自民党の石破政調会長は3日、民主党代表選に立候補している小沢一郎前幹事長が検察審査会のあり方に批判的見解を示したことについて、「政治家の姿勢としていかなるものか」と疑問を呈した。国会内で記者団に語った。 石破氏は、「検察審は、検察の独走を許さないために市民の視線から設けられたもので、素人の集まりだというのは事実誤認だ」と指摘。その上で、小沢氏がかつて検察の捜査を批判していたことを念頭に、「検察の無謬性(むびゅうせい)にいつからそんな信仰をするようになったのか、理解できない」と皮肉った。
民主党の小沢一郎前幹事長は3日午前の民放番組で、自らの資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件を扱っている検察審査会について、「一般の素人の人が、それをいいとか悪いとかいう今の仕組みが果たしていいのかどうかという議論は出てくる」と述べ、制度見直しもあり得るとの考えを示した。 小沢氏は、検察審査会が強制起訴を議決すれば、「堂々と受けて自分の潔白を主張したい」と強調。さらに、「強制力を持った捜査当局が捜査して何もなかった」と無実を主張した。 小沢氏の資金管理団体を舞台にした事件は、東京第5検察審査会が4月、「起訴相当」と議決。10月にも2度目の議決をする可能性があり、再び起訴すべきだと議決すれば、通常は強制起訴される。
民主党代表選で菅直人首相の支持を表明している閣僚らは3日午前の記者会見で、小沢一郎前幹事長の代表選公約に次々と批判の声を上げた。 小沢氏が来年度予算編成での一律1割削減方針を「旧態依然」と批判していることに対し、前原誠司国土交通相は「今までの閣議、閣僚懇談会の経緯をご存じないのではないか。公共事業はマニフェストに沿って4年でやるべき削減を1年でやった」と反論した。野田佳彦財務相も「小沢氏は官僚主導と言うが、かなり誤解している」と述べた。 小沢氏の主張に対しては、前原氏が「ひも付き補助金をなくすと言いながら、高速道路建設は国が(財源を)渡して後押しすると言う。新たなひも付き補助金をつくることで、矛盾している」と批判。野田佳彦財務相も「子ども手当の月額2万6千円(の満額支給)。一方で所得税減税にも触れているが、どう財源を確保するのか」と述べ、財源に懸念を示した。 一方、玄葉光一郎公務員制
環境技術立国として日本が復活するためにはベンチャー企業の育成がカギになる――。こう語るのは大阪ガスで研究者として活躍した後で、二酸化炭素回収の透過膜を開発するルネッサンス・エナジー・リサーチの岡田治社長だ。 岡田氏は2004年に退社した後、資金繰りなどで苦労したが、今では世界が注目する技術を開発できている。日本では米国などと異なり、環境技術を評価するVC(ベンチャーキャピタル)が少ないことが課題であり、岡田氏もそれで苦労した。 そんな岡田氏を支援したのが住友商事だった。ベンチャー企業と総合商社が強力なタッグを組めば、環境ベンチャーを日本でも数多く育てることが可能かもしれない。ルネッサンスの岡田社長と、住友商事の執行役員である溝渕寛明・新事業推進本部長に聞いた。 (聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)
「飛行機事故は自動車事故より少ないが、飛行機が落ちると絶対に助からない」あるいは「金属の塊が空を飛ぶなんて信用できない」といった理由で絶対に飛行機に乗らない主義を貫いているという人も存在しますが、大抵の人は、旅客機に乗るたびに「今日死ぬかもしれない」と意識することはないのではないでしょうか。 しかし、わずかな確率ながら、旅客機に乗る際にはその飛行機が事故に遭って死んでしまう可能性は確かにあるわけで、その確率は、開発途上国の旅客機では先進国の13倍も高いことが明らかになりました。 詳細は以下から。Airline passengers in developing countries face 13 times crash risk as US MIT Sloan School of Management(マサチューセッツ工科大学スローン経営学校)のオペレーションズ・リサーチの教授で航空安全の専
