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書評に関するtal9のブックマーク (324)

  • 10万年の人類史に「取引」の真髄を学ぶ/マット・リドレー『繁栄』感想 - デマこい!

    チンパンジーはヒトと同じように、仲間とべ物を分けあうことができるし、協力しあうこともできるらしい。「君のシラミを取ってあげるから、ぼくのシラミも取ってくれないか?」……――しかし、「交換」はできない。ヒトなら当たり前にできる「ぼくのこれをあげるから君のそれをください」という取引が、チンパンジーにはできないという。「交換」こそがヒトを人たらしめたのだ。 繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上) 作者: マット・リドレー,Matt Ridley,柴田 裕之,大田 直子,鍛原 多惠子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/10/22メディア: 単行購入: 10人 クリック: 173回この商品を含むブログ (58件) を見る こののすばらしい点は、「交換」というヒトの行動を、ほかの社会性動物の利他的行動と区別したところだ。「お互いの毛づくろい」のような利他的行動は、様々な動物

    10万年の人類史に「取引」の真髄を学ぶ/マット・リドレー『繁栄』感想 - デマこい!
  • 劇薬毒書「愛犬家連続殺人」

    6000円する角川文庫がある。猟奇的殺人を描いたノンフィクションだが、絶版となりプレミア価格がついてしまったのだ。 それは「愛犬家連続殺人」。凄惨な事件を"共犯者の一人称"という斜めの位置から直視させる手法はユニークかつ鬼気迫る。死体解体のシーンでは、読み手は酸っぱいものを何度も飲み込むハメになるだろう。 極めて残忍で異常性の高い事件であるにもかかわらず、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災と同時期だったため、その影に隠れるような印象を持っていた―――が、あらためて読むと、初めてこの報道に接したときから、「わたしの常識」が粉微塵に破壊されていたことを思い知らされる。 そう、「人の死体を処分するのは不可能」というのは、わたしの思い込みにすぎない。適切な道具があれば、人一人の身体は、サイコロステーキのごとく細かくカットできるし、骨や内臓もきっちり分けて、跡が残らないように"処分"することは可能だ。

    劇薬毒書「愛犬家連続殺人」
    tal9
    tal9 2012/06/14
    『消された一家』レベル・・・だと・・・
  • 『銀輪の巨人』 新刊超速レビュー - HONZ

    著者は朝日新聞国際部デスク。社会部、厦門大学客員研究員、イラク・アフガンでの戦場取材、台湾支局長などを歴任したいわば非ビジネス分野のエキスパートだ。そのような現役記者が著した書は事実とインタビューにこだわった、読み物風に仕上がっているビジネス書だ。経営学特有の流行り言葉の乱発や無理なこじつけもなく清々しい。 かつて世界一の自転車輸出国であった日が凋落し、中国台湾が台頭しはじめたのは20年前からだ。しかし、中国はともかく、台湾は安モノを作ることで日を追い込んだわけではない。日自転車の平均輸出単価は1990年には4万円を超えていた。ところが2000年になると2万円を割り込み、2010年には1万円まで落ち込んでいる。いっぽう、台湾の平均輸出単価は2002年には124ドルだったが、2011年には380ドルに上昇しているのだ。日は量販店対応の安モノしか作れなくなっているのだ。家電業界で

    『銀輪の巨人』 新刊超速レビュー - HONZ
  • 【7つのコツ】『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II』ティナ・シーリグ : マインドマップ的読書感想文

    未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II 【の概要】◆今日ご紹介するのは、累計30万部突破した『20歳のときに知っておきたかったこと』の続編。 今回も、シーリグ女史の授業をベースに、「創造性とイノベーション」について掘り下げています。 アマゾンの内容紹介から一部引用。人は誰でもクリエイティブな能力が備わっている。必要なのはそれを解放させてあげること。 あなたの創造性を開花させるためのヒントが満載です! 前作は自己啓発色が濃かったですが、書はより実践的な内容となっています! いつも応援ありがとうございます! Tina Seelig at TEDx Stanford / Tamer Shabani Photography 【ポイント】■1.自分の行動を規制しない 人は、思ったことを全部口に出したり、行動に移したりしないように、自分の行動を規制することが必要になる

