2015年春に北陸新幹線の長野~金沢間が開業する。現在の長野新幹線が延伸し、東京と金沢が約2時間半で結ばれる。これに先立ち、長野県関係者の間で、「長野新幹線」の名称を残して、との要望が高まった。路線名が北陸新幹線に統一されると、「長野県の地位が北陸の各県と比較して相対的に下がってしまう」と懸念したようだ。 もっとも、「長野新幹線」は開業当初から正式名称ではなかった。正式な路線名はあくまで「北陸新幹線」だ。ただし、1997年に高崎~長野間が開業したとき、「実際には北陸地方に到達していない」として、「北陸新幹線」では誤解を招くため、「長野新幹線」という「通称」が与えられた。この「長野新幹線」という呼び名も、「正式路線名だと思われては困る」として、当初は「長野行新幹線」と「行」の文字を入れて案内されていた。 つまり、「長野新幹線」は開業当時もいまも正式な路線名ではなく、通称だ。扱いとしては、東北