「100万円玉」を1億2000万枚鋳造して、全国民に1枚ずつ給付する。あるいは、「1兆円玉」を20枚鋳造して、景気対策の財源に充てる。荒唐無稽に聞こえるが、マネーとは何か、デフレ対策とは何かを考える上で、意味のある思考実験である。結論から言えば、中央銀行が健全な金融政策から逸脱しないのであれば、100万円玉や1兆円玉は、日本経済をデフレから救える数少ない強力な手段である。 バブル後の日本経済の長期低迷は、失われた10年、20年などと表現される。しかし資産バブルが崩壊しても、実際には日本のマクロ実物経済は何も失っていない。国土の評価額は3分の1に減ったかもしれないが、38万平方キロメートルの国土面積は全く減っていない。ストックの評価額が変わったからといって、フローの実質GDPやその成長率が長期にわたって低迷する必然性はない(脚注1)。 日本経済の問題は、バブル崩壊後長期間にわたって、物価が下
民主党代表選に臨む菅直人首相(63)と小沢一郎前幹事長(68)は2日、日本記者クラブ主催の討論会に出席。政策論争を戦わせる一方で、恒例の「揮毫(きごう)」を記した。菅氏は『初心を貫く 平成二十二年九月二日 菅直人』と丁寧に筆を運び、小沢氏は現在の心境を「真っ白」とおどけ「小沢一郎」とだけ書いた。そこでサンケイスポーツは「筆跡診断」の緊急企画。「日本筆跡診断士協会」の森岡恒舟(もりおか・こうしゅう)会長(77)に鑑定を依頼した。★総理続投でも失言などでつまずきも 言いたくないが、「初心を貫く 平成二十二年九月二日 菅直人」と書かれた揮毫の中の初心の「初」の字が誤字だ。「初」は本来なら「ころもへん」のはずなのに「しめすへん」になっている。政治家の筆跡診断で、誤字を書いた人のものを診るのは、それこそ「初」めてだ。 こういった間違いは、細かい仕上げをする能力が足りないことの表れで、代表選で勝ち、総
公開討論会に先立ち小沢一郎、菅直人両氏はそれぞれ揮毫した。菅氏は「初心」のころもへんの点を入れ忘れた(栗橋隆悦撮影) 民主党の小沢一郎前幹事長は2日、日本記者クラブが主催した菅直人首相との討論会前に、控室で主催者側から恒例となっている揮毫(きごう)を求められると、力強い文字で「小沢一郎」とだけ書いた。 「今日の気持ちを」と再度促されたが、小沢氏は「真っ白」とおどけながら答え、筆は取らなかった。 これに対し首相は「初心を貫く 平成二十二年九月二日 菅直人」と記した。 もっとも首相は「初心」の「ころもへん」の点を入れ忘れ、「しめすへん」になってしまった。
8月30日に、政府・日銀が金融緩和政策と経済対策を公表したが、その効果は1日と持たず、円相場は円高に振れた。世界的に見ても、経済成長率は低く、政府は膨大な債務を抱え、政治は混乱している。本来なら、円が売られる要因を抱えていながら出現した「おかしな円高」は、なぜ起こったのか。まずは、今回の円高の要因を整理してみよう。 第1の要因は、アメリカの短期金利の低下が、長期金利の低下にまで波及し、日本の実質金利が高くなってしまったことだ。8月には米FRB(連邦準備制度理事会)が、保有するモーゲージ証券などの償還資金を、米国債の購入に当てる金融緩和政策を維持することを決定し、長期金利の低下が進んだ。 プロの投資家たちは、名目金利からインフレ率を差し引いた実質金利を基準にしてマネーを動かす。ごく大雑把にいえば、日米の名目の短期金利はほぼ0%で同じ。にもかかわらず、米国のインフレ率は2%弱で、日本はマイナス