    【7つのコツ】『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II』ティナ・シーリグ : マインドマップ的読書感想文
    tal9
    tal9 2012/06/01
    「本書は「続編」というより「実践編」といった趣きではないか」
  • 高配当ETFで戦略的インデックス投資日記

    Author:とよぴ~(プロフィール詳細) と2人の子どもの賑やかな4人家族です。 証券外務員の資格を持っていますが、仕事は関係ない物流関係。 バランスファンドによるコツコツ投資という、もっとも投資から距離をおいた投資スタイルでプライベートを充実♪ しかし!記事更新が楽しく、ブログ書くためにバランスファンドにした疑惑も浮上中(;´∀`)

    高配当ETFで戦略的インデックス投資日記
  • 「貧乏人の経済学」はスゴ本

    経済学者≒ソフィスト」と冷やかに観察しているが、書は例外。 なぜなら、後知恵の机上論を分かりよいストーリーに押し込んで一丁あがりにしないから。あらゆる問題を一般原理に還元し、紋切型に落とし込む発想を拒絶するから。解決策はランダム化対照試行(RCT:random control test)によって検証済のものだから。 紋切型の経済学者が唱える「銀の弾丸」はないものの、「こんな状況下でこういう対策を打つと、確かに効果が期待できる」といったシナリオは描ける。面白いことに、そのシナリオを支える理屈は、「いま」「ここ」にも適用できるセオリーであるところ。わたしが貧困の罠に陥っていない理由は、わたし個人の努力よりも、社会システムに依拠しているものが大であることが分かる。見えるもの(社会保険、公衆衛生、教育システム)だけでなく、そこからくる見えないもの(安心、安全)に二重三重に保護された「わたし」が

    「貧乏人の経済学」はスゴ本
  • 日露戦争、資金調達の戦い - 投資の消費性について

    よく考えてみるまでもなく、沢山の人が従事し、沢山の物資を投じる戦争には金がかかる。しばしば精神や人事のみで語られがちな歴史を、その資金調達側から描いた稀有なは、しっかりと確認しながら読みたいのに、つい面白いので先を急いでしまう。 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち (新潮選書) 作者: 板谷敏彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/02/01メディア: 単行購入: 6人 クリック: 162回この商品を含むブログを見る おそらく実際に一次史料から振り返ろうとすれば、その全体像を把握するには、膨大な時間と知見が必要なはずだと思うのだが、意図されたかどうかにかかわらず、一線の現場で活躍される著者 [twitter:@Porcobuta] が、モダンな金融の視点を持ちつつ串刺したそれは、資金調達の教材としても実に素晴らしい。資市場と情報技術、そしてコミュニケーション

    日露戦争、資金調達の戦い - 投資の消費性について
    tal9
    tal9 2012/05/08
    自分も読み始めました!
  • iPhoneと駐車場「Times24」の意外な共通点-Six Apart ブログ|オウンドメディア運営者のための実践的情報とコミュニティ

    こんにちは。マーケティング担当の伊藤大地です。 いつもはネットやソーシャルメディアのネタが多いSix Apart ブログですが、今回はちょっと毛色を変えて、先月、翔泳社から出た『ビジネスモデル・ジェネレーション』というで扱われているフレームワークをベースに、いろいろと遊んでみたことについて書きたいと思います。 ビジネスモデル 9つの要素 ところで、ビジネスモデルという言葉は聞き慣れていますが、ビジネスモデルを説明するときに、必要な要素ってなに?と言われると、みなさんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。お金の流れ? モノ/サービスの流れ? プラットフォーム? 顧客セグメント? いろいろな答えが出てきそうですね。 こういった複雑な要素を9つの要素にまとめて、ビジネスモデルをわかりやすく1枚の地図にして描いて考えよう! というのがこのの内容になります。 このでは、ビジネスモデルを9つの要

    iPhoneと駐車場「Times24」の意外な共通点-Six Apart ブログ|オウンドメディア運営者のための実践的情報とコミュニティ
    tal9
    tal9 2012/04/13
    これは良い書評
  • gw07.net

  • 【書評】『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』(漆原直行・著) - やまもといちろうBLOG(ブログ)

