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ブックマーク / thisistanaka.blog66.fc2.com (15)

  • コンテンポラリーラインの30mmF1.4レンズ 《 その5 》

    シグマ・30mmF1.4 DC DN+オリンパス・PEN-F 5~6年ぐらい前からシグマは、良い方向に大きく変化してきているように感じる。シグマの創業者でもあり優れた技術者でもあった先代の故山木会長から、現社長の山木さんにバトンタッチされたころからだろうか。 先代山木会長はシグマを「レンズメーカー」としてではなく「カメラメーカー」として育てていくことに熱い情熱を持っておられたようだ。フィルムカメラの時代からこつこつと一眼レフやコンパクトカメラを作り続けてきた。その流れがフォビオンを子会社化したことにつながっているのだろう。 シグマにとってカメラ作りはなかなか儲けにはならない事業だ。交換レンズで得た利益をカメラづくりに投資しているかのようだ。でも、苦労しながらも山木社長が先代の意思を受け継いでカメラを作り続けていくことは、ブランドイメージを高めるなどシグマにとっては「良い効果」をもたらしてい

    コンテンポラリーラインの30mmF1.4レンズ 《 その5 》
  • ユーザーが育てていくカメラ

    リコーイメージング・PENTAX K-1+smc PENTAX-A 15mmF3.5 PENTAX K-1はとても「感じの良い」カメラだ、ほんと。 そりゃあ、言うまでもないが完全完璧100%のカメラではない。しかし、キヤノンのカメラで感じる「そっけなさ」がない。ニコンのカメラように「威張ったところ」もない。ソニーのカメラのように「お金持ち大歓迎的」なところもない。 K-1には"写真的庶民"にそっと寄り添ってくれるような暖かさと優しさが感じられる(ぼくの勝手な感想ではありますが)。 秀才三羽がらすのニコン、キヤノン、ソニーにはない(欠けている)、もう1つの大切なカメラの魅力がK-1にはあるようだ。 AFが遅いっ、AFがウルさいッ、と皆さんPENTAXのカメラに文句を言う。K-1も同じようにそれについてボロかすに言うのを何度も聞いたし見たこともある。面と向かってそんな苦情を言われているリコーイ

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  • K-1のスタイリングと、ホールディング性

    リコーイメージング・PENTAX K-1+HD PENTAX-D FA15~30mmF2.8ED SDM WR K-1の外観デザイン(スタイリング)で、特徴的なことが2つあるように思う。 1つはペンタプリズム上部が"四角錐状"に尖っていること。 フィルムカメラではペンタ頂部は尖っているものが多く、それが「一眼レフカメラ」のスタイル的な特徴のひとつでもあった。ところがデジタルカメラの時代になって(ストロボがペンタ部に内蔵されるようになったこともあるが)、ペンタ部は平らや丸味をおびた形状ばかりになっていた。K-1を初めて見た時ペンタ頂部が「正統一眼レフカメラスタイル」をしている。そのことに(まったく超個人的な印象だけど)懐かしくてホッとした ━━ こうした外観デザインについては趣味趣向、好き嫌いで評価が分かれてしまうが、ぼくは好きだ。 もう1つのスタイリングの特徴は、ボディ上部(軍艦部)に配置

    K-1のスタイリングと、ホールディング性
  • K-1にはレンズキットモデルの販売はなし

    リコーイメージング・PENTAX K-1+HD PENTAX-D FA 28~105mmF3.5~5.6ED DC WR レンズ交換式カメラの新型が発売されるとき、一般的にだがボディとレンズをセットにした"レンズキット"モデルが用意される。レンズとセットにすることで安い価格設定にして購入を促進しようという狙いがある。 ところがK-1では、キット用レンズにぴったりの新型FA28~105mmF3.5~5.6があるというのにキットモデルにせず、ボディ単体のみの販売である。 ニコンのD5やキヤノンのEOS 1D X Mk2などのフラッグシップ機種では、以前から当然のようにキットモデルは用意されていない。新規に購入するというユーザーが少ないこともあるが、そうしたフラッグシップ機を購入するユーザーはすでにたくさんの交換レンズを揃えている場合が多いからだ。 富士フイルムのX-Pro2ではキットモデルが用