沖縄県名護市の公立中学校の養護教諭が5年以上前から、保護者や校長、校医の了解を得ずに、民間療法「ホメオパシー」で使う「レメディー」という砂糖玉を、保健室で生徒に日常的に渡していたことがわかった。複数の生徒や卒業生によると、教諭は「普通の薬はいけない」と話していたという。保健室に特別の装置を持ち込み、砂糖玉を加工していたという。校長や同市教育委員会は本人から事情を聴き、中止するよう指導した。 この養護教諭は、普及団体「日本ホメオパシー医学協会」が認定する療法家。卒業生によると、この中学校に赴任した2006年度当時から、体調不良を訴える生徒にホメオパシー療法で使うレメディーという砂糖玉を渡していたという。レメディーは、植物や昆虫の成分など「症状を起こす物質」を水に薄めて、しみこませた砂糖玉。 日本学術会議は先月下旬、ホメオパシーについて「科学的根拠がなく荒唐無稽(こうとうむけい)」とする会
3日午前8時半ごろ、静岡県長泉町のJR東海三島車両所構内で、東海道新幹線のポイント(分岐器)が切り替わらなくなった。この影響で、駅に回送できなくなり、三島発東京行き「こだま810号」(16両編成)が42分遅れ、約500人に影響した。 JR東海によると、制御する機器に体長約2センチの虫1匹が入り込んで電気が流れなくなり、分岐器が切り替わらなくなったという。虫はゴキブリかカメムシとみられ、死んでいた。担当者は「制御機器は密閉されており、本来、虫など入らない。東海道新幹線では同種トラブルは初めて」としている。
韓国ロッテグループのファストフードチェーン、韓国ロッテリアは2日、日本でハンバーガー店を展開する「バーガーキング・ジャパン」を買収したことを明らかにした。聯合ニュースが報じた。 買収額は100円で、負債約14億円を引き継ぐのが条件。 同ニュースによると、バーガーキングはロッテグループ系列の日本のロッテリアが2007年から運営、現在は日本国内に35店舗を展開するが、赤字が続いていた。日本のロッテリアが国内事業に注力するため、海外展開に積極的な韓国ロッテリアに売却されることになった。 バーガーキング・ジャパンの昨年の売り上げは19億6000万円。韓国ロッテリアは13年までに日本国内のバーガーキング店舗をさらに100店増やす計画という。(共同)
[再掲]以前、CNETに掲載したもの。CNETが買収されたときに記事が削除されたため: *超大企業 o 基本的に中は学校に近いです。上司は先生みたいなものです。 o 自分ができる仕事の範囲は狭いです。 o 自分の部門の仕事しかしません。 o あなたの会社がテレビCMに出たりします。または自分がかかわっている製品がテレビに出たりすることもあります。 o 初対面の方に仕事のことを聞かれるても説明が非常に楽です。 o コンパで「へー!」とか「そこの製品使ってるー」とか言われることが多いです。正直うれしいです。 o あなたが独身男性の場合、彼女の父親がすごく安心してくれます。 o 住宅ローンの審査がすぐ通ります。 o 会社の成長や衰退が実感できません。 o まず会社はつぶれません。少々の赤字でも銀行や取引先がつぶさせません。 o つまらない仕事も多いです。 o 正直、なんでこの仕事をしなきゃいけな
前原誠司国土交通相は3日の記者会見で、民主党の小沢一郎前幹事長が、国が使い道を決める中央からの「ひもつき補助金」を廃止して「一括交付金化」し、財源を捻(ねん)出(しゅつ)すると主張していることを批判した。前原氏は「マニフェスト(政権公約)で(公共事業費を)4年間で1・3兆円削るとは言ったが、さらに4割、5割削って、財源に回す話はしていない。小沢さんは地域の再生を主張するが、ある程度の公共事業費がなければ、地域の再生は図れない」と指摘した。 また、「ひも付き補助金はなくすといいながら、(小沢氏の案の)高速道路は国が都道府県に渡して建設を後押しするというのは、新たなひも付き補助金をつくることで、まったく矛盾する」と述べた。 さらに「多くの国民の方が、3カ月前に政治とカネの問題で責任とって幹事長を辞めた人が代表選挙に出るのはどうかという思いを持っている」と強調した。
