洋の東西を問わず、空港の駐車場には多くのクルマが停められている。日帰り旅行ならば別だが、通常は数日間、クルマは放置され、駐車場の1区画を占拠したまま再び動かされるのを待っている。そのあいだ、ずっと駐車料金はかかり続ける。 一方で、最近のクルマにはコンピュータが搭載されている。ストレージの容量も大きいし、コネクテッド・カーの普及で、通信キャリアのセルラー網にもつながる。こうしたリソースが、運転者の帰還を待つあいだ、エンジンを切られ、電源が切られた状態でなにもしないのはもったいない。 そう考えたオールド・ドミニオン大学(バージニア州)の研究者らは、駐車場のコンピューティング・リソースをデータセンターとして活用しようと考えている。車両クラウド(vehicular cloud)というビジョンだ。 車両クラウドでは、各車両はバーチャルマシンとして動作し、今、なんのタスクをこなしているのか、なにをする
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