    先日、漆原さんの出版記念トークイベントでご一緒はしましたが、改めての紹介をしたいと思いましてアフィリンクでも掲載したいと思います。 もちろん、ビジネス書や自己啓発のカラクリと言いますか、ビジネスの仕掛けのようなものを網羅した始めてのという意味での価値がまずあります。私自身も、古典と言える「7つの習慣」や「ザ・ゴール」といった名著に乗っかる形でメソッドや体験談を入れ替え、繰り返しビジネスを出版していく方法論で新手の読み手をある種騙していく(良い意味も含む)プロセスはうすうす感じていました。ただ、網羅されるとなるほどと思うところであります。 ただ、それ以上に、人はなぜを読み、自ら生きていくにあたっての悩みを解消しようとするのか、人の言葉に自らの考えを重ねていこうとするのかという、根源的にある「知への探求」や「困難からの開放」を志向するマインドセットに強い関心がありまして。この『ビジネ

    【書評】『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』(漆原直行・著) - やまもといちろうBLOG(ブログ)
  • だれかに、なにかを、魅力的に伝える「はじめての編集」

    わたしは「編集者」だということに気づかされた一冊。 そして、より良い「編集者」を目指すことは、わたしの人生をより良い作品にしていくことなんだというメッセージが届いた「あなたの人生があなたの最高の編集物なのです」。職業としての編集者(エディター、デザイナー、プランナー)に限らず、「人生を編集したい」、そんな方にオススメ。 著者は菅付雅信、第一線で活躍する編集者だ。出版からウェブ、広告、展覧会までを手がけ、「編集」というより「企画」「デザイン」「コンサルティング」に近いクロスオーバーな役割をこなす(その仕事っぷり)。 そんな一流人が、編集の原則/質を惜しみなく開陳する。ブログを書いて、ときどきイベントを企画するわたしにとって、ありがたいエッセンスで満ち溢れている。書く対象やプランを検証する優れた手助けとなった。 たとえば、「編集とは、『だれかに、なにかを、魅力的に伝える』という目的を持った行

    だれかに、なにかを、魅力的に伝える「はじめての編集」
    tal9
    tal9 2012/02/17
    Everyone,Editor
  • 書評:戦略プロフェッショナル/三枝匡

    tal9
    tal9 2012/02/06
    「表紙のイラストが嫌い」という斬新な書き出しwてか自分もそう思ってましたw
  • 「戦争の世界史」はスゴ本

    ギルガメシュ王の戦いから大陸弾道ミサイルまで、軍事技術の通史。人類が「どのように」戦争をしてきたかを展開し、「なぜ」戦争をするのかの究極要因に至る。書は非常に野心的な構想に立っている。軍事技術が人間社会の全体に及ぼした影響を論じ、戦争という角度から世界史を書き直そうとする。 最初は大規模な略奪行為だったものから、略奪と税金のトレードオフが働き、組織的暴力が商業化する。戦争という技芸(art of war)を駆使する専門技術者が王侯と請負契約関係を結ぶ。常時補給を必要とする野戦軍を、その経済的作用から「移動する都市」と喝破したのはスゴい。略奪して融かされた金銀地金は市場交換を促進し、従軍商人は日用品から武器まで売りつけていたから。 そして、現代の軍産複合体の前身にあたる軍事・商業複合体が形成され、ライバルとの対抗上、この複合体に依存して商業化された戦争を余儀なくされる。民間から集めた税金で

    「戦争の世界史」はスゴ本
  • 活かす読書

    大前研一 DX革命(BBTプレジデントシリーズ) (「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書 14)posted with ヨメレバ大前研一 プレジデント社 2021年03月01日頃楽天ブックス楽天koboAmazonKindle満足度★★★付箋数:23「ATAMIせかいえ」というリゾート施設は、大前研一さんが手がけた、熱海にある全室オーシャンビューの温泉旅館です。ここでは、企業のトップと参謀を対象としたエグゼクティブセミナーが定期的に開催されています...