【ベルリン=松井健】ドイツ連邦銀行の理事がイスラム系移民やユダヤ人に対する差別的な発言を繰り返し、激しい議論を呼んでいる。ホロコーストなどナチス時代の教訓から民族差別に敏感な同国では、連銀に対し理事の解任要求が強まっている。 連銀のザラツィン理事は8月30日、「自壊していくドイツ」という著書を発売し、「トルコやアラブなどイスラム圏からの移民の就業意欲や教育レベルは低く、ドイツ社会に溶け込もうとしない」「ドイツ人が自分の国の中でよそ者になるかもしれない」などと主張した。さらに、発売前後にメディアの取材に対し、「ユダヤ人やバスク人は特定の遺伝子を持っている」などと発言した。 これに対し、メルケル首相が「まったく容認できない」と発言するなど、政界や主要メディアからは批判が集中。野党の社会民主党も党員のザラツィン理事を除名する方針を打ち出している。 ドイツ連銀は政府からの独立性が保障されてお
【ワシントン=望月洋嗣、井上道夫】イスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長は2日、パレスチナ和平についての直接交渉をワシントンで再開し、今後1年間にわたり、2週間に一度のペースで交渉を続けることで合意した。次回は14、15日に中東で会談し、クリントン米国務長官も駆けつける見通しだ。 両首脳は米国務省でクリントン長官を交えた3者会談をした後、1年9カ月ぶりの直接交渉に臨んだ。同長官は3者会談を前に声明を読み上げ、「我々は過去にも交渉のテーブルについており、先行きがどれだけ困難かを知っている」と述べつつ、両当事者に忍耐強い交渉を要請。「我々は核心の課題を1年以内に解決できる」と訴えた。 これに対し、ネタニヤフ氏は「永続的な本当の和平は、互いに痛みを伴う譲歩によってのみ達成できる。核心的な課題で合意せねばならない」と述べ、境界画定などに取り組む姿勢を表明。「紛争は1世紀近
民主党の小沢一郎前幹事長は3日午前、テレビ朝日の番組に出演し、沖縄県に駐留する米海兵隊について「実戦部隊はいらない」と述べ、全面撤退すべきだとの考えを示した。理由として「米国の戦略も軍事技術の発達などで前線に大兵力を置く必要がないという判断だ。だから欧州からもみんな引き上げている」と語った。 米軍普天間飛行場(沖縄県宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)の移設問題では、鳩山由紀夫前首相が鹿児島県・徳之島などへの県外移設を模索したことに関し、「鳩山氏にその経過や話し合いの内容を十分聞いた上でやろうと思う」と述べ、県外移設を検討する考えを示唆した。 一方で、名護市辺(へ)野(の)古(こ)への移設を明記した5月の日米共同声明についても「尊重しなければならない」と強調した。「小沢首相」の場合、こうした矛盾した発言で再び事態が迷走することも予想される。
菅直人首相(63)、小沢一郎前幹事長(68)によるガチンコ勝負の9・14民主党代表選。1日の告示直前まで鳩山由紀夫前首相らが、激突回避に向けて一本化調整に動いたが、土壇場で決裂した背景には、「脱小沢」路線を旗印に、首相再選を支持する前原誠司国土交通相(48)の“出馬宣言”があった。一体、どんな駆け引きがあったのか−。(夕刊フジ) 「国民の目からみて不透明な取引をするべきではない。ポストを約束して一本化するのは厳に慎むべきだ。代表選をしても党が割れることはない」 前原氏は告示前日の8月31日の記者会見で、民主党代表選をめぐって首相と小沢氏による会談で、小沢氏の出馬回避を探る動きがでていることをこう批判した。 背景には、鳩山氏や輿石東参院議員会長らが一本化調整を仕掛けていたことがある。実際、前日の30日夜に鳩山氏が首相公邸を訪れ、「脱小沢」の旗を降ろし、首相と小沢、鳩山両氏の「トロイカ」に輿石
