撃計画」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Attribution: Bundesarchiv, Bild 146-1995-042-37 / CC-BY-SA 3.0 ニューヨークを廃墟にするというヒトラーの妄想 第二次世界大戦中、連合軍の攻勢が激しくなりドイツ軍が苦境に陥ると、ヒトラーは現実を直視せずに妄想を語ったり、部下を手当たり次第に怒鳴り散らしたりなどの奇行が目立つようになり、映画「ヒトラー 〜最期の12日間〜 」でも描かれたような、精神錯乱状態に陥っていきました。 ヒトラーの憎悪の矛先はアメリカに向かい、ニューヨークを爆撃し焦土とする妄想に取り憑かれるようになりました。 ヒトラーがもっとも信頼した政治家の1人で軍需省長官アルベルト・シュペアーは、ヒトラーからニューヨークがどのようにして猛火で覆われビルが崩落していくかの妄想を語られたそうです。 このヒトラーの妄想はとうとう実現はしませんでしたが、ドイツ軍にて具体的に検討さ

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    takuwz 2018/10/12
    “ホルテン兄弟”
  • 【事件】無人島で男女が集団サバイバル生活をした結果 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    無人島に流れついた男女… あなたの乗っていた航空機が無人島に墜落。乗客の半分は死亡しますが、あなたは偶然助かったとします。 どういうわけか救助は来なく、しばらくの間生き残った人同士で無人島で生活しなくてはいけない。 さあ、どうする。 日々の暮らしに必要な道具が一式ないのはもちろん、社会統制のためのルールや法律もない。 もちろん、生き残った人たちと協力して生きていかねばならないけど、 ここには集団を縛る行動規範がないから、料や縄張り、異性を巡った争いが起きてしまう。 人類が未踏の地にたどり着くたびに、このような困難は繰り返されてきたはずです。 今回は、実際に無人島に複数男女がたどり着き、その後どのようになったのかを2例紹介します。 英領ピトケアン島 ピトケアン島は、南東太平洋にある絶海の孤島。 現在もイギリスの委任統治領で、人口わずか50人。 最寄りの有人島まで400キロ、政庁があるニュー

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