【ワシントン=今井隆、ジャカルタ=池田慶太】日豪両政府が協議開始で合意した豪州の新型潜水艦に関する共同開発に、米国が加わる方向で検討を開始したことが分かった。 日米豪関係筋が27日、明らかにした。豪州政府が、艦体は日本製、システムや兵器は米国製の導入を希望しているためだ。太平洋に面する日米豪3か国による潜水艦の共同開発が実現すれば、これまで共同訓練の段階にとどまっていた軍事面での協力関係が新段階に入ることになる。 日米豪は11月に豪州で開催される主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)の際、7年ぶりとなる3か国首脳会談を行う見通しだ。軍事協力について協議する中で、潜水艦共同開発に関しても非公式に意見交換する方向で調整している。これに先立ち、今月16日の日豪防衛相会談では2か国間の共同開発に向け、協議を開始することで合意した。