民主党代表選会見中、菅直人首相の意見終了後、右手をあげ反論する小沢一郎前幹事長(右)=1日午後、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ(矢島康弘撮影) 「この官邸は近代的で美しい。ここの主人になるには、かなりの競争があるでしょう」(サパテロ・スペイン首相) 「今も競争しています。あははっ」(菅直人首相) 1日夜、日本・スペイン首脳会談でも民主党代表選が話題になった。前幹事長の小沢一郎との決戦に突入した菅の興奮はまだ冷めていなかった。 同日夕、都内で開かれた菅と小沢の共同会見は、いきなり「ネガティブキャンペーン」の場となった。 「小沢さんの国会での首相としての行動も、率直に言って想像がつきにくい。予算委員会に長い間、座っているなんて、なかなか想像できないものですから」 菅は、衆院本会議で長く座っていることが少ない小沢に強烈な皮肉を放った。 内心ムッとしたに違いない小沢だが「私も20年以上前に閣
普天間飛行場移設問題 嘉手納基地見ず…食事や土産探し 沖縄基地問題議員懇2010年8月28日 【嘉手納】27日に道の駅かでなから嘉手納基地を視察予定だった沖縄等米軍基地問題議員懇談会(会長・川内博史民主党衆院議員)のメンバーのほとんどが「飛行機の時間」を理由に騒音被害が激しい嘉手納基地を直接見ずに沖縄を去った。ところが「時間がない」はずなのに、道の駅内のレストランで食事したり、中には土産品店に立ち寄る議員も。基地被害の実態を知り、基地問題解決を、と意気込んでいたはずだが、道の駅での行動には視察自体の意義が問われそうだ。 懇談会のメンバーはこの日、午前11時半ごろ道の駅を訪れ、嘉手納町職員から基地の概要などを1階の休憩所で30分程度聞く予定だった。日程が押したため、説明会は10分程度に短縮された。説明会を短縮したにもかかわらず、懇談会メンバーは説明会後、道の駅2階のレストランで食事をした
来年3月に全線開業する九州新幹線鹿児島ルートの停車駅をめぐり、JR九州に沿線自治体から「わが駅に停車を」と要望が相次いでいる。山陽新幹線を運行するJR西日本は「停車駅を減らし、航空機に勝てる新幹線を」との姿勢を崩さない。JR九州は、地域の熱意と対航空機競争との狭間(はざま)で苦しんでいる。(小路克明) ■久留米vs新鳥栖 九州新幹線「さくら」の歓迎式が2日、久留米駅(福岡県久留米市)と新鳥栖駅(佐賀県鳥栖市)で行われた。楢原利則・久留米市長と、橋本康志・鳥栖市長は異口同音に「1本でも多くの停車を目指して努力する」と語った。 両駅間はわずか5キロ。停車駅の綱引きはまさに真剣勝負だ。 楢原市長は「久留米駅は在来線との併設駅で、連結がいい。また(人口約30万人の)久留米の規模もJRに考えてもらえるよう今後も要望していく」と話す。 一方、高速道路の東西南北を結ぶ鳥栖ジャンクションを抱え「九州交通の
民主党代表選に立候補した菅直人首相と小沢一郎前幹事長による2日の公開討論会(日本記者クラブ主催)でかいま見えたのは、日本の次期最高指導者候補2人に共通したうつろさだった。小沢氏への敵(てき)愾(がい)心はむき出しにしても、具体的政策はあやふやな首相と、いつになく能弁で丁寧に質疑に応じたにもかかわらず、実は何も語っていない小沢氏。両者の舌戦からは、日本の明日は見えてこなかった。(阿比留瑠比) ■小沢氏当てこすり 「お金にまみれた政治文化を変えなければならない」「小沢さんの政治のあり方は、お金と数の原理が色濃くある」 首相は討論会で、政治資金問題を抱え、党内で事実上の「小沢派」づくりに熱心だった小沢氏に繰り返しジャブを放ち続けた。 この日の首相の作戦は小沢氏の「弱点」を国民に印象づけるというイメージ戦術にあったようだ。自民党旧田中派直系である小沢氏に代表される「古い政治」からの脱却を強く訴えた
