ある女性がゲノム配列を解析した時、一卵性双生児の姉妹のプライバシー問題が持ち上がった。 by Emily Mullin2016.11.23 16 1 1 0 2013年のニテンソンの結婚式で、双子の姉妹サマンサ・シリット(左)と アリエル・シリット・ニテンソン(右) 2015年8月、サマンサ・シリットは採血のために主治医を訪れた。人類遺伝学を専門とするハーバード大学の博士候補であるサマンサは、人間のDNAの全情報が得られる検査「全ゲノム配列決定(WGS:Whole Genome Sequencing)」で、自分の遺伝子の秘密を解明したくてうずうずしていた。 WGS等の遺伝子検査前にはインフォームドコンセントが必要だ。しかし米国には、自分の遺伝子情報の取り扱いを制限したり、同意のプロセスで、患者の家族に参加を要求したりする法律はない。問題は、個人の遺伝子は誰のものか、である。家族には多くの共