    活かす読書
    tal9
    tal9 2012/01/04
    「付箋数」という目盛りが面白い!
  • バカはどいつだ? 「リーダーの値打ちを読んで」(藤野 英人) @gendai_biz

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    バカはどいつだ? 「リーダーの値打ちを読んで」(藤野 英人) @gendai_biz
  • よく考えるための10冊/思考技術のためのプラチナ・クラシックス

    レトリカ(弁論術)は、発想法、構成法、修辞法、記憶法、提示法(今でいうプレゼンテーション)をコンポーネントとする、実践知性の総合技術である。 キケロはこの技術における史上最高の実践家であると同時に、ピタゴラス-プラトン以来の厳密知とソロン以来の実践知の系譜とを調停しようとした理論家、思想家であった。 ルネサンスでも、あるいはフランス革命でも、あるいはキリスト教ですらも、およそ我々が「西洋」と呼ぶ文明を形成したムーブメントにあって、この大昔のローマ人から直接間接にインスピレーションを得なかったものはほとんどないといっていい。 ヘンな宗教にはまって、さんざんな青年時代をおくっていた放蕩者のアウグスティヌスは、このローマ人の書に触れて真人間となり、やがては聖人にまでまつりあげられた。 同じく聖ヒエロスムスは夢の中で、この共和制ローマ最大の弁論家と自ら信仰の源たるイエス・キリストとどっちを取るのか

    よく考えるための10冊/思考技術のためのプラチナ・クラシックス
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  • 『フクロウ』 新刊ちょい読み - 成毛眞ブログ

    フクロウ ─ その歴史文化・生態 作者: デズモンドモリス,伊達淳出版社/メーカー: 白水社発売日: 2011/11/25メディア: 単行 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る文204ページなのに体2600円という高額。それもそのはず紙質も印刷も素晴らしい。図版も写真も素晴らしい。装丁・デザインも素晴らしい。棚に置いておきたくなるの筆頭だ。デズモンド・モリスといえば1967年刊の『裸のサル』だが、書は2009年刊行。円熟のモリスは1928年生まれの動物行動学者。じつはシュルレアリズムの画家でもある。書は「古代のフクロウ」「エンブレムになったフクロウ」「ユニークなフクロウ」などの10章で構成される博物誌だ。「フクロウとしての自画像を入念に見るピカソ」とか「威嚇するアメリカワシミミズクの写真」とか、いやはや読まなくても見ているだけで楽しいだ。

    『フクロウ』 新刊ちょい読み - 成毛眞ブログ
  • 「数量化革命」はスゴ本

    なぜ西欧が覇者なのか?これに「思考様式」から応えた一冊。 キモはこうだ。定性的に事物をとらえる旧来モデルに代わり、現実世界を定量的に把握する「数量化」が一般的な思考様式となった(→数量化革命)。その結果、現実とは数量的に理解するだけでなく、コントロールできる存在に変容させた(→近代科学の誕生)。 このような視覚化・数量化のパラダイムシフトを、暦、機械時計、地図製作、記数法、絵画の遠近法、楽譜、複式簿記を例に掲げ、「現実」を見える尺度を作る試行錯誤や発明とフィードバックを綿密に描く。 複式簿記・記数法:量を数に照応させることで、動的な現実を静的に「見える化」させる。あらゆる科学・哲学・テクノロジーよりも世界の「世界観」を変えた(と著者は断言する) 地図製作・遠近法:メルカトル図や一点消失遠近法を例に、三次元的な広がりを二次元に幾何学的に対応させた。さらに、図画から「そこに流れている時間」を取

    「数量化革命」はスゴ本
  • Taejunomics創造性の技法の考察#1

    30歳の学びのテーマはイノベーションとアート。それをテーマに、関連書籍を読みあさっている今日この頃。 人間ができることをコンピューターやロボットが大部分代替できるようになる社会はすでに始まっていて、価値のある仕事というのは人間にしかできない仕事になる。では、より具体的にどのようなものが人間にしかできないことなのだろう。 一つは、思想、信条、信念や礼節といった、人間が人間である以上陳腐化することがない要素だろう。感情を有した人の心を動かしてこそできる事業は多く、その人の心を動かす要素はなんとなくコンピューターには複製できない気がする。今はこういったものすらも過小評価されている気もしないではないが、いつか必ずゆり戻しがやってくるだろう。 もう一つは、今日のテーマである創造性だ。Steve Jobsに代表されるように、個人の創造性のつくりだす価値が、大勢の人々の努力が生み出す価値よりも上回ること