菅直人首相(民主党代表)と小沢一郎前幹事長は2日、日本記者クラブ主催の公開討論会に臨んだ。菅氏は「お金にまみれた政治文化を変えなければならない」と強調。小沢氏は「官僚任せの政治行政ではなく、政治家が主導する政治を実現する」と訴えた。 公開討論会の詳細は以下の通り。【小沢氏冒頭発言】「このたびの民主党の代表選に立候補することになりました小沢一郎でございます。先ほどお話ありましたように、民主党の代表は今日では政権運営の最高責任者を選ぶということにあります。したがいまして、私自身、今日のような大変厳しい、困難な時期にトップリーダーとして、その責任を果たすことができるのかどうか、今回の代表選に出馬すべきかどうか、思い悩みました。しかし、一方で、今日の日本の社会を見るときに毎日、毎日、人殺しの話、親殺し、子殺しにはじまりまして、そういう本当に信じられないような報道がなされております。また、自ら命を絶
(2010年9月2日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アンディ・ウォーホルはかつて、将来は誰もが15分間は有名になると予想した。日本人はもっと平等主義の制度を完成させつつあり、ここでは誰もが15分は首相になれる。 確かに、この制度が未完であることは認めざるを得ない。菅直人氏は不相応に、もう3カ月間も首相の座にしがみついている。だが、多少の運に恵まれれば、小沢一郎氏が今月の党代表選挙で彼を破り、日本を15分という目標に近づけてくれるだろう。 20年間で14人の首相、民主党になってから交代の周期が加速 少し真面目になってみても、日本には、バブル崩壊後の20年間で実に14人もの首相がいた。同じ時期にイタリアがどうにかこなした数の2倍である。2006年に小泉純一郎氏が退任して以降は、日本の首相の在任期間は平均して1人12カ月にも満たない。 1年前に政権を取った民主党は、状況を安定させるどころか、
民主党代表選挙は菅直人首相と小沢一郎前幹事長の一騎打ちとなった。事前に話し合い調整の動きがあったが、決裂した。決裂した原因はまだ表面化していないが、小沢氏側が幹事長職への復帰を求めたのに対し、菅氏側が拒否したというのが真相だろう。かねて菅陣営には、民由合併の際、30人だった小沢グループが160人を誇る軍勢に成長したのは「党のカネで私兵を養成したからだ」という強い不快感がある。 ◆政治とカネに頬かぶり 代表選が裏の人事の駆け引きなしで争われるのは結構だが、そもそも3カ月前に辞任した小沢氏が代表選に出る資格があるのか。辞職の原因となった「政治とカネ」について、小沢氏は何ら弁明責任を果たさず、頬かぶりしたまま代表選に出ようというのである。その恥知らずな政治行動に強い憤りを覚える。また、この任期をもって政界を引退すると明言した鳩山前首相が小沢氏を推す理由は「自分を総理にしてくれた恩返し」だという。
民主党代表選の討論会で議論する菅直人首相=2日午後、東京都千代田区、葛谷晋吾撮影民主党代表選の討論会で議論する民主党の小沢一郎前幹事長=2日午後、東京都千代田区、葛谷晋吾撮影 民主党代表選に立候補した菅直人首相と小沢一郎前幹事長は2日、東京都内で日本記者クラブ主催の討論会に臨んだ。「首相の資質」が焦点となり、菅首相は「カネにまみれた政治文化を変える」と宣言。小沢氏は当選すれば首相に就任すると明言し、「政治とカネ」の問題については「私は逃げない」と語った。 小沢氏は「議院内閣制で最大与党の党首が首相を務めるのは当たり前」と強調。首相と党代表を分離する考え方を「もってのほか」と否定した。健康については「首相という職責は十分知っている。健康的には十分やり抜ける」と語った。 自らの資金管理団体の土地取引事件には「謙虚に受け止めている。私自身責任も感じている」としつつ、「1年余の強制捜査に
新型の豚インフルエンザによる日本の死亡率が世界的に極めて低かったのは、48時間以内に治療を受けた患者が多かったためだ。けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師らのチームが国内で1千人の小児患者を分析してこう結論づけた。3日から香港で開かれるインフル対策の国際会議で発表する。 昨年6月から今年1月までに国内25病院に入院した小児の1千人分(平均年齢6.4歳)を調べた。亡くなったのは1人。症状は65%が息ができなくなるなどの呼吸器障害で、26%が脳症やけいれんなどの神経に障害が出るものだった。9%は脱水症状。 ほぼ全員の984人が抗ウイルス薬を飲んでいた。症状が出てから抗ウイルス薬を飲むまでの時間がわかった667人では、48時間以内に薬を飲んでいたのは89%だった。このうち29%が12時間以内、38%が12〜24時間以内と、さらに早い時期に飲んでいた。 米国では48時間以内は39〜51%にと
