初の「挫折」で小泉進次郎が得たものは 「勝つか負けるかわからない勝負に出たからこそ、初めて見えた風景があった」 小山田研慈 朝日新聞編集委員(農業、TPP、農協) 自民党の小泉進次郎が初めて「挫折」を味わった。 昨年秋に自民党農林部会長に就任し、JAグループの巨大商社「全農」(全国農業協同組合連合会)の改革に挑んだが、思うようにいかない苦労を味わった。進次郎はどのように闘い、何を得たのか。 「受け入れられない」と全農会長は言った 全農対進次郎の対決のヤマ場は11月24日午後だった。東京都内は、冷たい雨が降っていた。 午後3時半から、東京・九段下にある農林水産省の分庁舎で、改革案を最終決定することになっていた。進次郎や党の農林族議員、JAグループ幹部や、農水省幹部が集まる予定だった。 会合が間近に迫ったころ、進次郎の携帯が鳴った。 JAグループ幹部からだった。「今、中野会長にかわります」 電
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