スマホやメッセージング・アプリの暗号化が強力すぎて、各国の捜査当局は容疑者のデータを解読できず、困っている。テクノロジー業界を育成したい産業政策と、犯罪捜査はどちらが優先されるべきだろうか。 by Mike Orcutt2017.03.06 2 7 2 0 暗号化されたスマホやメッセージ・アプリでは、開発元ですらデータを復号できず、プライバシーを守るはずの機能が容疑者を守っており、犯罪捜査を妨げる状況が悪化している、と司法当局者はいう。戦略国際問題研究所(CSIS、共和党にも民主党にも属さない政策シンクタンク)が発表したレポートは、問題の大きさや複雑さを理解する助けになる。 アップルは2014年、iOSの設計を修正して自社ですら暗号を破れなくして、強力な暗号化をアップル製品の売りにした。その後、強力過ぎる暗号化は2016年にFBIとの対立をもたらし、何十年も続く暗号化政策の議論を再燃させた
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