谷氏絶叫ガンバロー!…小沢氏決起集会で 谷議員の掛け声で気勢を上げる小沢前幹事長(中央) 事実上の次期首相を決める民主党代表選が1日午前告示され、再選を目指す菅直人首相(63)と小沢一郎前幹事長(68)のガチンコ勝負が幕を開けた。議員票で劣勢が伝えられる菅陣営は、公務で忙しい首相に代わって、伸子夫人(64)が初日から登場。民主党の全衆院議員の事務所を回り、支持を呼びかけた。一方、小沢氏の推薦人になった谷亮子参院議員(34)は、決起集会で「ガンバロー」コールを絶叫。14日の投開票に向けたバトルは「女の戦い」でスタートした。 この日午前、都内で行われた小沢氏の決起集会で、柔道五輪金メダリストの谷亮子参院議員が音頭取りの指名を受け、気合の「ガンバロー」コール三唱。参加した約170人の国会議員(代理出席含む)を前に、小沢氏の“応援団長”として名乗りを上げた。 集会後は「力いっぱいやらせてもらおうと
15〜34歳の非正社員(パートやアルバイトなど)のうち、自身の収入のみで生計を立てている人は30・3%にとどまることが2日、厚生労働省が発表した「若年者雇用実態調査」でわかった。 同世代の正社員は51・6%で、両者の格差が改めて浮き彫りになった。 調査は昨秋、従業員5人以上の1万6886事業所を対象に行い、1万5124人から回答を得た。 非正社員で最も多かった回答は「他人の収入と合わせて生計を立てている」で、50・9%。この場合の「他人」は親、配偶者の順に多かった。「他人の収入のみ」という回答も18・2%。これは生活費は家族の収入頼みという状況とみられる。
民主党代表選に立候補した小沢一郎前幹事長のキャッチフレーズが2日、「僕には夢がある。国民の生活が第一。」に決まった。これを記載したチラシを10万枚作成し、3日以降、希望する党員・サポーターに配布する。一方、菅直人首相のキャッチフレーズは「元気な日本の復活を目指して」に決まった。
政府税制調査会は2日、各省庁から出された2011年度税制改正要望(国税分)について、要望ベースから算出した減税見込み額は約1兆3600億円、増税見込み額は約1千億円だった、と発表した。財政状況が厳しいなか、成長戦略や地域活性化などを名目にした減税要望が大半を占めている。 31日に締め切った各省庁からの要望は計314項目。減税要望の中で最も金額が大きいのは、減収額を1兆円と見積もった「法人税率の5%引き下げ」(経済産業省)。国土交通省や内閣府、厚生労働省も、企業の国際競争力強化や子育て支援などを目的とした減税項目を提出した。金融庁は、石油収入でうるおう「イスラムマネー」を呼び込もうと、海外投資家向けに日本企業が発行するイスラム債の配当非課税を要望。総務省はブロードバンド普及のため事業者を支援する「光の道推進税制」を盛り込んだ。 一方、主な増税要望は、環境税(地球温暖化対策税)と国際開発連
民主党の小沢一郎前幹事長は2日の日本記者クラブ主催の代表選公開討論会で、公共事業などの新たな財源として、無利子非課税国債の導入を検討していることを明らかにした。 小沢氏は「都道府県で高速道路を造らせる仕組みにしたらどうか。それを国が支援する」と述べたうえで、地方の負担分について「無利子国債で補填する考えだ」と語った。無利子国債は、利子が付かない代わりに相続税を免除するなどとしたもので、家計の資産を国債として吸い上げ、財源として有効活用する狙いがある。 これに関連して仙谷官房長官は2日夕の記者会見で、無利子非課税国債について「行政執行、事業執行の財源としてはいかがなものかという気はしているが、国債を個人がより広く持つ方法を考えないといけない。まだ結論的なことを政策判断しているわけではない」と述べた。
