インターネット物理モデルは,ステンレス製のタワー状の機械が相互にレールでつながっており,その周囲に人間が操作する操作卓(ターミナル)がある構成になっている。「このタワーがルーターで,ターミナルが端末か!」と,ボルテージが上がる。この接続構成は,1969年12月当時のARPANET(米国防総省が構築したパケット交換網でインターネットの母体)の接続様式を模したものだという。 この展示が面白いのは,実際にターミナルを操作できるところである。ターミナルでは,データのあて先と内容を決める。あて先は五つあり,あて先別に8ビットが決まっている。データの内容は,8ビットで表された1文字分の文字コードだ。つまり,あて先の8ビットが「IPヘッダー」で,内容を示す残りの8ビットが「データ」,これら全16ビットが「IPパケット」というわけだ。 IPパケットを構成するビットは,プラスチック製の白と黒の玉で表現してい
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