    K-1にはレンズキットモデルの販売はなし
  • 一眼レフカメラメーカーは、いまたった3社しかない

    リコーイメージング・PENTAX K-1+HD PENTAX-D FA 28~105mmF3.5~5.6ED DC WR 現在、一眼レフカメラを作り続けているメーカーは3社しかない。ニコン、キヤノン、そしてリコーイメージング。 ソニーもシグマも、つい最近まで一眼レフを作ってきたが、ご存じのようにソニーはトランスルーセントミラー方式を採用して可動式反射ミラーもペンタプリズムもなくしてしまった。シグマはSDシリーズで頑張ってきたがとうとうミラーレスのほうに方向転換してしまった。 奇しくも、今年2016年春にその3社から、3社にとっての"フラッグシップ機種"の最新モデルが発表された。 いずれもフルサイズの判デジタル一眼レフカメラである。ニコンはD5、キヤノンがEOS-1D X Mk2、リコーイメージングからはPENTAXブランドとしては初めてのフルサイズ判であるK-1だ。 業務用カメラでもあるD

    一眼レフカメラメーカーは、いまたった3社しかない
  • メニュー画面文字の書体が新しくなった

    リコーイメージング・PENTAX・K-S1+DA 35mmF2 AL 日、10月10日配信(第25号)の@niftyメールマガジン「明日からの写真術」は、60周年を迎えたライカM型のデジタルカメラの新製品と画期的な提案(600台限定のLEICA M Edition 60のコンセプトに注目)や、いま各社のカメラ内でやっているレンズ補正の画像処理について考察、そして、うまくなるための「カメラ基礎講座」は第6回目、誰でもが知っているようでじつは知らない露出モードのあれこれについて。 ローパスフィルターを外しても、偽色やモアレを大幅に目立たなくできるローパスセレクターの機構をこのK-S1にも組み込んでいる。K-3で始めて搭載された、解像感を落とさずに偽色モアレを目立たなくする画期的な機構である。K-S1のローパスセレクターは「OFFとON(タイプ1と2)」の3パターンが選べるのもK-3と同じであ

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  • PENTAX一眼レフカメラの中で画質はトップ

    一眼レフカメラは ━━ ミラーレスカメラもそうだが、いま、どのメーカーもとにかく「小さく軽く」することを最優先(とはちょっと言い過ぎだけど)にしているような、そんな気もする。「小さく軽く」を優先するために、カメラにとって大切な機能や機構が、省略または"二の次"になってしまう、なんてこともなくもない。 このK-S1だって、少しでも「小さく軽く」するを優先させたために、防塵防滴の機構を入れなかったみたい。もちろん、コストダウンして、より低価格のカメラを作るという重要な目的もあったのだろうけど、それはそれとして、防塵防滴の機能を入れたからといって、はたしてカメラがどれほ「大きく重く」なったか、大いに疑問だなあ。 ミラーレスカメラはともかくとして、一眼レフカメラは少しぐらい「大きく重く」ても、ぼくはへいちゃらだ。ミラーレスカメラではなく一眼レフカメラを使うときは、それなりの「覚悟」をして使っていま

    PENTAX一眼レフカメラの中で画質はトップ
  • 富士フイルムXFレンズの「大三元」

    富士フイルム・X-T1+XF18~135mmF3.5~5.6 R LM OIS WR 先月下旬、富士フイルムからXシリーズ用交換レンズの開発ロードマップの更新が発表された。それによると新しく中望遠の90mmF2がラインナップに加わることがわかり、現在13が発売されているけど、今後5のレンズが今年から来年にかけて発売される予定となった。これでカールツアイスの3の単焦点レンズを含めれば、2015年中には合計21"以上"のレンズラインナップが揃うことになる。 2012年2月発売のX-Pro1から始まったレンズ交換式Xシリーズカメラだが、たった2~3年のあいだにこれだけ多くのレンズを揃えてきた富士フイルムの「がんばり」に驚かされる。 なおかつXシリーズ用の交換レンズのどれもが、素晴らしい描写性能で新しいレンズが発表されるたびに、その写りの良さに感服させられる(とくにXFレンズシリーズ)。