ロシアの“対日戦勝記念日”を大々的に祝ったサハリン(樺太)は戦前、その南部(北緯50度以南)が日本領で、約40万人が住んでいた。ここには今も、65年前の8月にソ連の苛烈(かれつ)な侵略を経験し、戦後、さまざまな事情で帰国を断念した同胞がいる。ロシアが「解放戦争だった」と主張する対日戦によって、南サハリンの地に暮らしていた住民たちの命運は翻弄(ほんろう)された。(ユジノサハリンスク 遠藤良介) 「どの家の屋根にも大きな白旗が掲げられていたのに、ソ連の航空機はどんどん爆撃した。駅前広場はおびただしい血で、私たちは横たわる死者・負傷者をまたいで山の神社に隠れたのです」 日本が降伏した8月15日以降、地方郵便局に勤めていた根本ミヨさん(84)=ドリンスク(旧名・落合)在住=が、避難先のユジノサハリンスク(豊原)で体験したことだ。「コルサコフ(大泊)から出るはずだった郵便船も爆撃されていた」
2日、ロシア・ユジノサハリンスクの栄光広場にある旧ソ連軍戦没者を慰霊する「永遠の火」の周囲に献花する市民ら(共同) 【ユジノサハリンスク=遠藤良介】日本が第二次大戦の降伏文書に署名した9月2日をロシアが事実上の対日戦勝記念日に制定したのを受け、極東各地では同日、戦勝65周年を祝う式典や軍事パレードが行われた。サハリン(樺太)の行事では、ソ連の対日戦を「解放」戦争だったとする発言が政官界から相次ぎ、ミロノフ上院議長は日本の北方領土返還要求を「歴史の捏造(ねつぞう)だ」と断じた。 新記念日の正式名称は法制定の過程で、「第二次大戦終結の日」と和らげられた。しかし、その狙いが、ソ連による日ソ中立条約を破っての対日参戦や北方領土占拠の正当化にあることが改めて鮮明になった。 北方領土を事実上管轄するサハリン州の州都ユジノサハリンスクでは2日、軍事パレードを含む式典が行われて市民ら数千人が参加したほか、
自民党最大派閥の町村派で「お家騒動」が起きている。8月の参院自民党議員会長選では、派のオーナー的存在の森喜朗元首相が同派所属の谷川秀善前参院幹事長を支持するよう引き締めを図ったが、若手の多くが造反し、次期会長候補の安倍晋三元首相も造反を支持したためだ。2日の幹部会は「手打ち式」になるどころか、森氏が派の退会届を出す事態に発展した。 幹部会では森氏が、会長選で中曽根弘文元外相に敗れた谷川氏に「会長選に出たくないのに出てもらった。すまないことをした」と陳謝した。続けて、参院町村派を取りまとめる立場にあった鈴木政二参院議院運営委員長に「(谷川氏を支持した)額賀、古賀両派に顔向けできない!」などと激しくののしり、退会届をたたきつけた。 安倍氏はこの間、「谷川氏は出たいのだ、と思っていた」などと、森氏を突き放すように発言した。 森氏は過去も数回、退会の意向を表明し、慰留されて踏みとどまってきた。今回
東京・多摩地区にある都立高校で8月、校長(57)が職員室で男性教諭(47)に顔を殴られたうえ、パイプいすを投げつけられ、手や首を負傷していたことが2日、分かった。事態を重視した東京都教育委員会は、本格調査に乗り出した。 関係者らによると、8月27日夕、同校職員室で男性教諭が校長の顔を数回殴った。教諭はその後、副校長にいすを投げつけた。職員室を出ていた校長が戻り、副校長を職員室から連れ出そうとすると、教諭は2人を追いかけ、校長にパイプいすを投げつけたという。 校長は自ら110番通報した後、病院に搬送された。手の指の骨を折ったほか、首などにけがを負った。学校関係者によると、教諭は普段から校長の指導法などに不満を抱いていたという。 校長は産経新聞の取材に事実関係を認めたうえで、「あってはならない事件が学校で起きてしまった。今後の対応は警察と相談して決めることになる」と話した。 都立高校を管轄する
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