人間の立ち入りが禁止されているチェルノブイリ原発跡付近を歩くヨーロッパハイイロオオカミ。ここにすむオオカミの数は、他の保護区と比べて7倍に増えている。 (PHOTOGRAPH BY SERGEY GASHCHAK, CHERNOBYL CENTER) 戦争、原発事故、そして貧困が生み出すものはほとんど悲劇でしかないが、時に人間にとっての大惨事が野生の動物に繁栄をもたらすことがある。ゲリラ戦、放射能や化学兵器による汚染で、人間が住むことができなくなってしまったところに、今は野生生物が戻ってきて、急速な勢いで数を増やしている土地が世界各地にあるのだ。 ウクライナ、チェルノブイリ原発立入禁止区域:原発事故 英国ポーツマス大学の地球・環境科学教授で、チェルノブイリ原発周辺の野生生物を調査する環境科学者ジム・スミス氏は、2015年10月12日に最新の調査結果を発表し、30年近く人間の手が入らなかった
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