    富士フイルムXFレンズの「大三元」
  • 1秒と言えば「おじぃーちゃん」なのだ

    富士フイルム・X-T1+XF18~135mmF3.5~5.6 R LM OIS WR 自慢するわけじゃぁないが、ぼくは、カメラやレンズに手ぶれ補正の機構が内蔵されはじめた初期からずっーと使い続けてきている。カメラはニコンのVRコンパクトカメラ、レンズはキヤノンのIS望遠ズームから(いまでも事務所のどこかに転がってるはず)、あれやこれや、ほんとたくさん使ってきているからして手ぶれ補正については一家言ある(自慢してるけど)。 手ぶれ補正一家言のぼくが、強く感動したのがフジのXF18~135mmズームだった。使って、いや驚きましたね、その手ぶれ補正の効きの凄さに。 手ぶれ補正の効き具合を表す数値については、数年前までは各社バラバラだった。共通基準がなかった。各メーカーが独自の手ぶれ補正テストをおこなって、それをもとにして「シャッタースピード相当で何段」とか言っていたわけだが、1年ほど前だったかC

    1秒と言えば「おじぃーちゃん」なのだ
  • おしらせ

    富士フイルム・X-T1+XF35mmF1.4 R 明後日、13日(木)から16日(日)まで横浜で「CP+2014」が始まる。ぼくはオリンパスとリコーイメージングのブースで話をする。 オリンパスでは「高画質の秘密」と題して、画質担当者(豊田さん)とレンズ設計者(加藤さん)のお二人にあれこれオリンパスのカメラの画質について尋ねるというもの。 オリンパスの、とくにE-M1やE-M10の画質の良さの仕組みなどがわかると思う。 いっぽう、リコーイメージングのほうは「ペンタックス・リコーの秘密に迫る!」と題して ―― なんだか「秘密」ばかりですがぼくがタイトルつけたわけじゃない ―― 参考出品の新型645Dを手にしながら、それについて企画担当者(前川さん)にガシガシと聞いてみるという内容。 このぼくたちの話を聞けば、近々、正式発表される新型645Dがどんなカメラなのか、カンのいい人はよくわかると思う。

    おしらせ
    tetrahymena
    tetrahymena 2014/02/13
    “短期間だけど、まだ試作品レベルのXF56mmF1.2を使ってみたけど、うぉーっ、の写りをする。X-T1と組み合わせて使うと、めちゃ写真がうまくなったような気分。”
  • ローパスセレクターってナンだ?

    リコーイメージング・PENTAX K-3+HD DA-Limited 70mmF2.4 このページ右の「明日からの写真術」のアイコンは、ぼくが新しくはじめた有料メールマガジンの紹介です。読んで愉しい役に立つ情報をどんどんと充実させていく予定。発展型メールマガジン。Q&Aコーナーもありますぞ。 PENTAX・K-3のローパスセレクターの機構を理解するには、まず、光学ローパスフィルターがナニをやっているのかを知っておかないとわかりにくい。 一般的に光学ローパスフィルターは2枚がワンセットになっている。水平方向と垂直方向に光を分離させる光学ローパスフィルターである。水平/垂直方向に分離された「4」の光は規則正しく並んだベイヤー方式のRGBGのそれぞれのピクセルめがけて(ズレることなく)真っ直ぐあたる(露光される)。これが4点分離方式。 一の光をサブミクロン単位で4つに分離するということは、簡

    ローパスセレクターってナンだ?
  • K-3のローパスセレクター

    PENTAX・K-3のローパスセレクターは、RGBGの4つのピクセルの中心部を"くるりっ"と高速で円を描くように回転させることで光学ローパスフィルターと同じ効果を出しているらしい。 その回転方向は「左回り」。 どうして左回りなのかは、K-3の体感&トークライブのイベントでおこなう開発者インタビューで聞いてみるつもり。 K-3はローパスセレクター機能のほか、最高約8.3コマ/秒の高速連写ができたり、AFもAEの機構も大幅リニューアルさせるなどフルモデルチェンジされた意欲的なカメラだ。 デザインが旧型と同じじゃないかと思われるでしょうけど、それにはキチンとした理由があるんですって。 ところで、限定2000台のK-3シルバーモデルだけど、発表したばかりなのにもう残りは数台ぐらいしかないということを聞いたけど、ほんとかな。

    K-3のローパスセレクター
  • ディスタゴンタイプのカール・ツアイスレンズ

    富士フイルム・X-Pro1+カール・ツアイス・Touit 2.8/12 カール・ツアイス(Carl Zeiss)から、富士フイルムのXシリーズとソニーのNEXシリーズの2つのミラーレスカメラ用交換レンズが2種類が"新発売"されることになった。それぞれ「Xマウント」と「Eマウント」の計4が用意されている。そのひとつが「Touit 2.8/12」で、もうひとつが「Touit 1.8/32」である。 古くはともかく、最近のCarl Zeissブランドのレンズは、「ソニー製」、「コシナ製」などがあるが、いずれも販売元はソニーだったりコシナである。ところが、これらTouitレンズはCarl Zeiss自身が販売をおこなうという。 「Touit 2.8/12」について(ヘンてこなレンズ名表記だ)コレを説明すると、「Touit」、これはツゥイートと読む(らしい)。ミラーレスカメラ用の交換レンズに付ける

    ディスタゴンタイプのカール・ツアイスレンズ
  • レンズ名称の怪

    ペンタックス・PENTAX Q+01 STANDARD PRIME コムツカしい説明をすればキリがなく、またその内容も実はおもしろいのだけど、でも、このPENTAX Qは、そんなことどーでもエエやないの、とも思えるカメラだ。使って愉しければそれでいい、キレイに良く写ればもっといい、持ってて「おおっ」と人から注目されればさらにいい、そんなカメラのような気もする。理屈っぽいことを言ってこのカメラの話をすれば、つるんつるんとスベってしまいそうだ。 ということを前提にした上で、いま使っている交換レンズの「01 STANDARD PRIME」だけは、あまりにもヘンテコな名称なので、(いちおう)説明しておかなくてはなるまい。「01 標準 単焦点」ってナンなのよ、それがレンズ名なのか、だ。 PENTAX Qの発表と同時に交換レンズが「5」ラインナップされた。単焦点レンズとズームレンズ、それと3の“お

    レンズ名称の怪
  • 京都・清水寺の本堂

    ペンタックス・K-x+DA 50?200mmF4?5.6 ED 雑誌のテストレポート(今月のデジタルフォト誌)用に、と貸してもらったK-xは最初はホワイトだったのだが、それを持って歩いて街角スナップをするにはあまりにも目立ちすぎて、狙っているような写真を撮るのが難しい気がして無理を言ってブラックに交換してもらった。というと、そうか、おまえはやはりカメラは目立たない渋いブラックの方が好きなのか、と思われてしまいそうだが、いやそれは違う。 むろん、撮影目的によってはできるだけ目立たないブラックのカメラでないと困る場合あるが、そうじゃなく、撮ったり撮られたすることを精一杯愉しむような場合には、陰気くさいブラックのカメラだとナンだかもうひとつ盛り上がらない。とくにデジタル一眼のブラックボディなんて没個性的だし、ぼくはあまり魅力を感じない。ただし、ブラックでないと似合わないスタイルのカメラや、ブラッ

    京都・清水寺の本堂
    tetrahymena
    tetrahymena 2009/10/28
    645Digitalの話が。「順調に進んでますよ、期待してもらっていいですよ、うふふふ」
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